川越style「コエドボナペティ」小江戸の洋食 石原町もっこ館 | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

ゆるやかに流れる赤間川を横に見ながら、ゆったりと過ごす時間。

 

古民家洋食レストラン。

 

「一番街、菓子屋横丁の近くに川が流れている」

 

一番街、菓子屋横丁から何気なく足を延ばし、急に視界が開ける橋まで来ると、多くの観光客がそう言葉を漏らすのが聞こえる。
今までは、川があるね、で終わっていた。そこから踵を返して来た道を戻るというのが、いわゆる川越観光で見られる様子だったけれど。。。

一つの建物があることで、人の流れが生まれ出していき、一つの建物がまちづくりまで担っているよう。

川越の観光地、一番街や菓子屋横丁から西へ進み、赤間川に架かる高澤橋まで来ると、川の向こう岸になにやら気になるスポットが目に入ってくるのが分かる。

「あそこになんだか趣のある建物が見える、ちょっと行ってみようか」

そんな風にして橋を渡って来る人が今多くなっていることが、一番の変化かもしれない。

橋を渡って川沿いを歩いていくと、道路沿いに、いよいよあの建物が眼前に現れます。

 

2022年1月にオープンした洋食店が、「小江戸の洋食コエドボナペティ」さん。

お店があるのは川越市石原町。

赤間川沿いにあるもっこ館にあります。もっこ館があるのは、菓子屋横丁がある高澤通りを西に進み、赤間川に架かる高澤橋を渡ってすぐ左手。

蔵造りの町並みの一番街からもほど近く、川を望むロケーションで川沿い散策も楽しめます。

もっこ館ではイベントの会場になることもあり、これまで多くのイベントが開催されてきました。


「小江戸の洋食コエドボナペティ」
川越市石原町1-18-3

営業時間
・月曜日〜木曜日
ランチ 11:00〜15:00(L.O14:30)
・金曜日〜日曜日・祝日
ランチ 11:00〜15:00(L.O14:30)
ディナー 17:30〜21:00(L.O20:00)
不定休

049-236-3111
菓子屋横丁より徒歩2分/時の鐘より徒歩7分/西武新宿線本川越駅より徒歩約26分/東武東上線川越市駅より徒歩約23分

HP:

https://koedobonappetit-kawagoe.owst.jp/
Instagram:
https://www.instagram.com/koedo_bonappetit/

 

「ビストロボナペティ大宮店」
さいたま市大宮区宮町1-82-2F

11:30~15:00 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30) 

17:30~22:00 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:30)
 048-641-4845

火曜日休み

大宮駅東口徒歩1分。ラクーンの先「一番街」の中ほど、ラケルの2階

HP:

https://bistro-bonappetit.owst.jp/
 

築100年以上の歴史のある古民家を活かした洋食店。
タイムスリップしたような空間で、昔懐かしいTHE・洋食をBonAppetit!!

小江戸ボナペティさんは、埼玉県・大宮駅に本店を構える「ビストロ・ボナペティ」の系列店。

大宮「ビストロ・ボナペティ」は地域の人気店として定着しています。

(洋食店「俺の洋食 ビストロボナペティ」)
ボナペティ1号店は、2004年、大宮にオープンしました。

現在、系列店としては、
・ビストロボナペティ 大宮店
・ボナペティピコ岩槻店
があります。

川越に縁があり、「コエドボナペティ」をオープンさせました。

 

この古民家には色々な顔があり、
・1階が「コエドボナペティ」さん、

・2階は「フリースペース&ギャラリー石原宿」、
・建物横には資料館「ちょっと昔 くらしの道具小屋」があります。

さらに、奥へ続く建物には「けやきベーカリー」さんなどが入っています。

また、川向こうには「木のおもちゃ 木のパズル もっこ館」もあり、建物オーナーである三澤屋木材の三澤さんが展開しています。

多面的、バラエティーに富んでいるスポットです。

 

古民家はまず、木の空間に惹き込まれていく。

築100年以上になる古民家は、一つ一つの部分に興味がそそられる。

一体これまで何に使われていたんでしょう。三澤さん曰く

「今となっては正確には分からないんだけど、

造りを見るとかつては商人宿に使われていたんじゃないか」とのこと。

近年は三澤さんが建材倉庫として使ったり、自身で「もっこ館カフェテラス」を運営もしていました。

 

古民家内は、大きくとられた窓から明るい陽射しが降り注ぎます。

どこに座っても景色が絵になる。

カウンター席なら大きな窓がそのまま大きな額縁となって、景色を切り取ります。

川向こうには見立寺があり、生い茂る木々が安らぎを与えてくれる。

通い、よく見ると時季によって咲く花が変わっていくことに気付き、

少し前なら紫陽花が綺麗に咲き、「絵」に彩りを加えていました。

 

