川越style「小江戸川越江戸の日」一番街商店街 春夏冬 二升五合市 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

毎年3月末から始まる小江戸川越春まつりは、川越に春の訪れを告げるイベント。

3月30日、小江戸春まつりオープニングイベントは、市内中心部が歩行者天国になり、蓮馨寺、中央通り、大正浪漫夢通り、一番街などを会場として各地で催しが同時多発で行われていました。

 

川越が川越の神髄を見せる。
2019年3月16日(土)~30日(土)の期間、一番街商店街で開催されたのが、「春夏冬 二升五合市(あきないますますはんじょう)」。
・3月16日(土)~29日(金)「スタンプラリー」
・3月30日(土)第四回「小江戸川越 江戸の日」
3月30日は最終日として川越春まつりのオープニングに伴い、特別催事「小江戸川越江戸の日」を行う。

一番街商店街の「春夏冬 二升五合市」は、スタンプラリーと小江戸川越 江戸の日からなる2週間にわたる壮大な催しで、毎年春の恒例行事です。小江戸川越 江戸の日は今年で四回目となりました。

「春夏冬 二升五合市」
テーマ:商いを楽しむ、蔵の町としての商店街を楽しんでもらう。
企画趣旨:様々な専門的業種がそろう一番街商店街。お客様にその魅力を知っていただき、より多くのお店を回り、お買い物を楽しんでいただきたい。
また、三年前より行った「小江戸川越江戸の日」は蔵造りという歴史的町並みを生かし、地元商人による江戸時代の町民扮装、時代劇のお芝居、和楽器の演奏などを行い、その時代演出は大変好評を得ています。お客様に蔵の町ならではの商店街という空間を楽しんでいただきたい。
主催:川越一番街商業協同組合
協力:NPO法人川越蔵の会
後援:川越市、(公社)小江戸川越観光協会、川越商工会議所

スタンプラリーでは色んなお店を巡り、楽しみ、改めて一番街の魅力を感じてもらう、そして、3月30日(土)の小江戸川越江戸の日を迎えるというスケジュール。
小江戸川越江戸の日は、二升五合市の大団円にふさわしい一番街をあげての催しであり、一番街のお店の多くが江戸姿でもてなし、江戸時代の川越をここに再現するものです。
商店や通りに着物姿の人がたくさん溢れ、単に着物を着る以上に、それぞれのお店がこの日のために想いをこめた扮装をします。
セットを組んだ「風」ではない本物の蔵造りの建物の町並みで、商人たちが江戸の姿でもてなす。
江戸の日の核というのがそこにあり、川越にしかない川越らしさが感じられる一日です。
川越の一番街の魅力は、なによりそれが、本物であること。
一番街の町並みは、テーマパークのセットではないんです。
川越でしか在り得ないこと。
つまり、本物なんです。
ドラマや映画の時代劇の背景のセットと比べて、この一番街の蔵造りの建物を見ていかがでしょう。
正直、圧倒的な差があるのではないでしょうか。
逆にこの町並みを背景にして、時代劇が演じられたら、どんなに臨場感が現れるでしょう。
ドラマや映画の、いや、それ以上の時代的な光景を、着物を着るだけで実現できてしまうのが、川越です。
川越の神髄を知る。
川越の財産に触れる。

 

川越は商業の街。
川越は商人がいきいきとしている街。

川越は商人がいきいきしてこその街。
街並みだけでなく、現場の商人の立ち居振る舞いを感じられるのが江戸の日の醍醐味です。
街並みと商人たちの絶妙な組み合わせこそ、川越の一番街です。
江戸時代のテーマパークを作るのではない、江戸時代の川越商人の日々の商いの営みを再現すること。
非日常空間ではなく、川越にかつてあった日常空間をつくること。
これこそ、他のどんな時代テーマパークでも真似できない、川越の一番街でしか見せられないもの。

 

これまで開催された小江戸川越江戸の日も、毎回大きな反響を呼び、注目を集めてきました。

川越style「一番街商店街 春夏冬 二升五合市」 第三回小江戸川越 江戸の日
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12365484626.html

