川越style『クリスマスイベント「トラックサンタ」』2017年12月NPO法人あかるいかわごえ | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越の人、もの、こと。地元に密着した地元人が地元人に向けて川越物語を伝えるメディア。
川越は暮らしてこそ楽しい街。
川越の様々なまちづくり活動に従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

子どもたちは知らないだろう。

憧れのヒーローは遠いところにいる存在ではなく、実はすぐ身近に居るのだということを。

子どもたちはそう言うだろう。

そんなことはない、近くにヒーローなんているわけない、と。

子どもたちは知らないだろう。

自分たちの地域の身近にサンタやトナカイというヒーローがいることを。

すぐ近くで、たまに顔を合わせたり、話しをしてくれている大人が、実はヒーローなのだということを。

さらに言えば、普段は普通の大人たちに見えても、でも時に、普通のおじさんたちはカッコいいヒーローにだってなれてしまうことを。

 

世の普通の大人たちが、子どもたちの瞳をキラキラ輝かせるヒーローになる日。それがクリスマスでもある、ということを。

そんな身近な、ささやかなヒーローたちが居ることで、そう、人は誰だって、ヒーローに成り得るものだということを。
今年も川越にサンタがやって来る。
『Dashing through the snow
In a one-horse open sleigh
O'er the fields we go
Laughing all the way
The bells on bob tail ring 
They make our spirits bright
What fun it is to ride and sing
A sleighing song tonight!
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way.
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way;
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.』

川越の街にジングルベルが鳴り響いていた2017年12月16日。

(ジングルベルと『時のベル』を掛けていることは意図していません。。。)

今年も川越のサンタクロースとトナカイたちが、川越の子どもたちを楽しませるために奮闘しようとしていた。

(サンタとトナカイが遠い国から川越にやって来て子どもたちを楽しませる、ということでなく、川越のサンタとトナカイたちが、川越の子どもたちのために、という物語に注目してもらいたい)

 

毎年クリスマスが近づくと、市内各地でクリスマスイベントが催され、時に「サンタクロース」が現れて子どもたちを喜ばせ、笑顔が街中に溢れますが、ここにも、市民有志で壮大でド迫力なクリスマスイベントを敢行している団体があります。数あるクリスマスイベントの中でも特に注目なのは、サンタクロースの存在感のリアリティーはもちろん、トナカイが数頭いるという細部までの作り込み方が他を圧した次元で、その一日に同行したいと思えるものだったのです。

 

川越のヒーロー、川越のサンタクロースとトナカイたちの知られざる奮闘がここに。

それが、『NPO法人あかるいかわごえ』主催による「トラックサンタ」。

あかるいかわごえは川越のまちづくり活動を推し進める団体で、市内でいろんな事業を展開しています。
『この法人は、川越市においてイベント又は講演会等を行うことにより、地域の活性化を図るとともに人と人との繋がりを育む環境づくりを行い、並びに同市において保育施設等を開設し、及び運営することにより、待機児童の減少及び育児環境の向上を図り、もって同市における明るいまちづくりに寄与することを目的とする。』

今年度は、2017年5月に親子交流事業「みんなでチャレンジ!親子BBQ!」を開催、11月の川越の伝統行事「流鏑馬」では、会場飲食エリアを担当して、市内のお店に出店してもらい行事を盛り上げました。

(2017年11月「流鏑馬」であかるいかわごえが飲食エリア担当)

そして、あかるいかわごえとして重要な事業として位置づけているのが、年に一度メンバーがサンタクロースとトナカイに扮して、川越市内の児童施設に訪問するクリスマスイベント「トラックサンタ」です。(あのサンタやトナカイは実はそうだったのか!?という内情はここだけの秘密に)

トラックサンタは、昨年2016年12月に初めて開催し、子どもたちにプレゼントを届けて回りました。

(2017年12月あかるいかわごえ「トラックサンタ」)

あの時の子どもたちの狂喜乱舞ぶりと言ったら。今でもサンタとトナカイたちは熱く振り返っていて、子どもたちを本当に楽しませようとしたら、やっぱりサンタクロースの力は大きいのだと確信を深めたのでした。