コエドボナペティさんは、川越の素材を使用することに積極的で、オオノ農場の小江戸黒豚、井上養鶏場のスーパーエッグ、それに同じもっこ館にあるけやきベーカリーの天然酵母パンなどを使用しています。


〔ランチメニュー〕
小江戸黒豚のステーキ
特選小江戸ハンバーグ
和風シーフードドリア
海老のスパイスカレー
小江戸黒豚のボロネーゼ
特選小江戸バーガー

〔アラカルト〕
自家製ハムのシーザーサラダ
丸水屋豆腐店の豆腐と海藻のサラダ
ゴロッとセビーチェの魚介サラダ
おつまみ自家製ポークハム
ガーリックバゲット

〔デザート〕
さつまモンブランあいす
自家製さつまティラミス
チーズケーキ
ガトーショコラ
本日のジェラート

〔クレープ〕
さつまいも
さつまティラミス
柚子づくし
ミックスベリー


特に人気なのは、代名詞となっている、粗びき牛肉100パーセントのハンバーグ。

訪れるお客さんのうち、日々多くの人が注文するハンバーグ。

肉のおいしさを感じさせる食感が人気で、あまりつなぎ食材を使っておらず、200回以上しっかりたたき、空気を抜いて作っている。手間はかかるが、それが美味しさの秘訣。

 

 

 

 

 

 

 

そして、ディナーにあると、さらに様々なメニューが登場します。
■前菜
キャロットラぺ
ピクルス
アンチョビポテト
自家製サルサとクリームチーズのカナッペ
自家製ポークハム
生ハム
紅茶鴨スモーク
上記ハム3種盛り合わせ
牡蠣のアヒージョ
カマンベールチーズのアヒージョ
チーズ盛り合わせ(日替わり)
■揚げ物
ポテトフライ
から揚げ
フィッシュアンドチップス
■サラダ
自家製ハムのシーザーサラダ
川越豆腐とわかめのサラダ
セビーチェ(魚介のマリネ)サラダ
■魚料理
ブイヤベース 
真鯛の香草パン粉焼き
魚介の和風ドリア
■肉料理
小江戸黒豚のステーキ
特選小江戸ハンバーグ
デミグラス・シャリアピン・和風おろし月見
牛スネ肉のビーフシチュー
■パスタ
小江戸黒豚のボロネーゼ
スーパーエッグときのこのカルボナーラ
牡蠣のペペロンチーノ
■パン・ライス
けやきベーカリーさんのパン
ライス(川越菜の花米)
■デザート
さつまティラミス
さつまモンブランアイス
チーズケーキ
ガトーショコラ
本日のジェラート
特製デザートプレート 誕生日・記念日に。

ボナペティさんの外階段から2階に上がると、「フリースペース&ギャラリー石原宿」が広がる。

室内をレンタルしていて、イベントやギャラリーとしてなどいろんな用途で使うことができます。

これまでにも、色々なイベントが開催されてきました。

(クリスマスマーケット@もっこ館)

 

古民家横には「ちょっと昔くらしの道具小屋」も作って併設しています。

展示品は、菓子屋横丁の旧田中屋から譲渡された物と、三澤家を改装した時に出てきた物。
 







 

田中屋は、菓子屋横丁復活の象徴のようなお店、それまでお店が次々に閉まり、シャッター通りと化していた横丁をなんとかまた盛り上げようと田中さんが開いたのが田中屋という駄菓子屋で、暗闇に一つの光が灯ったことでまた人々の注目を集め、復活ののろしとなった。
今の菓子屋横丁を語る上では避けて通れない超重要なお店です。

 

田中さんとは三澤さんはずっと懇意の仲でした。
そのお店も、惜しまれつつ2009年11月15日閉店。
閉店後、店内の片づけをしているその最中に三澤さんは駆け付け、
「捨てないでくれ!」とすぐにトラックで店内のものを引き取ったのだという。
それを大事に保管しておいて、もっこ館カフェテラスの裏に、田中屋の物を合わせた博物館のような展示室を設けた。
室内は自由に見学することができます。

いよいよその熱が、周りに伝播して広がっていく時が来た。

昨年からじわじわと起こり出した石原町の新たな展開が、時間をかけて広がりを見せるようになってきて、川越の風景がまた変わり始めている。

 

古民家オーナーの三澤屋木材の三澤さんは現在17代目になり、その会社の年歴は軽く500年以上前からあります。


 

