川越style『第4回「けいおん夢まつり」尚美学園大学パストラルホール2017年6月25日』 | 「小江戸川越STYLE」

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尚美学園大学パストラルホール。

開場前のホールでは、学生たちが慌ただしく準備に追われていた。
最高のイベントにするために、高校生たちがより輝くために。


尚美各園大学は、川越の豊田町にある大学で、周囲が田んぼに囲まれたのどかな場所にある、芸術情報学部には、音楽表現学科(ピアノ、声楽、管弦打楽器、ポップス&ジャズ、作曲)、音楽応用学科(音楽メディア、音楽ビジネス)、舞台表現学科(ミュージカル、演劇、ダンス)、情報表現学科(音響、映像、DC・美術、情報・ゲーム、ウェブ応用)がある。
2017年6月25日(日)尚美学園大学にて、第4回「けいおん夢まつり」が開催されました。

 

 

 


12時半開場、13時開演 尚美学園大学パストラルホール
年に一度開催されている、高校生たちの音楽の甲子園、けいおん夢まつり。

尚美学園の大学生が出場する音楽イベントではなく、尚美学園が運営する高校生たちが出場する音楽イベントです。

埼玉県内の高校で学んでいる高校生たちの軽音楽などの部活動を通jじて日々、練習しているバンド活動の成果を発表できる場を作りたいという思いから生まれたもの。音楽と言うと、合唱や吹奏楽が注目されますが、同じように軽音楽に青春を奉げて打ち込んでいる高校生たちがいる。
あのホールで演奏したい、高校生バンドが、一つの目標として見据える夢の舞台になり、回を重ねる毎にレベルが向上し、演奏もパワーアップ。カバー曲はもちろん、オリジナル曲も充実しています。
けいおん夢まつりは、一般の来場ももちろんOKで、多くの人が高校生たちの熱演も見守った。さらに当日は、高校生を対象にしたオープンキャンパスが大学内で行われ、尚美に興味を持つ高校生たちが多数大学にやって来ていて、同時にパストラルホールで行われたけいおん夢まつりの様子を見学している姿も見られた。

演奏者目線で興味を持つのか、運営者目線で興味を持つのか、オープンキャンパスの高校生たちもそれぞれの目線でホールを見渡していた。
けいおん夢まつり、今年の出場は、高校8校 15組のバンド。
<出場校>
秋草学院高等学校
浦和学院高等学校 
埼玉県立川越南高等学校
クラーク記念国際高等学校
国際学院高等学校
埼玉平成高等学校
草加東高等学校
武蔵越生高等学校

 

高校の軽音楽部の活動は、今はいろんなコンテストがあり、学校間の交流も盛んに行われ、実は人前で演奏する機会はたくさんある。
2016年11月には、県立浦和高等学校視聴覚室にて、第1回「軽音楽同好会合同交流会」開催。
参加校:
県立岩槻高等学校軽音楽部
県立浦和西高等学校MA(ミュージックアソシエーション)部
県立浦和第一女子高等学校フォークソング同好会
私立国際学院高等学校軽音楽部
5校15バンド演奏。
また、2017年2月には、埼玉県高等学校軽音楽連盟主催による高校一年生を対象にした第2回「軽音さいたま ルーキーズフェス」が開催。
目的:
①埼玉県高等学校における軽音楽系部活動に所属する生徒に発表の場を与えるとともに、学校間交流を促進する。
②コンテストという形式ではなく、他校の演奏に加え、講師からの指導講評やゲスト演奏 を通して、音楽の奥深さ・楽しさを体験する。
会場:県立三郷北高校・県立川越南高校・国際学院高校・川口工業高校
43校78バンドがエントリー。

吹奏楽部と変わらない部員を誇る学校もあり、カッコいいバンドに憧れて軽音楽部に入ってくる新入生は多い。

 

そして、今年で第4回目となる尚美学園大学のけいおん夢まつりがある。けいおんの主役が高校生たちなら、運営を縁の下で支えるのが尚美学園大学の学生たち。
主催の芸術情報学部 音楽応用学科 音楽ビジネスコースの学生を中心に、情報表現学科の学生を含め、企画のほか、照明、映像、司会と学部間を越えて約45名ほどの学生たちが運営しています。
「音楽ビジネス」や「音響・映像」を学んでいる尚美学園の学生。音楽イベントを企画、運営するという制作自体が自分たちの学びになる。

演奏の学部だけでなく、音楽ビジネスや音響、映像などの裏方の仕事を学べるというのが尚美学園大学ならでは。

 

 

 


尚美学園大学のけいおん夢まつりは、今回で早くも4回目。2014年に高大連携の音楽イベントとして第1回が開催されました。第1回では、埼玉県軽音楽連盟加入高校8校14バンドが参加。川越市内の高校だけでなく、県内広域から出場の手が上がりました。「よい音楽にジャンルはない!」をモットーに、ポピュラー音楽を楽しみながら高校生たちは練習の成果を披露しました。

