これまでのあらすじ
やっと始まったお医者さんの氷さんとのお見合い、
氷さんは、飲み干したグラスの氷を口に入れたりグラスに出したりしていました
もうすぐ50歳にもなろうという大人の男性が、夏休みの小学生のようなことをしていて
しかも私に見られている事にもなんの恥じらいも感じていないようで、ほんっとびっくりしました
7年の婚活の中で一番びっくりしたお見合いだったなあ…
びっくりして固まってしまったタイミングで飲み物が到着しました
よかった！流れ変わって来た！！
氷さんは飲み物が到着したら今度は氷遊びをやめてそっちを飲み出しました
そっちの飲み物の氷は遊んだりしなかったのでよかった！
お互い飲み物が来て落ち着いたらポツポツ婚活らしい話ができるようになりました
私は氷さんにお仕事が多忙だろう中お申し込みを頂いたことのお礼や、
そこから近い趣味を持っていることについて、どんなものが好きなのかを聞いてみる事にしました
氷さんと私は趣味が近そうですよね！
最近はなにか見ているアニメとかありますか〜？
うーん、最近のアニメはあまり詳しくないんですよ〜
実は私も最近のアニメやゲームはチェックできてないんですよね
少し前の作品の方が夢中になるものが多かったです
〇〇や△△あたりが好きでした、氷さんは何がお好きなんですか？
趣味の方から質問をすると、ものすごく饒舌に好きな作品について話してくれましたが
やはり14歳差のせいか少し世代に違いがあって、私は知らない作品が多かったです
その後結婚観についても色々聞いてみました
今はお父さんの経営している診療所で一緒に働いているため、親と同居しているけど
今後は同居せず夫婦で生活をしても良いし、病院の手伝いもノータッチで
奥さんになってくれる人には仕事を続けても専業主婦でも好きにしてもらって良いとのことでした
家事はそんなに得意ではないんですが
一人暮らしの経験があって、
洗濯やアイロンは得意です
キラキラした顔でそう話す氷さんは、職業の敷居の高さを感じさせず、
さっきの氷事件には度肝を抜かれたけど、悪い人ではないのかなあ…と思えました
ただ、ちょっと喋り方が自己完結気味というか、
オタクの人特有の独り言のようにわーっと早口で喋ってしまうところがあって
こちらに何か質問をするとか会話のキャッチボール？というのが苦手な印象で、
会話をしながら耳に全神経を集中させないと聞き取れずちょっと疲れてしまうなあと思いました…
つづく