川越style「珈琲焙煎 音羽屋(おとわや)」エキス抽出法による珈琲 川越市役所目の前 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

珈琲豆に含まれる本来の旨味。

旨味を存分に感じられる抽出法を追求。

ワン・サード・メソッドで飲みやすい珈琲を提案していく。

 

2019年10月にオープンした珈琲専門店が、「音羽屋(おとわや)」さん。

お店があるのは、川越市役所から目と鼻の先。

川越市役所本庁舎の南側駐車場横の脇道を入っていき道沿い。川越小学校道路向かいにあります。

「珈琲焙煎 音羽屋(おとわや)」

川越市大手町7-16

平日 11:30~17:30

土日祝 午後~17:30

木曜日、不定休あり

049-299-6004

owlstetsu@Yahoo.co.jp

 

音羽屋さんは珈琲専門店。珈琲を中心に、珈琲とデザートに特化したカフェです。

自家焙煎の珈琲豆の販売も行っています。

店内は温もりある木の空間で、どこか懐かしく、ホッとできる場として地域の人が集まっている。

 

音羽屋さんでは、珈琲専門店として珈琲を味わう場。

ランチなどの食事提供はなく、珈琲のお供にデザートがあります。

今後モーニングは用意しようと計画しています。

音羽屋の珈琲は、中深煎り、深煎りの珈琲豆を使用しています。

(シワのない綺麗な焙煎豆)

・提供メニュー

◆E.イルガチェフェ 中深煎り

『エチオピア南部のイルガチェフェ村産のコーヒーです。酸味と香りが特徴ですがあえて、中深煎りで焙煎し、酸味と苦味のバランスをとりました。中深煎りのバランスの良い味をお楽しみ下さい。』

◆T.モンデュール 深煎り

『タンザニアのモンデュール農園の珈琲です。ディピカとブルボンの配合種であるケント種の珈琲です。芳醇な香りとほんのり甘いコクをお楽しみください。』

◆ビターブレンド 深煎り

『ブラジル、インディア、ケニアのブレンドです。珈琲らしい苦味が特徴ですが、かすかな甘みもある珈琲です。苦味のお好きな方にお勧めします。当店では、アイス珈琲、カフェオレにも使用しています。』

◆カフェ・オレ

『エキス抽出法は珈琲本来の味を引き出す事。その珈琲にたっぷりとミルクを入れました。珈琲とミルクのハーモニー。従来のカフェ・オレとは一線を画す味わいをご賞味下さい。』

◆アイスコーヒー、アイス・オレ

※その他、中煎りなど珈琲も取り揃えております。お尋ね下さい。

 

音羽屋の珈琲は、ワン・サード・メソッドに基づく、「珈琲エキス抽出法」で抽出しています。

(全抽出を希望する方には対応しています)

この抽出法を川越で実施しているのは音羽屋さんだけ、さらに言うなら、ワン・サード・メソッドの提唱者から直伝で会得した人物は数えるほどしかいない。

音羽屋のオーナー、野口さんはその一人。

珈琲エキス抽出法を説明するのは、実演で見た方が解りやすいでしょう。

カップ一杯分の抽出を、三分の一ずつに分けてカップに抽出します。

すると、一杯の珈琲が三分割されたことが解るでしょうか。

(左から、最初の三分の一の抽出、二番目、三番目の抽出)
それぞれの味わいを比べてみると、歴然とした差があることに気付きます。

最初の三分の一には、珈琲豆の旨味がギュッと詰まっています。味に濁りがなく、雑味がない。

次の三分の一には、珈琲豆のえぐ味が出ている。しかし、これはこれで普段飲んでいる珈琲に近いと感じる人も多いでしょう。

そして最後の三分の一は、雑味が多く、これは飲めたものではない。。。

つまり、珈琲豆の抽出は、最初に旨味が出て、次にえぐ味、最後に雑味が落ちて一杯分の珈琲になるという構成。

最初の三分の一は、一番濃厚なエキス。珈琲豆の旨味の原液、濃厚でありクリアで甘い。
それは・・・
日本の食文化で言うところの、一番出汁、一番茶の考えに近い。

最初の三分の一を抽出して贅沢にもドリッパーを上げ、あとはお湯で割り伸ばす。

えぐ味・雑味で割り延ばすならお湯の方が良いという考えで、一番旨い部分だけを頂くという淹れ方です。

ワン・サード・メソッド、珈琲エキス抽出法で淹れる珈琲は、なんと言っても飲みやすいのが特徴。

えぐ味、雑味が少なく、珈琲が苦手な人もすんなり飲むことができる。

珈琲が好きな人なら杯が進んでしまうかも。

珈琲豆にこんなに旨味が含まれていたんだと気付かされるようで、珈琲のさらなる奥深さに惹き込まれる。

 

