川越style「ギャラリーすーじぐゎー」路地裏の小さなギャラリー 弁天横丁 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

蔵造りの建物が軒を連ねる川越の一番街。

一番街を散策し、北端にある札の辻交差点に辿り着きます。

札の辻交差点からさらに真っ直ぐ北へ。

川越の奥川越へ。

ここからは観光客より地元の人が多くなっていきますが、明治の川越大火を免れた江戸時代の貴重な建物がそこかしこに見られる地域でもあります。

少し進むと、右手に目を引かれる横丁の入口が。

入口がアーチになっているのが特徴的。

目にして気にはなっていても、足を踏み入れたことがない人も多いのではないでしょうか。

弁天横丁。

川越最大の観光地である一番街から、ほんの少し歩いたところに、すぐそこに札の辻を行き交う人の波があるにもかかわらず、まるでタイムスリップしたかのような落ち着いた空気が流れている横丁があることを、知っているでしょうか。

細い横丁を進みます。

緩やかなクランクになった道は、車が入りこむのは難しい幅で、通るのは歩行者か自転車がもっぱら。時が止まったかのような静かな時間が流れます。

 

 

このあたりは、かつて「芸者横丁」とか「弁天横丁」などと呼ばれ、通りの名称から「三味線」「芸者」といった言葉が想起されるように、置屋などがあった場所と言われています。

現在では、老朽化した建物が往時の喧騒を伝えるのみですが、、大正期に建てられた長屋が2棟、土蔵をリノベーションした酒場の建物なども残っています。

歩いていると、どこからともなく、下駄の音、風鈴の音、談笑する声が聞こえてくるよう。。。

弁天横丁を進んで行くと、右手に現れるのが大きな長屋。

通りに面した細長い七軒長屋です。

古い建物に価値を見出すのが今の時代らしく、この長屋をあえて選んだクリエイターたちが居を構えています。

長屋には、テキスタイル作家・山本さんが工房を構える「GALLERYなんとうり」さんがあり、デザインオフィス「晴間」さんがあります。晴間には、木元洋佑建築設計室一級建築士事務所、1taro graphicsが事務所を構えています。両者に挟まれてあるのが、ギャラリー&カフェ・バー、「Gallery,Cafe, and Bar 二軒堂」さん。

こうして、川越の奥へ、奥川越に踏み入って出会えるのがこの場所・お店ならでは。

 

弁天横丁からさらに奥地へ、弁天横丁と車が通行する本町通りに挟まれた中間に位置するギャラリーが、2020年9月にオープンした、「ギャラリーすーじぐゎー」さん。

ギャラリーがあるのは、七軒長屋をくぐって進み、細い路地を左に曲がった先にあります。

「ギャラリーすーじぐゎー」

川越市元町1-12-14

13:00~18:00

080-6480-6507

itochin5@gmail.com

川越駅・本川越駅よりバスで蔵の町方面行き

「札の辻」バス停下車徒歩2分

Instagram:

https://www.instagram.com/gallery.guwa/
「itto(イット)」

Instagram:

https://www.instagram.com/itochin5/

 

すーじぐゎーとは沖縄の言葉で小さい道、路地のこと、「道ちゃん」という意味。

ギャラリーすーじぐゎーは、彫金作家・伊藤純子さんが運営するギャラリーで、月に一度ほどのペースで定期的に企画展を開催しています。

伊藤さんは作家としては「itto」という屋号で活動しています。

貸しギャラリーではなく伊藤さんによる企画展にこだわっています。

ギャラリーすーじぐゎーの企画展のコンセプトは、「女性支援」。

毎回、女性をテーマにし、女性作家を支援し、女性問題を取り上げるような企画展にしようとしています。ギャラリーというと美術系の作品が多いものですが、ギャラリーすーじぐゎーは女性をテーマに発信する場としてのギャラリーと位置付けです。

言ってみれば、社会系ギャラリー。


【ギャラリーすーじぐゎー企画展スケジュール】
4月14日(水)~4月19日(月)
「Rhythmic(リズミック)-いろとかたち」
『カラフルでかわいい白井裕子の絵とitto(イット)の真鍮小物、アクセサリーの展示会です』


