川越style 画家「重高洋二の部屋」4月10日〜4月29日 gallery RooM | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

猫たちの自然の、そして凛とした表情。

猫たちの日常の姿を捉えたような作品は、観ているだけで癒されるよう。


2020年4月10日(金)〜4月29日(水)クレアモールにある「gallery RooM」さんにて開催されている企画展が、画家「重高洋二の部屋」。
※ 5月6日までの緊急事態宣言を受け、土日は営業を自粛しております


「重高洋二の部屋」
4月10日(金)〜4月29日(水)

会場:gallery RooM

『自粛要請を受け、土日は休廊とする。
ギャラリーからのご案内状は、川越市近郊のみにさせて頂いた。
昨年より個展のために新作を準備された重高洋二さん。
「こんな時期に来てくださるお客様に、不在は申し訳ない。」と、
月曜日、火曜日、金曜日12時から16時まで在廊してくださる。
ギャラリーは、土日臨時休業、木曜日定休以外は通常通り
11時から17時までオープンしています。
コロナ感染など、どこ吹く風といった猫の絵は、
心に安心感を届けてくれます。』
 

gallery RooMさんで、重高洋二さんの個展は昨年に引き続き二回目の開催となります。

「重高洋二」プロフィール

広島県呉市出身

埼玉県川越市在住

1983年 阿佐ヶ谷美術専門学校絵画科卒業

1986年 初個展 以後、個展・グループ展多数

2000年 この頃より主に猫をモチーフに制作を開始

2006年 松山庭園美術館『猫ねこ博覧会』松山庭園美術館奨励賞

2013年 ほくさい美術館『猫ねこ美術館『』』最優秀賞

2014年 松山庭園美術館『猫ねこ博覧会』月間ギャラリー賞

 

ギャラリー内に、猫たちの作品が並んでいます。

それはまるで、家の中の棚の上などに佇む猫の様子そのまま見るようで、なんとも自然体の猫たちがいました。

 

川越のギャラリー、「gallery RooM」さんが入る建物が、2017年10月にクレアモールにオープンした商業施設、シェア店舗の「Warm Place(ウォーム プレイス)」さん。
Warm Placeの二階にあるのが、gallery RooM。

4坪の小さなギャラリーで、一ヶ月に一人の作家、または一つの工房を紹介しています。
また、毎月6日間のレンタル期間があります。


gallery RooMがあるのは、西武新宿線本川越駅より徒歩3分ほど。東武東上線・JR川越線 川越駅より徒歩15分ほど。
クレアモールにある小江戸蔵里を過ぎ、十字路を越えた右手の建物。「生地と手芸用品店 マリア」さんの2階です。向かいに武蔵野銀行があります。

「gallery RooM(ギャラリー ルーム)」
川越市新富町1-9-3, 2F
Tel 070-3544-6168
営業時間 11:00〜17:00
定休日 毎週木曜日
mail room.kawagoe@gmail.com
HP:
http://galleryroom.site/
Facebook:
https://www.facebook.com/GalleryRoomKawagoe/
Twitter:
https://twitter.com/room_kawagoe
Instagram:
https://www.instagram.com/room_kawagoe/

 

建物左側部分に二階へ上がる階段があります。

この階段の上に、どんな世界が待っているのだろう。吸い込まれるように二階の空間に足を踏み入れると、一気に別世界にいざなわれるような感覚に陥る。。。外から建物を見上げた時のイメージと実際の店内の雰囲気がいい意味でギャップがあって、一気に惹き込まれる。

体感した人が思う「この建物にこんな空間が広がっていたなんて。。。」という驚き、それに続いてすぐに高まっていくここにはどんなものがあるんだろうと探索したくなる期待感。

なんでしょう、ここに流れている温もりの空気感は。その空気に身を浸しながら、ゆっくりと見回っていく楽しみ。

Warm Placeのフロアでは別々にお店を構えていて、それぞれが区分けされ独立して営業しています。

 