あれから一年、あかるいかわごえ面々は、今年もトラックサンタを実施することを決定。普段の生活、仕事の合間を縫って準備に勤しみ、「今年はどんな企画にしよう」、「どんなお菓子を持って行こう」と、子どもたちが待つあの場へ向かうことを楽しみにしていた。

 

迎えた2017年12月16日。(※ここから先は子どもたちには見せられない内容、、、しかしここからが大事な内情。。。)

川越の的場、県道川越日高線から八瀬大橋方面へ進んで関越自動車と交差する場所にある「モナミモータース」には、既にサンタクロースが乗る巨大なソリが用意されていました。

圧倒的迫力のソリ、数頭のトナカイが曳っ張っていく光景は壮観の一言。

ここがサンタクロースとトナカイたちの集合場所になっていて、いざ子どもたちの元へ飛んで行く。

いや、ソリというか・・・これは・・・どこからどう見ても、トラックですね。

これがソリ??そうなんです、これが空を飛ぶソリ・・・のような現実的ソリの、トラック。

ただし、並大抵のトラックではありません。

モナミモータースが誇る逆輸入車、USニッサンのタイタンを使用。

それも、クリスマスを意識したサンタクロースが乗るにふさわしい赤という特別バージョンで用意。

サンタが乗り、トナカイたちが曳くソリとしては、地球上でここでしか見られない光景になるでしょう。

トラックサンタの「トラック」というのは・・・そうです、このことだったのです。

このタイタンに、トラックサンタの秘密が隠されている。

トラックサンタのソリが鎮座しているモナミモータースの富岡さんとはもう以前から懇意で、川越styleでも何度か紹介してきているのはご存知の通りです。

(「モナミモータース」富岡竜一、川越で最も熱い30代と呼ばれる漢

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11772813359.html

富岡さんはNPO法人あかるいかわごえの一員であり、クリスマスイベントにトラックを提供することを思いつき、そこからのトラックサンタなのです。

そして富岡さんは、トナカイの一人。

トラックサンタとは、あかるいかわごえの面々がサンタクロースとトナカイに扮して川越の子どもたちに夢を届けに行くという企画だったのです。

トラックサンタの最も重要な存在であるサンタクロース役は、あかるいかわごえ代表の中嶋さんで、霞ヶ関のかすみ商店街で「行政書士中嶋英哉事務所」を構えている人でもある(という事実はここだけの話し)。

他にもトナカイ役には川越市議会議員明ヶ戸亮太さんや埼玉みらい高等学院学院長の古川さんがいたり、多彩な顔触れが揃い、他にはない個性ある一夜限りのクリスマスイベントをに実施している。

 

この活動には、「子どもたちの笑顔のために」と、各方面からの支持が多数寄せられ、協賛という形で応援している支援者がいることも忘れてはならない。

夢を見せる活動ではあるが、現実には子どもたちに贈る大盤振る舞いのお菓子の詰め合わせや備品など費用が掛かる舞台裏があり、活動には毎回協賛は欠かせないものなのだ。サンタだってクリスマスの継続は大変。幸いにも、トラックサンタには信じられないくらいの応援が集まっていて、この活動は、サンタクロース・トナカイを中心に、そして周りの支援者によって開催していると言えるものだった。
「トラックサンタ」協賛企業一覧(敬称略・順不同)
・株式会社 秀拓
http://syuutaku.com/corporate/
・株式会社アド・プランニング
http://www.mapion.co.jp/phonebook/M02031/11201/21131197476/
・たまりば博多屋
https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11044350/
・山家
・進学塾クレア・個別指導塾クレア|株式会社ライフタイム
http://www.crea-ed.com/
・埼玉みらい高等学院
http://saitama-mirai.jp/
・有限会社モナミモータース
http://www.monamimotors.com/
・行政書士中嶋英哉事務所
http://nakajimahideya.office-about.com/index.html
・株式会社クリエイトワン
https://www.facebook.com/pg/create.one.jpn/about/
・Te'PAN Le OMUS(テッパンルオムス)
http://www.nobeer-nolife.com/#pagetop
・鶏ジロー 本川越店
https://r.gnavi.co.jp/7un68zxy0000/
・シンラガーデン 本店
https://r.gnavi.co.jp/a600600/
 