 

今年の開催についても一番街商店街は並々ならぬ思いを持ち、半年の準備をかけて備えてきました。
2019年2月、小江戸川越江戸の日実行委員長の藤井清隆氏と一番街商業協同組合理事長の小峰春彦氏が、川越市役所記者室にて、3月16日(土)~30日(土)に開催する「二升五合市」の報道機関向け記者発表を行いました。各メディアの注目度も抜群。

この時の取材をもとに、後日、各新聞等にて二升五合市の記事が掲載されていきました。

 

そして、3月16日から始まった一番街商店街のスタンプラリー。

「スタンプラリー」詳細


開催日:平成31年3月16日(土)~29日(金)
内容:
■500円(税込)以上のお買い上げでスタンプ1個
スタンプを6個集めると五文の木札を1枚(500円分使用可能な金券)を進呈
スタンプを8個集めると五文の木札を2枚(1,000円分使用可能な金券)を進呈
※いずれも一番街でのみ使用可能、釣り銭は出ません。
■木札(金券)の使用期限
平成31年3月16日(土)~3月30日(土)まで(江戸の日当日まで使用可能)
木札の裏にも表示しています。
■景品交換場所
河村屋、川越アルファルファ、長峰園、はるりKINUMO、サニーサイドテラス
■スタンプラリー台紙
「一番街MAP」をアレンジし製作した物を台紙として使用
このスタンプラリーについても一番街の川越商人たちの意気込みは凄まじく、期間中、江戸時代を意識した限定江戸商品を用意するお店も多数あります。
各店の限定江戸商品の紹介はこれから行っていきます(^^)/
その商品を見れば、一番街の現場の熱意がどれほどか分かるかと思います。
スタンプラリーの木札は数に限りがありますので、お早めにどうぞ。
■スタンプラリー期間中参加店の特別江戸商品(紹介次第随時追加していきます)
☆スタンプラリー期間プラス3月30日(土)の江戸の日まで参加店
・川越体験工房青い鳥
「トンボ玉作り体験」1620円~2160円(税込)
・本の店 太陽堂
「川越古地図」300円(税込)
・呉服かんだ
「川越唐桟の小物」550円(税込)~
「着物レンタル」ご予約で1,000円OFF
・椿の蔵 倭物や カヤ川越店
「川越椿の蔵 手拭い」324円(税込)
・椿の蔵2F 岩蔵
「日本神様みくじ」540円(税込)
・河村屋
「二度仕込みの八郎衛門」864(税込)
「二度仕込み前の素朴な掛干一丁漬ぬか沢庵」648円(税込)
・幸すし
「漬けマグロなど江戸前にぎり3カン」650円(税込)(通常は980円)
・セサミキッチン
「レローピノー・デ・シャラント7年」380円(税込)

一番街の魅力にさらに磨きをかけるべく、一番街商店街の現場の商人たちは常に精進を怠らない。
2019年2月28日、幸すしさんにて開催された、川越一番街商店街の勉強会。
3月30日の小江戸川越江戸の日に向けて、商店街では準備が着々と進む中、平日も休日も日々、一番街商店街を訪れるお客さんが増えている。
商店街では、お客さんを迎えるにあたり、気持ち良く買い物をしてもらい、来てよかった、また来たいと思ってもらえるような商店街であるよう勉強会が開催されました。


講師:石田義昭氏
商店街からは18名の参加があり、先生のお話しが始まると、みな真剣な表情。メモを取る手も止まりません。
お店づくりから接客術まで、実践を交えながら話しを進める先生の講義は分かりやすく、すぐにでも取り組めそうな内容でした。早速実践しているお店もあった。
一番街商店街では、町並みだけでなく、接客などのソフト面でもお客さんに喜んでもらえるような商店街を目指して、定期的に勉強会などを行っています。