最初の三分の一の抽出液というのは、旨味がたっぷり含まれているからこそ色々と応用することができる。

音羽屋さんの珈琲ともう一つの看板メニュー、カフェ・オレは、三分の一の旨味が存分に出ている珈琲を使っている。

珈琲豆を全部を抽出してミルクで割れば量が取れますが、三分の一を取ったところで抽出をやめ、ミルクで割ってカフェ・オレにするという贅沢な作り方をしている。

コスト面を考えたら通常では考えられないカフェ・オレ。

さらに、この三分の一の抽出液はまさにエスプレッソのように使うことができ、アイスの上にかけてアフォガードを作ることもできる。などなど音羽屋ではさらなるメニューを開発中です。

 

音羽屋は自家焙煎の珈琲豆の販売も行っており、お店の珈琲豆を家庭で楽しむことができる。

◆エチオピア・イルガチェフェ 中深煎り

『エチオピア産ウォッシュド珈琲です。店主イチオシの珈琲です。

酸味と苦味のバランスを重要視する方に最適』

◆タンザニア・モンデュール 深煎り

『爽やかな上室な酸味(柑橘系)と苦味の中にある甘みが融合。

珈琲に苦味と甘みを求める方に最適』

◆オリジナルビターブレンド 深煎り

『ブラジルを基準に、ケニア、インドの三種ブレンド。

アイス珈琲やカフェオレに最適』

◆グアテマラ・カペンティージョ 中煎り

『香りならグアテマラ。中煎りを極力浅煎りにしてみました。珈琲に凝りを求める方に最適』

◆コロンビアヴィラ・アンジェリカ 中煎り

『言わずと知れた「コロンビアマイルド」その中でも珍しいナチュラル製法で作られた珈琲』

◆タンザニアマトゥンダ・フルーツM 中煎り

『特徴的な香りの珈琲。ちょっと珍しいものに興味がある方に最適』

◆マイルド・ブレンド 中煎り

『オリジナル3種ブレンドです』

◆ジャーマン・ブレンド 中深煎り

『オリジナル4種ブレンドです』

 

珈琲豆の販売では、他にはないセットを限定で用意しているのも音羽屋さんならでは。

それが、「4種の煎り目珈琲セット」。

同じグアテマラの豆を、「極浅」、「浅」、「中」、「中深」の4段階で煎り上げた豆のセットです。

煎り方で、こんなにも豆の味わいが変わるのかと実感できるものになっています。

 

また、珈琲のお供として、スコーンやガトーショコラ、チーズケーキ等を珈琲とセットで提供しています。珈琲とのペアリングに魅了されます。

定番の他に、期間・数量限定でシュトレンやラムレーズンサンド、パウンドケーキ、スウィートポテトも随時登場しています。

 

さらに、店内で販売されているスコーンなどの焼菓子は、店内で珈琲と共に味わうこともでき、テイクアウトもできます。

 

音羽屋のオーナー、野口さんはもともと珈琲が好きで高校生の頃から飲んでいた。

野口さんが珈琲の魅力に惹き込まれたきっかけが、6年ほど前、親の介護で訪れていた施設で珈琲を淹れていたところ、他の利用者も興味を示し、振舞ったら大変に喜ばれた体験だった。

「珈琲でこんなにも人を喜ばせることができるんだ」

珈琲を飲む表情がみな穏やかになり、話しに花が咲いて、珈琲の持つ力、魅力を改めて感じ入った。施設では3回ほど利用者にコーヒーを提供しました。

野口さんにとって、この時の体験が珈琲を本格的に志す大きなきっかけになった。

 