ソリに乗り込んだ一同は、乗車中も車内で、「子どもたちに早く会いたい」、「どんな笑顔で迎えてくれるかな」などこれから行く児童施設の話しで持ち切り、ワクワクを抑えられないような声が溢れていた。

クリスマスと言うと、子どもたちに主眼が置かれてサンタクロースやトナカイ側の内情・心情はあまり伝えられることはありませんが、今回ソリに同乗しその内側を知るにつけ、子どもたちと同じくらい、いや、それ以上にサンタやトナカイにとってクリスマスイベントはなにより楽しみにしていることなのだと知った。サンタクロースとトナカイが楽しませる側、子どもたちは楽しむ側、と一概に言えないものがここにある。

サンタとトナカイを待ちわびている子どもたちの表情が、実は行くのを楽しみにしているちら側にもあり、お互いに期待感を高め合って対面するのがクリスマスなのだ。

 

・・・と、ここからすぐに現地へ向かうのではなく、子どもたちを存分に楽しませるためには、まずは自分たちの腹ごしらえが必要だ!ということで、サンタとトナカイたちは、児童施設の近くのレストランにランチに行ったのだった。駐車場に目立ちすぎるくらい目立っていたソリ。。。

 

牡蠣御膳でお腹を満たした面々は、クリスマスイベントの段取りの最終確認と下準備で本番に備えようとしました。

時計の針を確認し、ついにこの時が来た・・・と、いつの間に表情が引き締まり、別人のようになっていったのだった。

ソリに積んでいたサンタ・トナカイのコスチュームに着替えていく一同。

いよいよ、ヒーローに変身する時が来たのだ。

今年もサンタ役の中嶋さんは、メンバーの中で最もサンタにふさわしい体型であり、子どもたちから見てどこからどう見てもサンタにしか見えないことが人選の決め手。

他の面々はソリのタイタンを曳くトナカイという設定で、トナカイになり切ってサンタクロースをサポートする。

着替え終わると、そこに現れたのは・・・本当に遠くの国からやって来たサンタとトナカイの一行のようにも見え、クリスマスの夢の顔触れが川越に勢揃いした様相を呈した。

「さあ、行こう!!」

「おお!子どもたちのところ!!」

「いざ!!」

サンタ中嶋が一同に向けて雄たけびを挙げると、みな一斉に応えて声を挙げる。

タイタンソリに乗り込んだサンタクロース、荷台に積み込まれたプレゼント、タイタンを曳いて行くトナカイたち。

サンタの合図でソリがふわりと浮き上がり、トナカイたちが走り始める。川越の空を駆けて行った。。。

川越市内の公園にやって来たサンタ・トラックは、ここで子どもたちがやって来るのを待つ形になる。

施設から公園まで子どもたちが集まって来てくれることになっているのだ。

もう施設から子どもたちがこちらに向かっているだろうか。きっとわくわくを抑えられない表情で駆けて来てきるのでは。

そんな想像を巡らせながら、むしろサンタとトナカイの方がそわそわと落ち着かない様子で、子どもたちの姿が見えるのを今か今かと待ち構えているのだった。

その時だった・・・

遠くから子どもたちの歓声が挙がった。。。

「あ!サンタさんだ!!」

「ホントだ!サンタさんだ!!」」

遠くからサンタとトナカイの姿を見つけた子どもたちは、興奮の声を挙げながらこちらへ駆けて来た。一人が駆け出し、それに続いて周りの子も、あっという間に全員が駆け足になってサンタとトナカイのもとへ集まって来た。その数、総勢30人ほど。

「サンタだ!」、「サンタだ!」、「トナカイもいる!!」、「本物のサンタだ!」、「リアルサンタだ!!」

目をきらきらさせながら、サンタとトナカイを見つめる子どもたち。

ここに、想像もしていなかった子どもたちの姿があった。。。

(大人の目線では)きっと子どもたちは、サンタクロースとトナカイはどこかのおじさんたちが扮していると分かって接するのではないかと予想していたのですが、これは・・・この純粋な興奮は・・・子どもたちは本当にサンタクロースとトナカイが遠くからやって来てくれたと信じている。!

