商業の街、川越。
生き生きとした商人が商店を構え、商店が連なる商店街が元気なのが、川越。
今回もまた、川越をさらに良くしよう、さらに盛り上げようとする有志が数多く集結。
大学の取り組みを知り、どう川越に繋げていくか。
大正大学 地域創生学部の掲げる「都市と地方の共生」をテーマに、大学による「商店街活性化」についてプレゼンが行われました。
8月5日(月)蓮馨寺で開催されたのが、「第5回 川越まちづくり勉強会 ~商店街活性化のための実態調査プロジェクト~」。
「第5回 川越まちづくり勉強会 ~商店街活性化のための実態調査プロジェクト~」。
1.主旨
川越市内の有志が集まり、川越の今後のまちづくりに役立つ制度や街づくりの事例等を学ぶための勉強会を開催いたします。5回目の今回は「商店街活性化のための若者パワー活用」をテーマに開催いたします。
日本全国70カ所を超える地方公共団体と街づくりについて提携している大正大学「地域構想研究所」の事務長をお迎えし、川越市内商店街の活性化について議論を深めたいと思います。更に今回は勉強会だけではなく、大正大学の有志の学生が、川越の中心街だけではなく各地の商店街を巡り、フィールドワークを行う予定です。
2020年のオリンピックを控え、川越中心地の商店街だけではなく、川越市全体の商店街を盛り上げるための方策について、ご参加頂ける皆様とご一緒に考えていきたいと思います。
2.実施概要
日時:2019年8月5日(月)19:00~20:30
場所:蓮馨寺本堂(川越市連雀町7-1)
定員:50名
費用:無料
幹事:須賀昭夫
内容:
(1)趣旨説明 須賀昭夫
(2)大正大学地域構想研究所が仕掛ける地域活性化事例
講師:地域構想研究所 北條規教授(事務長兼任)
(3)川越商店街&大正大学フィールドワーク企画説明
(4)質疑応答
【講演者:北條規教授プロフィール】
昭和31年新潟県出身。
元 ㈱夢みつけ隊 専務取締役(JASDAQ上場(証券コード2673)
㈱ものづくり研究所設立 代表取締役
H26年度より 大正大学地域構想研究所教授
■得意分野
通信販売、マーケティング、MD、編集、プロモ−ションなどを中心に事業展開。
商品開発・販路支援・街づくりなどのコンサルティングをはじめ全国の地域資源のブランディングを手掛ける。
■行政委員会
経済産業省関東経済局
「地域資源活用、農商工連携事業等評価委員」
「2020年東京オリンピックパラリンピック有識者会議委員」
「関東経済局ものづくりフォーラムコーディネート」
「新潟県地域産業緊急需要創出事業補助金評価委員」
NPO法人さど代表理事
・「大正大学」
東京都豊島区西巣鴨3-20-1
https://www.tais.ac.jp/
蓮馨寺本堂内は、今回のテーマが商店街・商業だけに、川越のまちづくりに興味を持つ人、川越で商店を営む人など、様々な参加者が集まっていました。本堂内は見事に満員。
大学としての取り組みや学生たちの具体的な話し、川越とどう連携していけるか、そのプレゼンに期待する熱気が溢れていました。
大正大学地域創生学部の学生たちもこの日に向けて準備し、気合充分に臨んでいました。
川越×大正大学地域創生学部。
一体、どんなまちづくりに広がっていくのか。
(大正大学地域創生学部の学生たちが蓮馨寺に集結)
川越まちづくり勉強会としても、初の大学とのコラボ。
そして、座学を超えて川越の現場と大学を繋ぐ役割を果たそうとしています。
川越市内の有志が集まり、川越の今後のまちづくりに役立つ制度や、まちづくりの事例等を学ぶための勉強会を定期的に開催している、川越まちづくり勉強会。
「川越まちづくり勉強会」
多角度から様々な題材を取り上げ、川越のまちづくりの気運を高めていこうとしている。
川越まちづくり勉強会の幹事を務めているのが、須賀昭夫さん。
川越市議会議員であり、川越に須賀昭夫写真事務所を構える写真家で、実家は大正浪漫夢通りにある「スガ人形店」である。
「須賀昭夫 写真事務所|akiosuga_photography」
川越の街に古くから土着した家系で、川越に対する想いは並々ならぬものがある。須賀さんの普段の仕事の写真とは離れた意欲的な取り組み、「写真と川越と女性」による川越像の新たな提示、「川越美人百景 – coedo elegancies – 」はかつて取材して記事にしたことがありました。それまでの川越は、風景的な魅力は多くの人に共有されていましたが、風景に美人を組み合わせるという誰も思いつかなかった視点を川越に持ち込んだ。インスタ映えなどという言葉が浸透する前のことです。川越の見せ方を変えたシリーズとしても今も続いており、当初の川越内の画期的な熱気は今でも街に残っています。