一般的な「シェア店舗」・「シェアオフィス」・「シェアアトリエ」と聞くと、1フロアの中で、あなたはここ、あなたはこちら、ときっちりと間仕切りされ、ボックスで区分けされるものが多いと思います。ビジネス的観点で運営するならそれが当たり前かもしれない。

しかし、Warm Placeは少し違った。

他のシェア店舗と違うことは第一印象で伝わるはずで、いや、シェア店舗と比較するのも違うのかもしれない。全く新しいコンセプトの商業施設を開発したと言った方がいい。そしてこのスタイルは、深く知れば知るほど、他ではなかなか真似ができないものであることにも気づく。。。

もちろんWarm Placeにもお店ごとの区切りはありますが、それは緩やかであり、どちらかというと境界線は溶け合って繋がり合っている、と言うのが正解。

一つのお店に入って見ていると、気づくと隣のお店が気になって入っていて、この隣はなんだろうと入り、そしてまた向かいのお店へ戻って来る、というエンドレスな循環、自由な回遊が自然と生まれてしまう場所だった。

きっと人にとって、こうした自由な回遊こそ、楽しいものなのだ。

そういう楽しみ方こそ、人の本来なんだと歩いて気付かされる。

ボックスで仕切られて、ここにはこれがあります、と分かってしまうよりも、何があるんだろうとわくわくしながら回る楽しみ。

一つ一つのお店の個性も際立っていて、独立し、集合しているのが、Warm Place。

それぞれのお店の面積は小さくとも、繋がりを感じさせる空間は、2店の広がりの中の1店という印象を与え、一つのお店の小ささを感じさせない。1店、1店、1店と小さな点ではなく、3点という大きなまとまりで発信している強みを感じさせるよう。

多分、「シェア」するというのは本当はこういうことなんでしょう。壁を作って「分断」のではなく「共有する」。一つの場を共有して繋がり合うネットワークをシェアと言うなら、本当の意味でのシェア店舗でした。

そういう意味で、Warm Placeは本質的なシェア店舗と言えました。

ただ、、、「空間の使い方、お店の見せ方」の工夫だけでこの空気感までは作れないだろうということもすぐに解ります。

 

シェア店舗の一つが、gallery RooM。

『gallery RooM のコンセプト』

1
アートを生活の場で生かし、心豊かな楽しい生活空間を提案するギャラリーを目標としてます。
具体的にイメージする為に、従来のギャラリーにある棚や台による展示ではなく、日常的な部屋のディスプレイに展示します。
2
企画を中心としたギャラリーです。3週間または1ヶ月の単位で、基本的には一人の作家、または一つの工房をご紹介していきます。
作家の顧客だけでなく、当ギャラリーにいらした多くの人に見て頂き、ファンを増やしたいと考えています。

gallery RooMでは、これまで様々な企画展を開催し、作家たちを紹介してきました。

(川越style「gallery RooM」Warm Placeのギャラリー 一ヶ月に一作家

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12330647276.html

 

その空間は、ギャラリーと言うにはもっと気さくで、誰かの家にお呼ばれしたような居心地になっている部屋。

肩の力がふっと抜けていくまる部屋に、飛び切りのクオリティの作品を展示していくというギャップ。両方の按排が絶妙なのだ。間違いなく川越では初めての空間の誕生と言える。

