前回までのあらすじ
もぐらと私は閉園時間までプロポーズを意識しすぎてぎこちなく初ディズニーを終えたかに思えたが…
すみません、少しお茶していきませんか?
もぐらの一言で延長戦に突入です!
舞浜駅改札まであと少しというところで、もぐらの突然のお茶しよう宣言!
確かに寒かったし、なんだかこのままお別れしたら本当に最後になってしまいそうな気もしていたので、もぐらの申し出はありがたかったです
舞浜駅のBECK'S COFFEE SHOPはディズニー帰りにもういっぱい温かいものを飲む人で溢れかえっていて、埋まり気味の席の中からやっと横並びのカウンター席を見つけて座りました
冷えた手をコーヒーカップで温めていたらモグラが切り出しました
「成婚退会をしませんか」
言われてしまった…!
一日中避けていたその話題。
自分でもよくわからないけど涙が出てしまいました…
まだ言われたくないと思っていたのに、待っていたような、ホッとしたような嬉しいような気持ち…
もぐらは出会ってから4ヶ月経つここまで、自分の心をなかなか見せてくれない人でした
でもいち早く仮交際へ進んでくれて、毎週毎週できるだけ私に時間を作って会ってくれて。
仲人さんに報告する分には順調にステップアップしている2人のようにも見えるのです、毎週ちゃんと会って、真剣交際に入って、バレンタインも贈り物を一応してるし、今度はプロポーズだし…
だけど一向にもぐらからは、私を好きそうな雰囲気を感じなかったのです…
今までちゃんとした彼氏がいなかった私ですが、時々私を好きと言ってくれた男性もいました
そういう人から感じたことのある、
あ、この人は私を好きなんだなあ
…というわかりやすい好意を、もぐらからは感じなかったのです
それは今、こうしてプロポーズをしてくれた瞬間も変わらず…
単純に「好きです」などと言ってもらえたら確信できたのですが、プロポーズの段になってもそれが見えてこない…
嬉しいのに、不安の拭えない気持ち…
「実は仲人さんづてにすでに聞いていました、もぐらさんがプロポーズを考えてくれてるらしいということ」
「成婚退会はとても嬉しいです。でも、プロポーズに関しては憧れもあったのでできれば人づてではなくあなたから直接最初に聞きたかったです…」
「私はまだもぐらさんと結婚について何も話せていないし、もっとあなたの気持ちも知りたいです」
振り絞るように今の考えを言いました
もぐらは少しハッとしたような顔をして
「いろいろ配慮が足りずすみませんでした」
と言い、ポツリポツリと私たちはそこからお互いの結婚観について、やっと踏み込んだ話をはじめたのでした
「もし結婚をするとしたらいつ頃までにしたいですか?」
「いつでもいいと思っていますが、年内には決められたらいいと思っています」
「仕事と家事はどのように考えていますか?」
「僕の周りは夫婦別財布の人が多いので、お互いの収入で無理のない金額同士を共同財布に入れるのがいいなと考えています」
「もし、子供ができた場合、私が仕事ができなくなった時はどうしたらいいですか」
「その時はもちろん僕が持ちますし、僕も在宅仕事なので育児には積極的に参加したいと思っています」
「kororiさんの仕事と育児が難しいようであればベビーシッターを頼むのもありじゃないかなあ」
「住む家はまずはマンションあたりを買って、その後必要に応じて戸建てに住替えるとか…」
最初こそ、私が質問して答える形だったけど、だんだんともぐらの方から堰を切ったように結婚観を話してくれました
なんだ…今まで言わなかっただけでちゃんと考えてくれてたんだ!?
話に花が咲いていましたが閉店の時間に!
まだまだ全然話し足りない…!
「もぐらさん、私はずっとこういう話をしたかったのに恥ずかしくて言い出せなかったんです…成婚退会はとても嬉しいのですが、もしよかったらもう少しこういう話をしてお互いを知ってからお返事したいんです」
「それでもまた会ってもらえるでしょうか…」
「もぐらさんだってほら、まだ私の本性何も全然知らないと思うので、話を聞くうちにやっぱり違う!ってなるかもしれませんし…!」
ちょっと冗談めかしてそう言ったらもぐらは笑って
「はい、そうしましょう」
とだけ言いました
私たちは今お見合いから4ヶ月目、IBJの交際は仮交際真剣交際合わせて合計最長
6ヶ月…
ひとまず引き続きお会いすることになりました
最初はモヤモヤでいっぱいのディズニーデートだったけど、初めてもぐらの本音が少し見えてきた気がしてよかったな
少しだけ心が近づくことができた気がした1日でした