これまでのあらすじ
ご両親の顔合わせが再度キャンセルになり、その日は2人で会ってランチをしようという流れだったのですが、当日昼前にドタキャンになってしまいました
それきり1週間近く向こうから連絡が来なくなり、いよいよ終わりの雰囲気です
あれからもぐらからは返信がないままだったので、私も若干イラっとしてしまい、そのままフォローも何もせず放って仕事をしていました
1週間後のある日、ちょっと大きめの地震がありました
それをきっかけにもぐらから連絡がきました
こんにちは!先程の大きな地震、大丈夫でした?
こっちも少し揺れましたが何もなくてホッとしています
あと、ご連絡が遅くなってすみません
もしご都合がよろしければ、
明日の昼過ぎにお茶でもどうでしょう?
色々言いたいことはあったけど、一人暮らしで比較的震源に近いところに住んでいた私を思い出して心配してくれたのは嬉しかったので、素直にお礼を返しました
前日夕方近い時間になっての突然の翌日のお誘いで、まあ暇は暇なんだけど
本当にもぐら自分勝手すぎないか…!?
と腹が立ったけど、行くことにしました
指定された場所は一番最初にもぐらとお見合いをしたホテルのラウンジでした
当日、電車で現地に向かいながら、初めてもぐらとラウンジでお見合いをしたときから今までの出来事をぼーっと思い出していました
婚活としては初めはとても順調に進んだように見えたけど、肝心の2人の関係性のところが育まれ図、不安ばかりの関係だったな
私たちは出会ってから7ヶ月目で真剣交際中で成婚退会の話も出ているけど、一度だけ手が触れたきっかけでちょっと手を繋いだくらいで(それもすぐに離してしまった)、愛情を示し合うような言葉を口にしたり、態度や行為で示されたこともありませんでした
もぐらの私に対する態度はどうしても
形だけの結婚だけがしたい人のように感じてしまう
私はちゃんとお互いに愛情を育んで愛のある結婚をしたいと思っている
私からしたらそれは、もぐらは私のことを
好きになれそうか、
異性として大切にして
行きたいと思えそうか?
という単純な好き嫌いを教えて欲しいというだけの簡単な白黒の話なのだけれど、
もぐらにとってはもしかしたらものすごくハードルの高い質問なのかもしれない…
ちょっと悪態に近い言葉で「考えさせて欲しいこともある」と言ったきり返信が途絶えていたもぐら。
そのことを考えると、おそらく今日はお別れ話なんだろうな
気が重いけど、半年以上も一緒に歩んできたし、しっかり私も言いたいことをきちんと話してお礼とお別れをしようと覚悟を決めて現地に向かいました
当日は初夏の陽気で気温も30度近く、久しぶりのラウンジのアイスコーヒーはとても美味しく感じました
(あー、もぐらとお別れになったらまたこのアイスコーヒーで
お腹がタプタプになりながらお見合いをする日々が始まるのかあ…)
これからの自分の未来について、そんな風に人ごとのように考えていました
ちらっと見たもぐらは相変わらずの乏しい表情で、今楽しいと思っているのか、これから別れ話をしようとしているのか、表情からはその心は測れませんでした
お互いに手元の飲み物の氷を眺めたりストローでつついたりするだけで言葉を発さず、長い時間沈黙が続き、私の方が耐えられなくなって切り出しました
もぐらさんは、
今後私とどうしたいと
考えていますか?