空間の「味」というのは、店主・オーナーの人柄が滲み出て醸成されるもので、穏やかな空気感から、ギャラリーのオーナーの人柄が窺い知れるようだった。

その空間、その作品、その人。

部屋の中でぬくぬくと時が経つのを忘れていた。。。

gallery RooMさんは、企画展を中心に展開しているギャラリー。
オーナーのはらさんによる「一ヶ月に一作家(一つの工房)」を取り上げた展示を行っている。
貸しギャラリーではなく、企画ギャラリーというところに信念を感じさせる。
「本当のプロの作品を見てもらいたい」。
一般的なギャラリーの展示は、1週間ほどで次々と入れ替わっていくことが多いですが、gallery RooMの展示期間はギャラリーとしては異例の一ヶ月という長い期間設定しているのが特徴。
一ヶ月という長期間展示されていることにより、一度見に来た人が「もう一度見てみたい」と再びやって来るケースも多く、それまさに原さんが狙ったこと。1週間程度の展示期間だと、また見たいと思ってももう終わってしまって次の展示が始まっていることが多い。その展示もまた見たいと思ってもまた次が始まり、というサイクルで動いている。悪天候が続けば一週間なんてあっという間に終わってしまう。
短い期間の展示は作家にとっても来場者にとっても負担もあり、「gallery RooM」ではらさんが大事なコンセプとして考えていたのが、一ヶ月間の展示だった。
長期間あることで、まるで美術館に何度も足を運ぶようにgallery RooMに通い、気になった作品をいつまでも見つめることができるのだ。
ゆっくりと見ることができる、もう一度見たいと行ける安心感を。
また、短い期間だと、作家の固定ファンが押し寄せて終わりというパターンも多いですが、一ヶ月間あることで、作品に触れる機会の裾野が広がり、作家の新規ファンを獲得することにも繋がる利点もある。
一ヶ月という期間があることで、一週間で搬入・搬出という慌ただしい日々から抜け出し、作家はギャラリーに任せて作品作りに専念することができる。
作家はあくまで作品作りの人、販売は得意な人に任せたいという作家の本心を汲み取っての運営スタイル。
それは、作家である原さんによる、「作家としてはギャラリーがこうであると嬉しい」という作家に寄り添った作家目線のギャラリー運営がなされている。

 

それに、ギャラリーとしての作品展示の方法も独特。
いかにも作品を展示してます、というあらたまった展示の仕方はせず、気軽に見てもらうような展示、そう、まるで「部屋」の中に置いてあるように作品が展示されている。
実はこれも原さんがギャラリーの信念で、ギャラリーの展示作品が、では家でどのように見えるのか、あらかじめギャラリーで確かめられるような意図を大事にしていた。
ギャラリーでいいと思っても、家に置くと想像以上に大き過ぎたり、小さ過ぎたり、スケール感のピントが合わないのはよくあること。
そのギャップを埋めようとしたのが、gallery RooM。
いいなと思った作品を目の前にして、家に置いたらどう見えるだろうと想像せずとも、既にギャラリーにある様子からイメージがしやすく、ギャラリーと家が繋がっている。
作品は買った時がゴールではなくあくまで通過点、買った人の家の空間に溶け込み、呼吸をし、生きていくことが作品としての本望。
本当に作品を大事にし、本当の出会いを体験して欲しいと思ったからこそ、「一ヶ月に一作家(一つの工房)」、「家に居るかのような空間」のギャラリーを誕生させたのだった。
ここまで聞いて、ギャラリーの名前をもう一度確かめて、合点がいったでしょう。
「gallery RooM」。
ここはギャラリーであり、部屋だったのです。
部屋には、本当にふらりと部屋に遊びに来たという雰囲気で寄る人が多く、和気あいあいとギャラリー内で話しに花が咲く様子は、ここがギャラリーであることを一瞬忘れるほど。
しかし辺りを見回して、やはり、作品の質の高さに目を奪われるというギャップに圧倒されるのだ。