それ以外にも川越に関連した仕事も多く、川越の発信にも従事している。
(川越style「川越美人百景– coedo elegancies –」川越をもっと素敵にする
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12078827934.html)
(「須賀昭夫 写真事務所|akiosuga_photography」
須賀さんは、川越の事務所を構えるまでに海外経験が豊富で、明治大学を卒業後、パーソンズ美術大学(ニューヨーク)写真学科卒、その後もニューヨークに在住し、Shu Akashi氏、井津 建郎氏のもとでアシスタントをする傍ら、フォトグラファーとしてのキャリアをスタート。コマーシャル、ファッション写真を中心に活動。同時にファインアート作品制作も行う。タイムズ・スクエアでのミレニアム・カウントダウンの中、作品NON-COLOREDを発表。
2001年帰国。ニュース写真に転向し、EPA通信(日本支局次長・フォトグラファー)、ロイター・ジャパン(フォトグラファー)、ロイター・シンガポール(フォトエディター)というキャリアを積み、2011年に故郷川越に自身の事務所を構えました。
さらに、中央小学校PTA会長・富士見中学校PTA会長・川越市PTA連合会副会長を務め、豊富な海外経験と川越の活動から、川越まちづくり勉強会の第一回目のテーマとして、外国人観光客対応としての「地域通訳案内士」を選んだのでした。
2018年6月25日(月)蓮馨寺講堂で開催した、「第1回 川越まちづくり勉強会 『地域通訳案内士』の制度を学ぶ 」。
(川越style「第1回 川越まちづくり勉強会 『地域通訳案内士』の制度を学ぶ 」
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12389063087.html)
2018年1月に政府が発表した「地域通訳案内士」制度の勉強会を行います。
同制度は、従来の通訳案内士に加え、より地域に密着した外国人へのおもてなしを担う人材育成を支援する目的で施行されました。
インバウンド観光客が増加する川越で今後活用が期待される制度であり、その内容をより深く理解することで、今後の川越の街づくりにもプラスになることが予想されます。
そこで同制度の内容を理解し、ご参加の皆様とご一緒に、具体的な活動につなげられれば幸いです。
内容:
(1)「地域通訳案内士」制度趣旨説明と地域における役割について
講師:㈱JTB 企画開発プロデュースセンター
グローバル営業(訪日インバウンド)推進担当 高橋明治氏
(2)通訳案内業の体験事例と川越を想定した通訳案内について
講師:上智大学大学院環境学博士
元大東文化大学英会話専任講師
通訳案内士 金子廣行氏
(3)質疑応答(10)
第2回川越まちづくり勉強会は、2018年9月26日に蓮馨寺講堂にて開催。
テーマは、「商店街活性化」。
主催:川越まちづくり勉強会
共催:大正浪漫夢通り商店街振興組合
内容
(1)墨田区の商店街活性化事例(40分)
【スピーカー】
墨田区商店街連合会 事務局長 井上 佳洋
東京商工会議所墨田支部 小売商業部会 副会長
墨田区勤労者福祉サービスセンター 理事
墨田区オリンピック・パラリンピック地域協議会
文化・観光・産業部会委員
一般社団法人てんてん 代表理事
(2)パネルディスカッション(市内有識者/30分)
(3)質疑応答
参考「下町人情キラキラ橘商店街」
http://kirakira-tachibana.jp/
第3回川越まちづくり勉強会は、2018年11月29日蓮馨寺講堂にて開催。
テーマは、「インバウンド対策のあり方」。
今、何故インバウンド対策が必要なのか、またそれを進めていく方法等を皆様と一緒に勉強いたします。
主催:川越まちづくり勉強会
内容:
(1)インバウンド対策のあり方(50分)
【スピーカー】 前 好光 (まえ よしみつ)氏
Frontline LLC代表/観光発想系マーケティングプロデューサー/東京国際大学客員講師
【プロフィール】
1988年より約20年間JTBグループに属し広告・販促・教育研修・新規事業開発・観光活性・地域振興に関わり2007年独立現職。とりわけ地域に眠るコンテンツ資源を見極め、地域性や伝統・文化 など地域の内面性に焦点を当てた手法で、ゼロからのコンテンツ創造、リサーチからコミュニケーションまでワンストップでプロデュースする。クライアントには、自治体、観光協会、商工会議所 、民間企業等、多様なクライアントのニーズに対応している。多くの地域振興計画、プロモーションプラン、交流コンテンツや地場産品の開発など多彩な現場実績を持つ。