2019年3月6日には、第四回「小江戸川越江戸の日」の決起会を開催。
江戸の日は一番街のお店だけでなく数多くの関係者が関わり開催しているもの。こうした会を設けることで、お互いのことを知り、共に江戸の日を盛り上げようと一致団結します。決起会は江戸の日開催前に欠かさず開催しているもので、これも今回で四回目。

「江戸の日を成功させよう!」


回を重ねるごとに江戸の日の雰囲気は深まり、本格化しているのは、こうした現場の川越人たちの熱意があるからこそです。
この日参加したのは、江戸の日を創り上げる面々、一番街商店街のお店はもちろんのこと、川越市、NPO法人川越蔵の会、ウエスタ川越、ウニクス川越、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会、川越藩行列保存会、わらべ唄メンバーなど総勢33名が集まりました。
幸すしさんの美味しい食事を味わいながら、それぞれ改めて自己紹介し、江戸の日の意気込みを表明し、気持ちは一つに。

江戸の日当日の足音が聞こえてきた、あと2週間を切ったこの日。
時の鐘近くにある、レンタル着物店「美々庵」さんで行われたのが、江戸の日のための江戸の演技指導会。


江戸の日では、江戸時代を再現するために毎回演技指導会を行っており、こうした努力を重ねて本格感を増しています。
プロの役者でもある美々庵の舟橋園恵先生と時代ものの役者いぶきけんたろう先生による指導で、江戸時代の職業による立ち居振る舞いや言葉遣いなど、それぞれの参加者の演技を細かく指導していきました。
真剣な眼差しで説明に聞き入る。
教えられた通りに真似する商人たち。
忘れないようメモする姿。
「本物の江戸を見せたい。川越の神髄を魅せたい。」
江戸の日の思いで演技指導会は熱気が渦巻いていたのでした。
改めてお伝えすることですが、江戸の日では、江戸の扮装をしておもてなしをするのはエキストラでもなんでもなく、本物の川越商人たちです。
本物の街並みである一番街で、本物の商人たちが江戸姿でおもてなしをする、ここに江戸の日の神髄があり、川越の神髄があります。

2週間にわたるスタンプラリーが終了し、いよいよ「春夏冬 二升五合市」のフィナーレとなる、3月30日(土)第四回「小江戸川越江戸の日」当日。
この日は毎年恒例の小江戸川越春まつりオープニングイベントと同日で、一番街は歩行者天国になり、午前中から多くの人が川越に詰めかけていた。この日が来ると川越に春がやって来たことを実感する。
そして一番街商店街では、小江戸川越江戸の日開催。

通りでは、時代劇や邦楽演奏、わらべ唄、日本髪結髪実演、川越藩産農産物販売の青物売りなどが行われます。

主役となる一番街の川越商人たちは、江戸の川越を再現して見せようと、立ち居振る舞いから言葉遣いまで江戸人になりきり、特別江戸商品などを用意しておもてなししました。
街並みが注目される一番街ですが、この街並みを生かしているのは現場の商人たち。
江戸の日に商人たちが江戸姿になることで、改めて、この街並みの魅力が引き出されて、一番街の素敵を再認識する日でもありました。
川越にはやはり凄い街並みが遺っているんだな、そう思ってもらう効果が江戸の日にはあったと思います。


江戸の日は、地元川越人の多くの人も和装で川越を楽しむ日として定着しています。
せっかく和装するならやっぱり江戸の日に。
着物をお持ちでなくても、一番街にはレンタル着物店があり、気軽に変身して江戸の日の世界に染まることができます。
和装した人たちがいて、川越のこの街並みがあって、本当の川越を魅せることができる。

「食いねぇ食いねぇ!粋だねぇ牛串!」
年々世界観が深みを増していく江戸の日、それは、一番街の川越商人たちの江戸の日にかける熱意が増していることと同義です。
特に飲食店では、「江戸の日だけ」に提供する江戸の日スペシャルメニューを用意するお店の数が昨年以上となっていて、これを目当てにした人も多く、江戸の日ならではの楽しみでした。
「Te’PAN Le OMUS(テッパン ル オムス)」さんが江戸の日に提供した特別江戸商品が、「南蛮渡来の牛肉と川越野菜の串焼き」1,000(税込)


