牛首村 3 | おばはん刑事(デカ)が行く

おばはん刑事(デカ)が行く

10歳年下の旦那さん(おやじーで)と娘(ぴしゃん)3人暮らしのおばはんです。
おばはんデカは市原悦子さんのおばさんデカ桜乙女の事件帖からのオマージュです。
人生、もう少し色んな事をチャレンジしながら頑張ってみようかと思っています。

 

おばはん刑事(デカ)は10歳年下の旦那さん(おやじーでと娘(ぴしゃん)3人暮らしの家族です。

令和2年10月に愛犬ころんぴぃ♪は星になりました。
得意技は妄想で色んな自分に変身すること。

映画の主人公になりきりながらも気が付けばもう63歳。

人生、もう少し色んな事をチャレンジしながら頑張ってみようかと思っています。

心霊スポットで名高い「坪野鉱泉」
 
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富山に住むやんちゃな子は

肝試しという名目で

この地を訪れるようです

 

前のお好み焼き屋をリストラされ

居酒屋お好み焼き店で

勤めた頃から

自由気ままな生活を

当たり前のようにして

 

殆ど家に帰らずに

あちこちの心霊スポット巡りに

バイトを連れていたおやじーで

 

 

心霊マニアと思っている

おやじーでは言い放ちます

 

「坪野鉱泉なんて普通の廃墟 

何もおらん(居ない)し

宜保愛子は嘘つきだ」

 

心霊スポットの本まで購入して

毎晩出掛け

 

そのうち職すら失うことに

なってしまったのは

バチが当たったとでも思わなければ

やってられません

 

ただ 今考えても

怪奇現象というか

あれは何だったんだろうと

思うことがあります

 

 

当時ぴしゃんが生まれたばかり

 

おやじーでは2Fのベットで

ぴしゃんおばはんは1Fで

布団を敷いて寝ていました

 

 

殆ど朝方の時刻

いつもより激しく

2Fへの階段を駆け上がる音

 

その後 2Fから聞こえる

数人と思われるひそひそ声

 

あ、帰ってきたんだ

バイトの子でも連れてきたのかな

 

そう思いながらも

数時間ごとの授乳に疲れ

いつの間にか寝てしまったおばはん

 

朝になりいつまでも降りてこないので

 

寝室に起こしに行ったおばはん

呆然と立ち尽くす

 

誰もいない!

ベッドも寝た形跡すらない

 

あれ?

どうして??

 

 

後日談ですが

その夜は西の番という

富山でも有名な大きな墓場へ

肝試し名目で遊びに行って

花火をしていたそうで

 

そのまま仕事場に戻り

少し仮眠して出勤したそうで

 

おやじーではその夜は

自宅には帰っていないということでした

 

 

あの音や声は一体

なんだったのか

 

その後

数々の不始末にも知らん顔を

決め込むおやじーで

 

こんなに不幸が続くのも

何か引っ張ってきて

いるんじゃないか

 

 

今でもそう思う 

おばはん刑事(デカ)なのでした。

 

 

走る人