(2)パネルディスカッション(30分)
司会: 須賀 昭夫
パネラー:
前 好光(スピーカー)
朝霧 重治(株式会社協同商事・コエドブルワリー 代表取締役 兼 CEO)
海外ネイティブ2名(アジア系男性1名・ヨーロッパ系女性1名)
(3)質疑応答
第4回川越まちづくり勉強会は、2018年2月17日(日)茶陶苑にて開催。
テーマは、「川越まつり」を学ぶ。
主催:川越まちづくり勉強会
内容:
(1)川越氷川祭のお話(川越氷川神社 宮司 山田 禎久)
(2)質疑応答
(川越style 川越まちづくり勉強会 『「川越まつり」を学ぶ』2018年2月17日茶陶苑
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12443585340.html)
川越まちづくり勉強会では、これまで、「地域通訳士」、「商店街活性化」、「インバウンド対策のあり方」、「川越まつり」と、独自に視点で川越にまちづくりの提案をしてきました。
そして、会が満を持して第5回のテーマに選んだのが、「商店街活性化のための実態調査プロジェクト」。
「第5回 川越まちづくり勉強会 ~商店街活性化のための実態調査プロジェクト~」の講師の大正大学の北條さんは川越との縁も深く、以前、川越でのプロジェクトにも関わっており、夜の川越の活性化事業「川越REMIX」でプロジェクションマッピングなどを行っていました。
一番街通りにある山吉ビルの建物全体を使ってプロジェクションマッピングを行うという壮大なプロジェクトでした。
(2013年川越REMIX 山吉ビルのプロジェクションマッピング)
プロジェクションマッピングというものが、世間で知られ始めた初期に既に川越で試みられていたという事実。
このプロジェクションマッピングには川越まちづくり勉強会事務局の内田さんも参画していて、当時からの縁で今回の川越まちづくり勉強会へ繋がっていった経緯があります。
プロジェクションマッピングは今でも川越で開催されていますが、川越でプロジェクションマッピングと言えば、この当時の斬新なチャレンジを思い出す人も多いでしょう。
2019年8月5日(月)蓮馨寺で開催「第5回 川越まちづくり勉強会 ~商店街活性化のための実態調査プロジェクト~」。
(1)趣旨説明 須賀昭夫
(2)大正大学地域構想研究所が仕掛ける地域活性化事例
講師:地域構想研究所 北條教授(事務長兼任)
(3)川越商店街&大正大学フィールドワーク企画説明
(4)質疑応答
開会に先立ち、川越まちづくり勉強会の幹事、須賀昭夫さんから趣旨説明があり、事務局の内田健一さんから今回の開催に至る経緯などの説明がされる。
そして、講師の北條規さんのプレゼンが始まりました。
大正大学は、豊島区西巣鴨にあり、大学の基盤は仏教。
6学部・11学科・15コース、約5,000名が学ぶ、文系総合大学である。
仏教学に加え、人文学系の諸学領域、社会学、社会福祉学、教育学、臨床心理学の分野で多くの人材を育成。
平成26年10月に地域構想研究所を設立。ここの教授を務めているのが講師の北條先生。
平成28年4月に経済学を基盤とした社会学系の学部の「地域創生学部」を設置。
大正大学は「地域構想研究所」と「地域創生学部」が両輪となって、連動した実践力を育成している。
大正大学は、地域に密着を掲げた取り組みも多岐にわたり、巣鴨にあるという立地性を活かし、おばあちゃんの原宿・巣鴨に、地域と繋がるアンテナショップ「座・ガモール」を運営し、大学のキャンパスには地域食材を使ったレストランとカフェを設置していることも特筆点。
(巣鴨地蔵通商店街と大正大学が運営するアンテナショップ「座・ガモール」)
商店街の中には、大正大学が運営している「座・ガモ-ル」が1号店〜3号店(東北支援店・京都市公認店・全国各地〈川越のコエドビ-ルもある〉)が、それぞれ特徴のある店舗展開をし、各町会に1店舗ずつあります。JR巣鴨駅から、大正大学までの道すがらに全てあり、まるで、商店街も大正大学の一部のよう。
経営としては始まったばかりですが、学生の社会参加の実験の場所としては素晴らしい発想。巣鴨地域、全国各市町村との「地域密着」との絆を着実に一歩一歩作り上げているところです。
他にも、大正大学地域構想研究所では、情報誌「地域人」も定期的に発行している。
「地域人」大正大学地域構想研究所
http://chiikijin.chikouken.jp/
大正大学の地域創生学部地域創生学科は、経済学を基盤として、地域を愛し、地域を支え、日本の未来を構築する地域活性化のリーダーを目指す学科です。