『蔵のまちのテッパン」古き良き時代を映す小江戸川越蔵造りの街並みを臨む鉄板焼レストラン。和牛や鰻、有機野菜や川越産米など食材にはこだわりあり。』

寿庵さんが提供する江戸商品が「活〆穴子天ざる」1,500円(税込)

『江戸前の新鮮な穴子をさきたてで天ぷらにしています。
外はカリカリ、中はふわふわに揚げてあります。
蕎麦は江戸前二八蕎麦。
煮貫汁とは味噌ベースのもり汁で江戸時代初期はこの様な蕎麦汁で頂いていたようです。
その汁を現代でも食べやすいよう少しアレンジして再現しています。』。

金笛 笛木醤油(うんどん処春夏秋冬)さんの江戸商品が、「醤油蔵が造った江戸角煮・饅頭」450円(税込)。


醤油蔵秘伝のタレが決め手の角煮!
『うんとん処春夏秋冬の人気メニューの角煮が、ふんわり饅頭と最強のタッグ!!こだわりの醤油でじっくり煮込んだトロける角煮を金笛の焼印入りの饅頭ではさみました。』。

にっぽんCHA CHA CHAさんが用意した江戸商品が、「浮世絵お箸セット」 1080円(税込)

『北斎の浮世絵を、そのままお箸にプリントしました。インパクトのあるデザインは、使っても飾っても良し!プレゼントにも喜ばれそうです。』。
他にも様々な参加店で、江戸の日限定の江戸商品が提供されました。
・にっぽんCHA CHA CHA
「浮世絵お箸セット」 1080円(税込)
・ぽっちり
「昔文様のジャガード 親子がま口(唐草・矢絣)」3,024円(税込)
・菓匠 右門
「炊きたて芋おこわ」1人前440円(税込)
・金笛 笛木醤油(うんどん処春夏秋冬)
「醤油蔵が造った江戸角煮・饅頭」450円(税込)
・「Te’PAN Le OMUS(テッパン ル オムス)」
「南蛮渡来の牛肉と川越野菜の串焼き」1,000(税込)
・寿庵
「活〆穴子天ざる」1,500円(税込)
・レンタル着物店「れんたるきものや 寛kan(カンカン)
「街歩き着物レンタルコース(着物レンタル、着付け、簡単ヘアセット込み)」3000円(税込)

江戸の日では、歩行者天国になった通り各所で、江戸の催しが行われて楽しんでもらいました。
大きな目玉が街頭時代劇。
本物の役者さんの蔵造りの街並みを背景にして演じられるお芝居を観られるのは、江戸の日だからこそです。
笑いあり涙あり立ち回りありの物語に、ぐいぐい惹き込まれていく観客。


その臨場感の秘密は、生音ゆえの力もあったと思います。
街頭時代劇は毎回スピーカーを通さず生声で演じることにこだわっており、それが臨場感につながっています。
また、BGMとして三味線などの和楽器も生音で演奏することにこだわり、臨場感の追及が裏側にあるのです。
時代劇に出演したレンタル着物店「美々庵」代表の舟橋さんは現役の役者でもあり、江戸の日に参加する一番街商店街の商人はじめ町人などの着付けにも協力していただいています。
通常ではあり得ないカツラを借りて使用できるのは、舟橋さんの人脈があるからこそ。
美々庵さんの存在で江戸の日は成り立っていると言っても過言ではありません。

 