あかるいかわごえの面々のコスチュームの作り込みの深さ、それにあのタイタンがまさしく空を飛んで来たソリのリアリティーたっぷりで、きっと事情を知らない大人だって信じてしまうかもしれない。そしてなにより、子どもたちの純粋さ。

サンタ中嶋が、「How are you?」と英語で子どもたちに話しかければ、子どもたちは必死に英語で返そうとする。異国から来たと信じて疑わないのだ。この大きなソリでここまでやって来たと説明すればそのまま信じ、タイタンの周りに子どもたちがワッと殺到する。

「カッコいい~!」、「これは空飛べるんだね!」特に男の子は興味津々でソリのことを矢継ぎ早に質問する。こうして見ると、あかるいかわごえのクリスマス企画が、タイタンを使用した「トラックサンタ」である理由が良く解った。このタイタンの威力は、もう絶大なのです。これがあって、クリスマス企画の真実味が増し、なくてはならない道具で、故に「トラックサンタ」なのでした。

これがあるのとないのとでは、子どもたちの反応にももしかしたら雲泥の差があったかもしれない。

子どもたちが勢揃いしたところで、公園内でトラックサンタのクリスマスイベントがスタート。

サンタ・トナカイとの交流を楽しみ、メインイベントとしてあったのが、ジャンケン大会。

サンタクロースとみんながジャンケンし、最後まで勝ち残った子どもに豪華なプレゼントを贈るというもの。

一つ勝って大喜びの子、負けて泣きそうになる子、悲喜こもごもが展開される。。。

もちろん、サンタさんは一人にだけプレゼントを用意していたわけではない。

子どもたちは平等で、みんなにプレゼントを用意していたのだ。

サンタ・トナカイがお菓子の詰め合わせをプレゼントし、子どもたちが殺到する。みな本当にサンタクロースとトナカイがプレゼントを自分にくれたものと思い、感動していました。

そしてまた、施設に帰っていく子どもたち。それを見送るサンタとトナカイ。

いつまでも、いつまでも振り返り、「また来てね!」、「来年も来てね!!」とサンタクロースとトナカイたちに声をかけ続けているのでした。

きっと来る、いや、間違いなくまた来年もここに来るよ、サンタクロースとトナカイたちは手を振りながら、心の中で来年の決意を固めていたのでした。

子どもたちの姿が見えなくなると、サンタクロースとトナカイたちはコスチュームを脱い・・・、おっと、ここから先のことは野暮なのでやめにしましょう。

サンタクロースは来た時と同じようにソリに乗り込み、よいしょとタイタンソリを曳っ張って行くトナカイたち。

ふっと宙に浮きあがると、タイタンは目にも止まらぬ速さで駆け抜けていき、ソリの後ろ姿はあっという間に小さくなり、川越の空へ消えていったのでした。

川越にジングルベルが鳴る。

今年も川越のサンタクロースとトナカイたちは、子どもたちに夢を届けるために奮闘しました。

きっと、来年も子どもたちのもとへ駆けつけて行くでしょう。

次は、どこの施設へ、サンタクロースとトナカイこそ胸を高鳴らせながら、来年のクリスマスイベントを夢見ているのだった。

また来年。

川越のジングルベルが川越に鳴り響く。。。


『Dashing through the snow
In a one-horse open sleigh
O'er the fields we go
Laughing all the way
The bells on bob tail ring 
They make our spirits bright
What fun it is to ride and sing
A sleighing song tonight!
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way.
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way;
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.』

 

世の普通の大人たちが、子どもたちの瞳をキラキラ輝かせるヒーローになる日。

それがクリスマスでもある、ということを。

そんな身近な、ささやかなヒーローたちが居ることで、そう、人は誰だって、ヒーローに成り得るものだということを。
来年もきっと、川越にサンタクロースとトナカイがやって来る。。。♪