 

gallery RooMでは、2020年の企画展・展示会のスケジュールが決まっています。
1月10日(金)~1月29日(水)    陶芸 はらかおり
*1月30日(木)~2月5日(水)    イラスト hatohariko
2月7日(金)~2月26日(水)    人形展 和泉ゆか・kuttura・千里
2月28日(金)~3月18日(水)    人形・絵 きびねの・タムたむ
3月20日(金)~4月8日(水)    ウッドール・革 小嶋伸・サチコ
4月10日(金)~4月29日(水)    絵画 重高洋二
5月1日(金)~5月20日(水)    版画 大庭明子
*5月22日(金)~5月27日(水)    張り子・イラスト ヤマダリツコ
5月29日(金)~6月17日(水)    フィギュア 松本正行
*6月19日(金)~6月24日(水)    木工・アクセサリー 吉田TOMO子
6月26日(金)~7月15日(水)    石・木彫 小佐野哲二・美紀
*7月17日(金)~7月29日(水)    川越ミニコミック市
8月28日(金)~9月16日(水)    絵・オブジェ こしまそらん
*9月18日(金)~9月23日(水)    陶芸 泰木窯
*9月25日(金)~9月30日(水)    イラスト等
高田ナッツ・タピモト温泉
10月2日(金)~10月21日(水)    張り子・イラスト まいけるからわた
*10月23日(金)
~10月28日(水)    洋裁(古布) 石山節子
10月30日(金)~11月18日(水)    陶芸 安田修平・美代
*11月20日(金)
~11月25日(水)    陶芸 二宮ひろ子
*11月27日(金)~12月2日(水)    染め・織 中村千代
12月4日(金)~12月23日(水)    手芸 笹岡かおり
*レンタル期間なので、6日間の展示となります。
※日程は変更になる場合があります。
※空き情報などはメールよりお問合せください。

gallery RooMのオーナー「はら・かおり」さんは、自身が陶芸家として活動しており、gallery RooMでの展覧会、陶芸家「はら・かおり展」もお馴染みです。
はらさんはもともとギャラリーのオーナー業の人ではなく、陶芸作家として30年活動している人である。これまで都内の百貨店や地方のイベントなど年に5、6回は招待されて企画展に参加している。

「はら・かおり展」の
 

画家重高洋二さんとは以前からの知り合いで、二人展開催、同じグループ展に参加していたこともありました。

「地元川越の作家を地元の人に紹介したい」というはらさんの思いもあり、昨年に続いて今年も開催された、個展「重高洋二の部屋」。

重高洋二さんの描く猫たちの、なんという自然体の表情、姿。

作品の猫の全てに共通しているのが、人間に媚びようとする様子は一切なく、むしろ近寄り難い高貴な雰囲気させ漂わせる。

しかし、それが猫の本来で、「人間が思う」可愛い猫とは違う雰囲気である。

偏ったデフォルメをせず、ぬいぐるみにせず、擬人化せず、ただただ猫の普段の姿がここにある。

人間にはそれぞれ人格と同じように、重高洋二さんの作品の猫には、猫格があるように感じさせる。

描く猫の種類は関係なく、白猫、黒猫、三毛猫、トラ猫、ぶち猫など様々。

 

その作品は、簡単に描いているように見えて、普通ならもっと描き込みたくなるところを、あえて抑制しているのが作品群の特徴。抑えて抑えて、最後に残ったのがこの線や色など。

入り込んで観れば、真似しても絶対に真似できない奥深さに圧倒されるはず。

猫を主題としつつ、猫だけが空間にあるだけでないのは、背景の余白が広く取られているのが特徴。

余白が観る者の心にゆとりをもたせ、いつの間にか惹き込ませ、想像力をさらに掻き立てる。

客観的な目で猫を描こうとしている底に、よく見ると、温かい眼差しが流れていることにも気付くのだ。

それぞれの作品に付けられたタイトルにも、目を惹かれます。



猫たちが今日も自然体でそこに居ます。

画家「重高洋二の部屋」
4月10日(金)〜4月29日(水)まで開催
土日臨時休業、木曜日定休以外は通常通り営業

「gallery RooM(ギャラリー ルーム)」
川越市新富町1-9-3, 2F
Tel 070-3544-6168
営業時間 11:00〜17:00
定休日 毎週木曜日
mail room.kawagoe@gmail.com
HP:
http://galleryroom.site/
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