今年も開催されたのが、「わらべ唄」。
一番街の目抜き通りで、また、路地裏で、と様々な場所で寸劇を織り交ぜながらわらべ唄を披露する隊が今年も登場。

フラッシュモブ的に突然始まるわらべ唄に、お客さんも驚きと共に聴き入る。


「わらべ唄」は江戸時代からの伝承の曲で、明治以後西洋からの五線譜の文化の流入により、耳慣れた今に続く唄が出来ました。厳密に言えば、江戸時代にはリズムとしては成立していない事になり、江戸化する江戸の日に唄うのは創作になります。
三芳野神社のが発祥の地の一つと言われている「通りゃんせ」、喜多院周辺の仙波山付近の風景を唄っているとも言われている「あんたがたどこさ」を軸に唄いました。
時代劇同様、こちらも生声でお送りすることにこだわっています。(江戸時代にはアンプ・スピーカーなどの機器ないという時代に忠実に)
「あんたがたどこさ」
「通りゃんせ」
「ずいずいすっころはし」
「うさぎ 」
「江戸の子守唄(ねんねんころりよ)」
「ひらいたひらいた」
「かごめかごめ」
「蝶々」
「さくらさくら」


江戸の日で、最初から最後まで注目を集めていたのが、日本髪の結髪実演です。
今年は鍛冶町広場で行われ、常に人だかりができる盛況ぶりでした。
注目を集めるのも当然で、日本髪の結髪を、しかも江戸時代をきちんと考証しての日本髪結髪などというものはそうそう見れるものではありません。


担当したのは、川越にある「和の手仕事屋」の関場明子さん。
関場さんの川越への想い、日本髪を広めたいという想いは、年々増していくばかりです。
今回も充実の内容、結髪実演の題目は以下でした。
・木場銀杏(鳶若頭)
・つぶし島田(芸者)
・桃割れ(見習い-半玉)
本物の日本髪で着物を着て歩く姿というのが、なんとも一番街にしっくり来ていて、まったく違和感がない。
これぞ川越、を感じさせました。
街並みに日本髪に着物に仕草・所作に、改めて、和の文化の水準の高さを再認識するようです。

 

川越藩の農家さんが川越藩産農産物を販売する青物売り。
もちろんみな本物の農家さんで、全て川越藩の田畑で作られた農産物を持ってきてくれます。
裏を明かすと、農家さんは川越Farmer's Marketの出店者であり、普段はお洒落なブース作りを心掛けるファーマーズマーケットと打って変わって、江戸の日ではみな江戸の格好をして大八車で販売というスタイルに。

お野菜はもちろん、目玉は川越藩の畑で作られたさつま芋、品種は川越の魂、紅赤を使った焼き芋販売です。
紅赤の焼き芋の提供の方は、民間と行政からなる川越産農産物ブランド化連絡会が担当します。
こういう取り組みをするのは江戸の日だけです。
また、昨年は川越いもを代表する品種である紅赤が発見されてから120年という節目の年で盛り上がりました。
折しも昨年は、さつま芋作りに欠かせなかった伝統的農法・循環型農法である「落ち葉堆肥農法」が日本農業遺産に認定されました。
江戸時代の川越藩主柳沢吉保の三富地方開発に始まった落ち葉堆肥農法、以来、一つの農法を300年守り続けているというのは世界中でも珍しいことです。
川越の農を感じるのも江戸の日の醍醐味。

 

今年の江戸の日では、今年初の試みがいくつか行われました。
その一つが、一番街にある陶舗やまわさんの前で行われた、「蔵の街かるた」。
これは実際に存在する川越にちなんだかるたで、すべて川越のことが書かれています。
読み始めてすぐに手を伸ばす参加者。
解説を読むと川越の蔵造りの建物の歴史などが書かれて、川越を遊びながら学ぶことができるというすぐれものかるたです。


蔵の街かるたを担当したのが、小江戸川越観光親善大使の阿里耶さんとNPO法人川越蔵の会のメンバーです。
川越城からお忍びで城下の春祭りに遊びにきた姫が阿里耶さん。
阿里耶さんは江戸の日正式メンバーとして初参加。さすが華のある存在だけに、まさに姫がぴったり。
わがまま姫様のお付きのじいという大役を蔵の会のメンバーが担当しました。
本当の姫とじいのようなはまり役で、掛け合い漫才のようなやり取りを一日中展開しました。