珈琲については、色々な人との繋がり、影響を受けてきた。

大きな出会いとして、珈琲サイフォン株式会社。

「珈琲サイフォン株式会社」
https://coffee-syphon.co.jp/workshop.html
『1925年創業の珈琲サイフォン株式会社。コーヒー抽出に理想的なネルドリップの長所を兼ね備えた『名門円錐フィルター』を発売。 コーノ式珈琲塾認定アドバイザー金澤政幸氏執筆『コーノ式かなざわ珈琲~美味しいコーヒーの淹れ方~』』
野口さんは、珈琲サイフォン株式会社が主催している「コーノ式珈琲塾」に通って抽出法を学ぶ。
コーノ式珈琲塾は、コーヒーサイフォン、円錐形フィルターを開発した珈琲サイフォン株式会社の器具の正しい使い方や、コーヒー焙煎など『コーノ式』とよばれプロの間でも定評のあるコーヒー抽出・焙煎技術を学ぶことができるセミナー。

野口さんはコーノ式珈琲塾に定期的に通い、今では初級クラスの運営に協力している。

 

そして当時、「コーノ式珈琲塾」に講師として来ていたのが、ワン・サード・メソッド提唱者、金澤政幸さん。

その後、野口さんは周りの仲間と共に金澤さんのお店で直々に抽出法を教えてもらったのでした。
金澤さんは現在、東京都世田谷にて「かなざわ珈琲 世田谷店」を営業し、昭和の良き喫茶文化の継承人として店頭に立っています。

(愛用のコーノ式器具を使った著書「コーノ式かなざわ珈琲 コーヒーは好きですか?」(大和書房)を出版)
<金澤政幸(かなざわ まさゆき) プロフィール>
1964年・千葉県生まれ
10代の頃から珈琲に魅せられ上京、珈琲業界に就く。
喫茶開業予定で帰郷するも出店を留まり、大工の道に進む。
消費者の立場から珈琲に向き合う事で美味しい珈琲への探求が一層強まり、独自の抽出方法『かなざわ式』を考案。大工として空間作りの傍ら、各地で珈琲教室・イベント等を開催。
2009年、愛用のコーノ式器具を使った「コーノ式かなざわ珈琲~コーヒーは好きですか?(大和書房)」出版。
焙煎・抽出指導だけでなく、大工の経験を活かし、焙煎機の取付け・カフェオープン時の空間アドバイザーとして、国内外問わず幅広い視野で珈琲の活動をしている。
現在、東京都世田谷区にて「かなざわ珈琲 世田谷店」の店主として喫茶営業中。
昭和の良き喫茶文化の継承人として店頭に立つ。
自家焙煎「かなざわ珈琲」世田谷店

住所:〒154‐0023東京都世田谷区若林5-14-6

営業時間:11:00~18:00

 

他にも、珈琲界のレジェンドと言われる「カフェ・バッハ」の田口護さんにはお店の運営、哲学などの影響を受けたことも大きいと話す。

「カフェ バッハ」
住所:〒111-0021 東京都台東区日本堤1-23-9
営業時間:8:30~20:00
電話:03-3875-2669
定休日:金曜日
http://www.bach-kaffee.co.jp/

田口さんのカフェ バッハは、珈琲界の名だたる御三家、銀座ランブル、吉祥寺もかと合わせて、本のテーマで取り上げられたこともあった。

(コーヒーに憑かれた男たち 嶋中労・著 中公文庫 2008/3/23)

 

色んなレジェンドたちの影響を受け、良い部分を取り入れブレンドしながら、自身の抽出法を確立させた野口さん。

2019年10月に自身の珈琲専門店「音羽屋」をオープンさせたのでした。

野口さん現在、川越駅西口にある「よみうりカルチャー川越」で珈琲教室も受け持っている。
 

「コーヒーがコミュニケーションツールになればと考えています」。

 

(アドバンスド・コーヒーマイスター、コーヒーマイスターの資格を有している)

 

現在は、「KAQAGOE COFFEE DAYS」にも参加し、珈琲好きが珈琲談議に花を咲かせに足を運んでいるお店になっています。


音羽屋さんで提供している焼菓子を製造しているのが、川越のパン教室・販売でお馴染み「happybreadbaking」さん。

店内で頂く場合は焼菓子を温めて提供しています。

「happybreadbaking(ハッピーブレッドベイキング) 世界のパンからこんにちは ~おうちで気軽にパンを焼きましょう~」
HP:
http://blog.livedoor.jp/happybread/
Instagram:
https://www.instagram.com/happy.breadbaking/
Mail:

happy.breadmaking@gmail.com

 

野口さんとhappybreadbakingさんはコラボしてイベントを開催することもあり、シュトーレンの食べ比べイベントを音羽屋で開催したこともありました。

(川越style「シュトーレン食べ比べの会」happybreadbaking×音羽屋)

 