◆白井裕子
カナダ生まれ、さいたま市在住の絵描きです。作家として活動しながら、イラストレーター、美術講師としてしても活動しています。キャンバスにアクリル画をメインに、モノクロイラスト、水彩、オブジェ制作など幅広く作品作りしています。
◆itto 伊藤純子
1976川越市生まれ
atelier sos(アトリエエスオーエス)(ガラスと金属のアクセサリー)制作アシスタント、
Bonze工房(ブロンズこうぼう)(野外彫刻、金属造形)制作アシスタントを経て2002年独立
国立市にアトリエ開設、金属造形の作品を制作し展示、販売。子ども造形教室主宰。
2013沖縄移住しitto というアクセサリーメーカー名で活動を始める。

白井裕子のカラフルな絵画とittoの色々な形の雑貨による心地よい空間が、観光地の一歩入った路地の極小空間に生まれています。

 

≪ギャラリーすーじぐゎーこれまでの企画展≫
◆9月18日~22日 shakiraの鞄とパレスチナの刺繍小物展 
◆10月7日~11日 アウトサイダーアートselection vol.1
◆10月15日~20日 沖縄壺屋 育陶園のやちむん展
◆10月23日~25日 蚤の市
◆11月1日~6日 中村香織(陶芸家)個展
 

これまで、独特な切り口の企画展を開催しています。
ギャラリーオープンとなった9月の企画展は、パレスチナの難民キャンプで暮らすお母さんたちが作った雑貨類などフェアトレード品を扱っていました。

オープンにこの企画展を選んだのは、伊藤さん自身の想いがこめられていました。

伊藤さんのお姉さんが仕事の関係でパレスチナなどに住んでいて、難民女性たちとの繋がりがあり、女性たちの手仕事品の売ることで直接売り上げが女性たちに渡る仕組みに賛同して企画展にしました。

パレスチナの支援イベントは、これまでも国立市などでも開催してきました。



 

10月7日~11日に開催するのが「アウトサイダーアートセレクションvol.1」
障害者に関わる色々な形態の仕事をしている施設が出展。
・くじら工房
・おかし屋マーブル
・セルフサポートぴゅあ
・BUTTON ART
・はぐくみ園
国立市にある障害者が通う生活介護事務所、NPO法人クッキープロジェクトの主催する埼玉県立小児医療センター内にある福祉のアンテナショップ、沖縄市にある就労継続支援施設、障害者介助に関わる女性4人が「障害者の方々とみんなをアートでつなごう!」をモットーにハンドメイドのアートな布製品づくりを企画しているプロジェクト、知的障害者の事業所といった多彩な顔触れが揃った。


伊藤さんが妊娠中に沖縄に移住し、沖縄の若竹福祉会の運営する障害者が働く「さまさま」というカフェで、会の制作するアート雑貨や工芸品といった物を良く見えるよう商品企画の簡単な部分に関わっていました。
「さまさま」は魅力的なカフェで、食べ物も美味しくリーズナブルで、主催している人たちも素敵な人が多かったという。
働いていたのは2ヶ月半位の短い期間でしたが、初めての仕事でとても楽しく、やりがいを感じていた。あの時の色々なことを考えながら企画しました。

 

今後は、企画展のみならず、時期に合わせて簡単なワークショップなどの開催も構想しています。

色んな機能、発信する場として考えていこうとしています。


「ギャラリーすーじぐゎー」のオーナー、伊藤純子(すみこ)さんは、一方で彫金作家「itto」として活動しています。

作家としての活動歴はすでに25年になります。

現在、作品を置いているのは東京や沖縄など、川越では「Banon」さんと「Hamano-ya」さんで作品が扱われています。

「itto(イット)」

Instagram:

https://www.instagram.com/itochin5/
伊藤純子のアクセサリーの屋号
2013年からアクセサリーを販売、発表のときにこの屋号にしました。主に真鍮、ガラスで制作しています。