城下町・川越。
川越藩を今に伝える団体が、「川越藩行列保存会」。
今年の江戸の日では川越藩行列保存会の参加が正式に参加していました。


さらに江戸の川越が深まっていった。
川越藩行列保存会とは。
毎月最終土曜日に実施している川越城下巡りが、「登城の日」。
2018年2月にスタートし、毎月最終土曜日に川越市内、川越藩行列保存会によって行われているのが、川越城下巡りの「登城の日」。
江戸時代の武士の格好で小江戸川越城下町を散策し、江戸時代創建の川越城本丸御殿へ登城という内容です。
登城の日を行う「川越藩行列保存会」とは。
江戸時代の大名行列の形を再現しながら、小江戸川越城下町や川越藩最後の大名家である松平周防守(すおうのかみ)家に関係の深い土地を中心に活動している団体です。
川越では、小江戸川越の財産である川越城本丸御殿や蔵づくりの街並みを中心に武者行列を再現して、江戸情緒の残る街「川越」を楽しんでもらえるようアピールを続けています。
川越藩行列保存会会長を務めている金子さんも、小江戸川越観光親善大使に任命されている。

川越の観光親善大使が何人も関わっているという、江戸の日の舞台裏があります。

 

こちらも初の試みだった、お尋ね者捜し。来場者参加型の企画です。
江戸の日では、以下の「人相描きの高札」が掲げられました。


奉行所のお役人さんだけでなく、江戸の日に来られた来場者にもこの者たちの発見に協力してもらおうというもの。
見つけて欲しいのは、二人。
一番街のどこかに潜む、藤井清兵衛と、落合康兵衛。
この者たちを見つけて、本人に紋所(上の写真の携帯画面)を見せてください。
本人に見せると・・・何かいいことが起こりました。何が起こったかは当日試した人だけの特典。

 

「スリだ!スリだ!あいつを捕まえてくれ!!」

江戸の日の真っ最中に一番街に不届き者が出現。

そば打ちの清こと、藤井清兵衛が懐の財布が盗まれたと声をあげる。

逃げるスリ。騒然となる一番街。。。

・・・と、ご安心ください。

ここで登場したのが、岡っ引き。「スリめ、待て!!」とすぐに捕まえに駆け出していく。

思わぬ捕り物に現場は歓声の渦に。

岡っ引きの活躍に周囲の来場者から大きな拍手が湧き起こったのでした。

岡っ引きはじめ、川越藩のお役人さんたちによって治安が保たれている川越一番街です。

という小芝居が、数度にわたり行われました。

スリ役・川越商人、岡っ引き・川越蔵の会という面々でお送りしました。

 

改めて、3月30日(土)一番街商店街にて開催された、第四回小江戸川越江戸の日は、無事に開催されました。
回を重ねるごとに江戸の日の世界観が発展しているのは、ひとえに、一番街の川越商人たちのこの催しにかける想いが年々熱くなっているからこそです。
「江戸の川越を今に見せ、これぞ川越を発信したい」
街並みが注目されてきた川越で、それだけでなく、街並みを生き生きとしたものにしているのは現場の商人たち、という江戸の日の核は、見事に深化し、広く浸透してきたものと思います。
そして江戸の日を盛り上げるべく数多くの川越人が関わっていることもお伝えします。
江戸の日を盛り上げることは、川越を大きく発信することに直結する、その想いを胸にたくさんのご協力を頂きました。
一番街商店街はじめとにかく川越人は熱過ぎる。
江戸の日の現場でその熱気を肌で感じてもらえたのではないでしょうか。

集合写真は、一番街にある川越最古の蔵造り、国指定重要文化財である大沢家住宅です。蔵造りの建物が立ち並ぶ街並みの一番街で、最も古い蔵造りの建物になります。築200年。これぞ江戸の川越という建物の前で、これぞ川越という江戸の日を総括しました。

来年もまた、街の力を結集させ、これが川越、川越の神髄を魅せる。

川越と言えば、という伝統行事になっていくはずです。

 

「一番街商店街 小江戸川越江戸の日」

https://www.facebook.com/edonohi/