地域創生学部では、現在の日本が抱える最大の社会的課題である地域問題を解決し、これからの地域を担う人材を育成します。ミッションはさまざまな地域から学生を受け入れ、地域へと回帰させること。このため大正大学では、他に類のない広域地域自治体ネットワークを構築し、地域と大学との連携の中で学生を育てる教育体制を確立しました。
学生は1年次から4年次まで都市と地方の双方で長期の地域実習に取り組みながら、都市の視点で地域活性化に貢献し、地方の視点で都市問題にアプローチできる力を習得。日本の未来を築く「地域人」を目指します。
地域活性化に取り組む地域創生学部の一番の特色である「地域実習」には、実習地で活躍するたくさんの人々が参加します。自治体や金融機関の職員、地場産業の経営者・従業員、観光・旅行業の実務スタッフ、地域文化・歴史の研究者、そして地元の商店街の人たち。「地域実習」を支える各地の人材が、学生の「学び」のために集まり、協力し、ネットワークを作り上げていく。実は、地域活性化の扉を開く可能性も秘めているのが「地域実習」なのです。
地域実習
Ⅰ 1年次で地方(課題を大学に持ち帰る)
Ⅱ 2年次で東京実習
Ⅲ 3年次で地方(議論したお土産を地方に持って行く)
Ⅳ 4年次で卒論
というカリキュラムが整備され、学部を通し、地域創生をして行く思想があります。
地域演習は、3Qで40日間の地域で実習を行う。
1~2週間といった短期間ではなく、40日間という長期間学生たちが地域に入るのが最大の特徴です。
まさに、「住むように、大学生がまちづくり実習」しています。
地域実習先は全国多岐にわたる。
この日集まっていた学生は、地域実習Ⅰ(地方)に取り組んできた学生たちで、それぞれ全国各地の地域実習に参加していた。一人一人自己紹介と赴いた地域実習地を紹介していました。
また、学生の中から具体的に地域実習に参加した様子のプレゼンもありました。
そして、地域実習Ⅰ(地方)の次の取り組みとして、そして、今年度の取り組みが、
「2019年度 地域創生学部 2年次 東京実習
概要:
東京を拠点として実施する2年次の「地域実習Ⅱ(東京実習)」は、1年次の実習Ⅰ(地方)、3年次の実習Ⅲ(地方)における卒業研究の準備をつなぐ重要な位置を占めるカリキュラムである。
「東京と地方を結び、共に活力ある社会を創造する人材になる」とビジョンのもと、「都市と地方の共生」を実習テーマとして実施する。
今年度の東京実習は5つを柱として実施する。
①オリエンテーション~全体合流
②商店街実習(巣鴨地域以外の商店街)
③商店街実習(巣鴨地域の商店街)
④地域特産品販売と情報発信活動
⑤世界的和太鼓「鼓童」公演、日本の祭りを地域交流
この「地域実習Ⅱ(東京実習)」の中の柱として商店街実習があり、これに川越の商店街と連携できないかという話しが進んでいる。
学生たちは商店街活性化のための実態調査を実施しながら、積極的に商店街の催しなどにも協力しようとしている。
学生たちに商店街活動に協力してもらうという、川越の商店街にとってもメリットがあるもので、商店の参加者が多かったのも今後の連携を期待した面もあったから。
ここから、川越×大正大学地域創生学部の具体的なコラボが実現することになりました。
2019年9月7日(土)大正浪漫夢通りにて開催される「川越竹あかり」に学生たちが協力することになりました。
t
『商店街の石畳みにたくさんの竹灯籠のあかりが灯ります!
他にも竹を使ったオブジェのライトアップなど多数皆様をお出迎え致します✨
是非お誘い合わせの上ご来場ください♪』
9月7日(土)
場所 大正浪漫夢通り商店街
18:00 点灯式
21:00 灯籠消灯
雨天延期 9月8日
ワークショップも開催!
★竹あかり作り ¥1000
30センチ程の竹にドリルで穴を開けて中にキャンドルを入れてあかりを楽しみます♪
15時、16時、17時 各10名
★竹水鉄砲作り ¥500
14時、14時半、15時 各10名
※各回の整理券を13:30よりウッドベイカーズ前駐車場にて配布致します。
※各回お持ち帰り出来ます
他にも、質疑応答の時間には参加者から活発な提案が行われ、今後、他の商店街・商店との繋がりも広がっていくでしょう。
学生との協働は、
1、情報発信力
2、学生が関わる事で、メディアに取り上げやすい
3、店舗の皆さんが、地域を考えるきっかけづけり
4、調査・研究活動のデ-タ-や資料から、商店街の実態を整理する
などが期待できます。
学生の力を借りて、川越の街を活性化させていく。
今年度の動きに注目です。
川越まちづくり勉強会としても、川越のまちづくりに繋がる提案・活動はこれからも続いていきます。
「川越まちづくり勉強会」