「もっと楽しく、もっと自由にのびのびと音楽を楽しんでもらいたい」という願いを籠めながら、モチベーションアップのために順位をつけているのも特徴。けいおん夢まつりの優勝者は、タケカワユキヒデさんのチャリティイベント「さいたま夢KANA音楽祭」の二次審査に自動的に進める権利を得ることができる。
「さいたま夢KANA音楽祭実行委員会」
https://yumekanaumachi.jimdo.com/

2014年の第1回の審査員は、ミュージシャン、音楽プロデューサーとしても活躍する尚美学園大学の先生をはじめ、ミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサーであるタケカワユキヒデさん(タケカワさんは第3回まで審査員を担当)、それに尚美学園大学の卒業生であり、プロミュージシャンとして活躍する細渕真太郎さんが務め、高校生たちの演奏にアドバイスを送っていました。この時は、細渕さんが所属するHMCバンドがゲストとして演奏を披露。
そして、この細渕さんが、実はけいおん誕生のキーパーソンでもあります。

尚美の檜山先生が卒業生である細渕真太郎さんに音楽イベントの相談したところ、けいおん開催に尽力してくれたのだそう。開催までの道のり以外にも、当日は審査員として登壇、ゲストとして演奏もし、高校生たちに音楽演奏の楽しさを伝えながら、大学生たちには音楽イベントの運営の楽しさを直に教えていったのだった。

細渕さんといえば、ライブハウス「川越Rotom」を切り盛りしつつ、「川越で音楽祭を根付かせたい」という思いでNPO法人おとまち小江戸を立ち上げ、代表を務めている。けいおん夢まつりと同じように毎年一度の音楽祭「おとまち小江戸夏まつり」を続けている。

2015年は8月にえすぽわーる伊佐沼で、2016年は10月にウニクス川越開催して盛り上がりました。高校生・大学生のお手本になるような姿を見せながら、高大連携の橋渡しを果たしている。

 

 

 


(第二回「おとまち小江戸夏まつり」えすぽわーる伊佐沼 2015年8月23日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12066001622.html

 

 

 

 

 

(2016年10月ウニクス川越「おとまち小江戸秋まつり」)

 

また、尚美学園大学自体も、いろんな方面で川越の街との関わりも深く、これまで学校からの発信や街の催しに協力として参加することは数えきれないほど。川越のイベントで尚美の学生の演奏を耳にしたことがあるかと思います。

 

 

(「ふるさとを想う ~福島・川越~」2016年2月13日(土)に尚美学園大学 パストラルホール

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12125988728.html

 

地元川越では、毎年開催されている里山賛歌音楽祭に出演。

 

(「里山賛歌音楽祭KAWAGOE2015」ウェスタ川越大ホール2015年12月23日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12114639109.html )

 

2017年7月2日の川越Farmer’s Marketでは、尚美学園大学の「HEAVENSOULS」が登場して会場を盛り上げました。

 

 

(後編「川越Farmer’s Market」2017年7月2日メイン会場蓮馨寺 市内各地で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12291300979.html

 

2017年7月30日の川越百万灯夏まつりでは、川越新富町商店街振興組合とタッグを組み、埼玉りそな銀行前ライブステージの企画・運営を行いました。

 

 

けいおん夢まつりの、高校生たちのほとばしる演奏、青春。それを支える大学生たちの物語。高校大学が連携して川越の一大音楽祭になってきた感のお祭り。

いや、お祭りという、楽しさだけが響く言葉の内側には、みなこのお祭りに懸ける想いに溢れ、一直線に突き進み、栄冠を勝ち取ろうとしていた日々がある。
多くの高校生バンドにとっての一番の晴れ舞台が、学内の学園祭でありますが、学内の学園祭で同級生たちの前で演奏するのとは違う、初対面の人達に向けて、大学のこの大きなホールでまさにホールコンサートのような形で演奏すること。

けいおんが単なるライブとは違うのが、コンテスト形式で優勝者を決めるというイベントであり、高校生たちは普段の演奏とは違う緊張感に染まっていた。

最高のプレイを魅せつつ、「優勝したい」。

どのバンドもこの日のために猛練習を積んできたことは、その悲壮感漂う表情からも読み取れる。

このメンバーでしか出せない音がある。

このメンバーでいつまでも。

はじめは音を出すことだけでも楽しかったバンドは、だんだん上手くなっていくことでさらに楽しくなり、時にメンバー間で喧嘩をしつつも、それが結果として音の結束に結びついた。本当に、このメンバーでこの先もずっと一緒にやっているのではないか、信じていた。信じていた、というより、当たり前過ぎた日常で、当たり前のように何も変わらない日々が続いていくようだった。