野口さんとhappybreadbakingの岡本さんとの繋がり。

そこから見える、野口さんの培ってきた川越の輪。

 

音羽屋の野口さんは実は、以前から川越で活動を続けており、これまでのストーリーの先に自身の実店舗をオープンさせたという経緯があります。

これまで主に活動していたのが、霞ケ関の角栄商店街にある「にこにこ食堂」。

こちらで月に一度、飲食に携わる三人のユニット、「ハーモニー」の一員としてコーヒーを提供しています。


ハーモニーさんがランチを提供しているにこにこ食堂は、東武東上線霞ヶ関駅から角栄商店街の中ほどにあります。

「にこにこ食堂」
川越市霞ヶ関北4ー22ー22
11:30~14:00(売り切れ次第終了)

☎049-234-8233
東武東上線霞ヶ関駅下車、徒歩10分ほど
車の場合はスーパーたいらやさんの駐車場をコインパーキングとして利用可
HP:
https://niconicosyokudou.jimdo.com/

 

角栄商店街にあるにこにこ食堂は、川越の中でも独特な形態のお店。
毎日日替わりでランチメニューが変わる、のみならず、毎日日替わりでコックさんが変わるというユニークな飲食店。
霞ヶ関北自治会が運営しているのも独特。
みんなの食堂、みんなのというのは、地域の人みんなのという意味であり、コックさんみんなが使える場所という意味でもある。
にこにこ食堂では随時コックさんを募集していて(厨房設備あり、食器類使用可)、調理人からすると、この場をシェアキッチンとして、一日コックさんとして運営することができる。様々なテストキッチンの場としても活用できる。
川越市内、意外と少ないのがシェアキッチン。
シェアキッチンを通常の飲食店と同じく営業できるというのもにこにこ食堂の大きな売りです。
にこにこ食堂の月間カレンダーを見ると、日替わりで違う屋号の飲食店がランチメニューを提供していることが分かる。予定メニューも書かれ、カレンダーを見ながらこの日に食べに行こうと予定を立てることができる。

 

ハーモニーの特徴は、川越をはじめ各地で活躍する三人がコラボレーションしたユニットで、それぞれの持ち味を活かし、それぞれが役割を担って一つのランチメニューを提供していること。

ハーモニーを構成するのが、この三人。


■食養スクール「Holon ホロン」 主宰 ローフードマイスターの松野貴子さん
■珈琲エキス抽出法 コーヒーマイスターの野口哲男さん
■パン教室「happybreadbaking」主宰の岡本潤子さん

にこにこ食堂のコックさんは、基本、調理は一人で担当することが多い。

それに比べハーモニーは、一つの食事を三人の分担によって作り上げていた。

珍しい形の飲食店にこにこ食堂の中でも、珍しい運営をしているコックさんユニット、ハーモニー。

役割は、メインの食事を松野さん、パンを岡本さん、そして珈琲を野口さんと分かれている。

まさに三人がハーモニーを奏でメニューを作り上げて提供している。

言い替えれば、シェフズコラボのような特別感とも言えました。

ランチは現在、コーヒー付き800円、コーヒーなし100円引きで提供している。

にこにこ食堂では、和食が多い中で洋食を提供しているのもハーモニーの売り。

(川越style「ハーモニー」三人のコラボレーション にこにこ食堂 角栄商店街 霞ヶ関北自治会

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12446689088.html

 

その後、にこにこ食堂で展開するのみならず、ハーモニー名義でイベントに出店することも増えていき、ハーモニーとして初出店となったのが、2019年5月川越水上公園にて公益社団法人川越青年会議所主催で行われた「「ドリームフェスタ2019」。

飲食エリアに出店し、三者のパン・お菓子・コーヒーは好評を博しました。

(川越style「ドリームフェスタ2019」川越水上公園 川越青年会議所 2019年5月18日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12480069131.html

 

その後も、2019年11月ウニクス川越にて開催された「小江戸川越お芋festival !!」に出店。

 

それぞれの拠点で活躍しながら、これからもハーモニーとしての展開も見られるでしょう。

 

 

珈琲豆に含まれる旨味。

珈琲豆の一番出汁を贅沢に頂く。

 

川越の珈琲文化がさらに豊かになっていくのだ。

 

「珈琲焙煎 音羽屋(おとわや)」

川越市大手町7-16

平日 11:30~17:30

土日祝 午後~17:30

木曜日、不定休あり

049-299-6004

owlstetsu@Yahoo.co.jp