■伊藤純子プロフィール
1976 川越市生まれ
ガラスと金属のアクセサリーatelier sosアシスタント、
野外彫刻、金属造形のBonze工房アシスタントを経て独立
小林純子の名前で金属の立体、雑貨、アクセサリー等を制作
1996〜子ども造形教室、講師
1996 atelier dada(国立市)開設
制作の場と同時にアトリエでいろんなイベントを企画開催。後に2005年蜂蜜劇場という劇団を始め、アトリエを劇場にし、稽古場、公演場とした。その間、テント芝居や小劇場での開催の舞台美術、小道具、制作などにかかわる。
2008〜チンドンよしのでチンドン屋を始める。
それまで金属の制作、子ども造形教室、講師、劇団、チンドン屋を並行して活動。
2013 沖縄移住後は子育てしながら那覇の公設市場前で小さな食堂を営み、アクセサリー制作と彫金教室、子ども造形教室を細々続ける。チンドン屋としては沖縄民謡と東京のチンドンスタイルを混ぜたいとちんを結成、イベントや豪華客船来航の宣伝等を行っていた。
2018 川越市に移住。
2020 アトリエ納戸にてギャラリーすーじぐわーを始める 
この間も細々とittoでアクセサリー制作は続けていますが演劇は沖縄移住と同時にやめています。チンドンはチンドンよしのでたまにやっています。子ども造形教室はたまにWORKSHOPのみ。

作家として各地のイベントにも出店し、弁天横丁の七軒長屋の「GALLERYなんとうり」さんで年に数度企画展が開催されており、伊藤さんも出品していました。

 

ギャラリーすーじぐゎーがオープンしたことで、本町通りのお店と合わせた散策がさらに楽しくなり、弁天横丁の文化の香りがさらに濃くなっていきます。

 

弁天横丁で、新たな展開が着実に動き始めています。

弁天横丁にある古い建物をリノベーションし、甦らせようとしている動き。

名付けて、「弁天横丁Boo Hoo Woo Project(ブーフーウープロジェクト)(BHWP)」。

改修を主導するのは、弁天横丁の通りに面した細長い七軒長屋にある、「Gallery,Cafe, and Bar 二軒堂」の工藤さんです。

「Gallery,Cafe, and Bar 二軒堂(にけんどう)」

川越市元町1-16-6
火曜日~金曜日 12:00-14:00、19:00-22:30
土曜日&日曜日 12:00-22:30
月曜日休

TEL 049-214-6276

Instagram:

https://www.instagram.com/gallery_and_cafe_nikendo/

Facebook:

https://www.facebook.com/%E4%BA%8C%E8%BB%92%E5%A0%82-337364080472184/

 

工藤さんの「弁天横丁Boo Hoo Woo Project(ブーフーウープロジェクト)(BHWP)」の建物は、二軒堂さんの並びにあります。

他にも、NPO法人川越蔵の会による、「喜多町弁天長屋」の再生プロジェクトも進行中。

 

さらに、弁天横丁に新たにお店を構えたのが、靴鞄修理の「坂庭」さん。

(川越style「坂庭(さかにわ)」靴・鞄修理専門店 弁天横丁

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12585385329.html

 

地域の人にとっては生活道路、知らない人にとっては、川越の奥へ、奥川越に踏み入って出会えるのがこの横丁ならではの魅力。

そして、新たに加わった「ギャラリーすーじぐゎー」。

お店同士連携しながら、生活感を大事にし、生活に寄り添うものやことを発信をするエリアとして浸透していく。

 

伊藤さんは、作家活動を続けながら、「ギャラリーすーじぐゎー」の運営をしていきます。

月に一度ほどのペースで企画展を開催していこうとしています。

 

「ギャラリーすーじぐゎー」

川越市元町1-12-14

13:30~18:00

080-6480-6507

itochin5@gmail.com

川越駅・本川越駅よりバスで蔵の町方面行き

「札の辻」バス停下車徒歩2分

Instagram:

https://www.instagram.com/gallery.guwa/
「itto(イット)」

Instagram:

https://www.instagram.com/itochin5/