月日が経った時に、自分たちはなんて相性がいいんだとメンバーの出会いが奇跡のように感じられ、このメンバーで一日でも長くバンドをやりたいと深く思うようになった。

続けていくごとにやりたいことが増えて、夢が大きくなっていくのは当然のこと。

もっと、音楽を。突き詰めていきたい。

けいおんに出場した高校生の中で、この先きっと尚美学園大学で音楽の道に進む高校生もいるでしょう。

 

13時に開演すると、学生の司会進行により進められる。

尚美学園大学久保学長の挨拶に続き、審査員を務める4人が登壇しました。
片岡大志(シンガーソングライター&音楽プロデューサー/音楽表現学科准教授)
漢那拓也(尚美学園大学専任講師/サウンドクリエイター・プロデューサー)
中島康子(Vanila Sky Records 音楽プロデューサー)
佐々木小夏(ZAZA INC.新人開発部担当)

 

審査は、バンドの楽曲力、パフォーマンス力を点数化して集計。

見事、最優秀バンド賞に輝いたバンドには、副賞としてライブハウス川越Rotomのレンタル券を進呈、また、最優秀オリジナル賞には、2017年11月12日に行われる「さいたま夢KANA音楽祭2017」の二次審査へのシード権が与えられる。ちなみに昨年は、けいおん夢まつりで最優秀バンド賞に輝いたバンドが、その年のさいたま夢KANA音楽祭でグランプリも獲得しました。

 

今年のオープニングアクトは、昨年行われた『尚美学園大学ミュージック・グランプリ』に入賞し、強いインパクトを与えた「MIDDGIN」さんです。
そして、スペシャルゲストとして、ヨーロッパCDデビューも飾った注目のバンド「CROIX」さんが出演しました。

 

 

高校生バンドの最初の一音から聴衆を自分たちの世界に引きずり込んでいく演奏。

やはり、普通のライブとは別物。甲子園の試合に臨むような緊迫が充満し、ホールの誰もが静かに手に汗握って聴き入っていた。
参加したバンドは、それぞれに個性ある演奏で聴衆を前に熱演を披露。色んな高校生がいて、高校生バンドがあって、色んな色合いがあるから面白い。
各バンドの演奏終了後には、審査員からの講評が。各バンドに向けて、曲全体の感想だけでなく、一人一人の演奏について細かいアドバイスをしっかりと送っていた。
昨年に続いて出場したバンドもあり、その成長ぶりに驚く審査員の声も。
「みんな昨年より凄く上手くなってますね」
「ギターの音色の作り方が上手くなっているね」
「ベースの弾き方が素敵だった」
「声質に合わせたオリジナル曲だと思いました」
「真っすぐに歌い上げる感じがよかった」

埼玉平成高校 Reflect 「Inflection」



国際学院高等学校 answerφ 「astronaut」


秋草学園高校 close crazy 「量産型彼氏」


埼玉平成高校 FAKER 「記憶。」



秋草学園高校 NATTO PASUTA 「真夏の太陽」



クラーク記念国際高等学校 Cassis Trick 「じぶん ROCK」


草加東高等学校 Lemon Squash 「青春桜歌」



浦和学院高等学校 ぼぶぽにろん 「夏の恋人」


草加東高等学校 X-X(クロックス) 「ナガレビト」


クラーク記念国際高等学校 なんでもいいや 「ASTRO」



川越南高等学校 Day×Break 「羽虫と自販機」



武蔵越生高等学校 Daial 「Take a whole life」


浦和学院高等学校 RiNoA 「talking」



川越南高等学校 HAPPY FLYDAY 「リピート」


草加東高等学校 アンフェニφ 「Let's go out!!」



個性溢れる8校15組のバンド演奏、緊張しながらも精一杯の演奏を魅せました。演奏が終わると審査員の厳正な審査が行われ、各賞が発表されました。

 

 

 

<ベストパフォーマンス賞>
1中尾友香(埼玉平成高等学校)
2早川明日香(埼玉平成高等学校)
3佐々木友佳(クラーク記念国際高等学校)
4三井優毅(武蔵越生高等学校)
5粟谷天音((川越南高等学校)


<最優秀オリジナル作品賞>
『YOUNG』Day×Break(川越南高等学校)


<優秀バンド賞>
アンフィニ(草加東高等学校)


<最優秀バンド賞>
Lemon Squash(草加東高等学校)

高校生バンドの夢の舞台、けいおん夢まつりは来年も続いていきます。

最優秀バンド賞に輝いたLemon Squashはこの後、川越Rotomでのライブへと続いていき、第4回覇者として活動が広がっていく。

また、尚美学園大学の学生たちが企画・運営するイベントも、2017年9月30日蓮馨寺開催と続いていきます。

音楽で街を盛り上げる。尚美学園大学がこれからも仕掛けていきます。