第82回アカデミー賞受賞作品、「ハートロッカー」です。
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監督はキャスリン・ビグローという女性です。
ストーリーは、イラクで活動するアメリカ軍の爆発物処理部隊のお話です。
極めて過酷で危険な任務にあたる兵士たちの日常と心情を描いている傑作です。
これから観る方のためにあまり詳しいストーリーは明かせませんが、ラストのほうに衝撃的なシーンがあります。
体に爆弾を身に付けた自爆テロ犯が現れます。
早速、爆発物処理部隊が到着しますが、実はこの自爆テロ犯、本当は一般人なんです。
テロ組織に家族を人質にとられ、無理やり体に爆弾を付けられちゃったんです。
この人は爆弾を取ってほしいと、泣いて懇願します。
兵士は何とか彼を救おうとしますが、無情にも時間切れとなって爆発してしまいます。
あまりに残酷です・・・。
本当にこういうことがあるのかどうか分からないんですが、十分あり得ると思いました。
過激な思想を持つ原理主義者が、自分たちは命の危険を冒さずに一般人をテロ犯にしてしまう・・。
自分たちは神のご意思に従っているという、疑うことのない狂信が、とんでもない悲劇を産んでいます。
良心の痛みを感じることなく、人を傷つけ殺すことができるのは、疑うことのない信仰によります。
信仰のためなら何をしても許されるという原理主義の考え方・・・。これには吐き気を催します。
もちろん私はアメリカを支持しているわけではありませんし、イスラム教を嫌っているわけでもありません。
私が許せないのは、原理主義です!
信仰を持つ方は、人間の良心を破壊してしまう考え方に用心してほしいと思います。
少なくとも、「エホバの組織から与えられる指示は奇妙で異例なものかもしれない。しかし、私たちは皆、同意できるかどうかにかかわらず、どんな指示にもすぐに従うべきである」 という言葉に疑問を持ってほしいものです。