まさにこの場所に生まれ、育ったからこそ、この地をもっと盛り上げたい、三澤さんの熱や行動は全て、石原町、が原動力になっているよう。

赤間川に架かる高澤橋から西に延びるのが、高澤通り。

石原宿と呼ばれた地域で、かつては旅籠が7~8軒もあったのだという。

旅籠というのは旅宿のこと、各地の行商人、町芸人、旅人などが川越に物を売りに来ては、この地の宿を使っていた。

人が集まってくればお店も集まってくる、商店街が形成されます。

当時の活気は相当なものだったでしょう。

目を凝らして通りを見てみれば、大きな包みを背負い、これから街に村に商いに出かけていく人たち、

歩き疲れ宿に集う人たちの喧騒が感じられてくる。。。

さらに言えば、川越の明治の大火の後に蔵造りの建物が建てられましたが、わずかな期間にあれだけの町並みが出来たというのは驚くべきことで、その裏には、各地から大工などの職人が集結していて、彼らが宿として使っていたのもこの辺りかもしれない、と三澤さんは話す。

つまり、蔵造りの町並みを縁の下で支えた場所。

と言えば、改めて感じ方、見え方が変わるのではないでしょうか。

大正時代になり鉄道が整備されてくると人の流れが変わり、石原宿の旅宿は一軒、また一軒と姿を消していきました。

今の高澤通りは車の往来は多いですが、お店、というのはほとんどない。

 

「もう今では旅籠があった場所も特定できない」と三澤さんは口惜しそうに話しますが、それでも、石原町は古い建物があちこちに残っていて、川越のディープに触れることができる。

三澤さんは、石原町を盛り上げようと思ったのは、高澤通りは以前はお店が軒を連ねる活気ある商店街だったが、

時代とともに廃れ、お店の姿もほとんどなくなってしまった。

 

「石原宿の賑わいを復活させたい」

 

それまえ、製材機があり丸太などを切っていた製材工場の建物を改修し、テナントを誘致しようとしたところから石原宿復活の物語は始まった。

建物には初期に、マカロンさん、Maple Leafさん、backyard cafeさんが入って賑わい、その後今のテナントに至る。

建物を建てたのが戦後すぐの昭和21年。
その前は、現松江町にある佐久間旅館の別館が建っていて、三澤さんの伯母さんが結婚した時に別館を県庁の近くの地に移築したのだそう。

そこで別館は残っていましたが、空襲を受けて消滅。

移築して空いた場所に、三澤さんは製材工場を建てたのでした。




川越style

 

ピースが点在し、点から線となってまとまり、面として発信し始めた石原町。

ここで、さらなる展開を構想している三澤さんは、

石原町の魅力をここに集約させようとしていた。

その舞台が、石原町の代名詞となっている、目の前の赤間川。

赤間川は、三澤さん自身小さい頃から親しんできた川で、本人の言葉で言えば「庭、遊び場」だった。

ここで遊ぶことはもちろん、常に生活の横目、どころか正面に在り続けている川、本人の感性や感情など人格すら作ってきた古里、赤間川。

三澤さんの記憶では、定かではないが川でやったような感覚がある、それを今復活させ、石原町の新たな夏の風物詩としようとしているのが、毎年夏に開催している「赤間川の灯籠流し」です。

  

  


 

石原町の魅力が詰まった、石原町の総力を結集させた行事として今も続いています。

 

こんなところにお店が入るの?という状況から、「もっこ館今賑わってるね」と街の認識が変わっているのは、劇的というか川越らしいスピード感。

場の見え方が変わると見えるものの認識が変わるようで、もっこ館が光を発することで石原町の魅力が照らされ、輝き出していった。

やっぱり赤間川って和むよね、川沿い散策も楽しい、一番街からすぐ近くにこんな場所があるなんて、近くのパンダ公園もいいね、古い建物も残っている地域、お寺や神社があちこちにあって落ち着く、などそれまで石原町のことそんなに言われてた!?というほどに、石原町の魅力が多くの人の話題に上がる今。

一つ、大きな存在、大きな光があることで、

街はがらりと変わり得ることを見事に照明している。

 

赤間川のほとりに佇む古民家、もっこ館。

洋食をはじめ、色々な楽しみがある複合施設です。

 

「小江戸の洋食コエドボナペティ」
川越市石原町1-18-3

営業時間
・月曜日〜木曜日
ランチ 11:00〜15:00(L.O14:30)
・金曜日〜日曜日・祝日
ランチ 11:00〜15:00(L.O14:30)
ディナー 17:30〜21:00(L.O20:00)
不定休

049-236-3111
菓子屋横丁より徒歩2分/時の鐘より徒歩7分/西武新宿線本川越駅より徒歩約26分/東武東上線川越市駅より徒歩約23分

HP:

https://koedobonappetit-kawagoe.owst.jp/

Instagram:
https://www.instagram.com/koedo_bonappetit/

 

「ビストロボナペティ大宮店」
さいたま市大宮区宮町1-82-2F

営業時間

11:30~15:00 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30) 

17:30~22:00 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:30)
 048-641-4845

火曜日休み

大宮駅東口徒歩1分。ラクーンの先「一番街」の中ほど、ラケルの2階

HP:

https://bistro-bonappetit.owst.jp/