川越style「川越いちご園すじの」川越の貴重で極上のイチゴとイチゴ狩り | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

ここに来られる方はよく、

「川越でイチゴ狩りができるなんて!」と驚きの声を上げるといいます。

新たな時代の幕開け、相当な話題になっていくと思われる園です。

川越にはイチゴ栽培している農家さんが3人ほどいるそうですが、

中でも唯一イチゴ狩りできる場所で、絶品のイチゴを味わうことできるのが、

川越の松郷にある「川越いちご園すじの」さん。

川越城本丸御殿や川越市立美術館、博物館がある道を254号線に出ると、

交差点にあるのが川越の地場野菜などを販売しているあぐれっしゅ川越。
あぐれっしゅ川越の駐車場のすぐ裏手にテニスコートがあり、

その先にビニールハウスが6棟建っているのが目に入ります。
イチゴののぼりが立っているので見つけやすいです。

 

初めて来た時は、まさに灯台下暗しという思いを抱いた。
あぐれっしゅ川越にはよく来るし、伊佐沼方面に行くのに細道も通っていた。
254号線から道を入ってすぐ目に入るハウスが、実は

 

川越唯一のイチゴ狩りハウスだったということが、テンションが急上昇するような意外感でした。





 

ビニールハウスに足を踏み入れると、ぽかぽかした温暖な室温。

 

ここだけ季節が一足先に春が訪れているようで、上着を脱いでちょうど良い暖かさでした。
450坪というハウス内一面に、9000本のイチゴの苗が植えられて管理栽培されています。



 

 

 

 



 

真ん中の通路から手前の品種が章姫(あきひめ)で、奥が紅ほっぺ。

 

章姫は果皮が柔らかく甘さが存分に感じられる品種で、

紅ほっぺは甘さに酸味が加わりバランスのとれた品種。

今年のイチゴ狩りは1月中旬に始まり、5月末頃までできるそう。

(30分食べ放題)

■開園~2月末 小学生~大人1800円、3才~未就学児1200円、1才~2才(一人歩きできる子)200円

■3/1~5/10 小学生~大人1600円、3才~未就学児1000円、1才~2才(一人歩きできる子)200円

■5/11~終了まで 小学生~大人1200円、3才~未就学児800円、1才~2才(一人歩きできる子)200円

団体(20名程度)以下なら予約不要でイチゴ狩りできます。

筋野さんのイチゴは、このハウスでのイチゴ狩り以外にも

ハウス内での直売、あぐれっしゅ川越や伊佐沼農産物直売所、

東武東上線新河岸駅の東武ストアでも販売しています。

 

話しを伺っている最中にも、次々とお客さんが直売所にやって来る盛況ぶり。

 

ほとんどの方はあぐれっしゅなどでイチゴを買い、美味しかったのでどこにイチゴ園があるのか

わざわざ探し出してハウスに直接買いに来られるんだそう。

それに加えて、人から人へ感動の声が伝わっている口コミの力が大きい。

「川越でイチゴ狩りができる。しかもめちゃくちゃ美味しい!」

体験談を周囲に伝え人が人を呼ぶ現象が今起こっています。

 

初めて来ると皆さん同じように、広いハウスと綺麗に管理された栽培方法に驚くと言います。
筋野さんのイチゴは、まずその栽培の仕方に特徴がある。
イチゴ栽培というと地面で育てる姿をイメージする方も多いと思いますが、

 

(土耕栽培(どこうさいばい)。
地面に畝(うね)という盛り土をして苗を植える昔からの栽培方法。
黒などのビニールシートを被せ、苗だけを外に出している)

土耕栽培と違い、筋野さんのイチゴ作りは、

地面より高い所に設置されたパイプ上で育てる高設養液(こうせつようえき)栽培と呼ばれる栽培方法。
高設にすることで、採りやすさ、作業のしやすさ、

さらにイチゴの実や葉っぱが土やビニールに直接触れないので病気予防にもなるそう。
パイプ上にイチゴ専用の培養土が入れられ、苗が植えられている。
苗と苗の間には潅水(かんすい)チューブが通っていて、

一日に数回、水と液肥という肥料をあげる仕組みになっていて

さらに、お湯が通って地温を上げています。

美味しいイチゴを作るためには、細心の注意と厳密な管理の毎日の積み重ねが必要です。


 

 


2014年3月頃に苗作りを始め、10月に苗を植えて(定植)から実を成らせるまでの数ヶ月間、

毎日毎日手をかけ、管理を行き届かせ、

さらにイチゴの美味しい味わいを引き出すための手間もかけて育てていった。

そして花が開花して、

イチゴの代表的な訪花昆虫

(果実を実らせるために受粉作業をしてくれる昆虫)である「ミツバチ」の出番となる。
ミツバチは花の蜜と花粉を集めるために、イチゴの花にきて蜜や花粉を採る作業をしますが、
その時に雄しべの花粉を雌しべに付けて受粉させてくれます。

筋野さんの園ではミツバチとマルハナバチが飛び回り、

受粉から30日から40日という長い時間をかけてイチゴは赤くなり、

ようやく一個のふっくらした大きなイチゴになっていく。

ゆっくりじっくり赤くなっていくイチゴこそが、甘さが乗り美味しい一個になると言います。

「イチゴが甘くなるためには寒暖の差が必要で、寒い時期を通すことで、

徐々にイチゴの中に甘さ、栄養を溜め込んでいくんです」

と話します。
寒い日も続いたので、今シーズンは2014年12月下旬に採り始めることができたそう。

 

実っている巨大な章姫を一個口に含ませてもらうと、口いっぱいに甘さが広がる。

 

ケーキなどの引き立て役ではなく、イチゴ一個それ自体がスイーツの作品となっている完成度でした。
この大きさは苗にそれだけ力があるから大きく実らせることができ、

さらに、なんでこんなに瑞々しく甘いのか?

その理由は筋野さんによると、取りも直さず収穫のタイミングなのだという。

お店でよく売られているイチゴは、

産地から店頭に運ぶまでの日数、店頭に陳列しておく日数を計算して熟する数日前に早採りするそうですが、

産直の良さであるこの園では、ギリギリのラインまで熟させたものを収穫している。

これ以上ないくらい真っ赤に熟した完全な状態で収穫し、採ってからすぐに直売する鮮度の良さで

どの産地、銘柄にも負けない極上のイチゴを提供しています。

 

収穫して日数を経ることで熟成していく(追熟)ような作物(例えばメロン)と違って、
イチゴには追熟は考えられない。
だから一番良い状態で収穫するのが、一番美味しいイチゴの食べ方になる。

 

「80パーセントで早採りするのではなく、100パーセントになったものを採りたい」

色や艶を見て、一番美味しくなった状態で採るための見極め、たくさんあるイチゴ収穫の手間を含め、

「収穫のタイミングが一番難しい」と話します。

 

筋野さんのイチゴと初めて出会ったのが、2014年1月の朝市でのことでした。

 

川越駅から本川越駅方面へ続く川越一の繁華街クレアモール。

通り沿いにある市民憩いの場であるクレアパークで、

毎月第一土曜日の朝9:00~11:00、

生産者さんが採れたて農産物を直接販売するのが「クレアパーク公園朝市」です。

(夏の7,8,9月は8:00~10:00)

毎月の恒例なので、すでに市民に知られている野菜販売会。

一年前の朝市で、筋野さんがイチゴを出店していたのを偶然にも見かけたんです。

 

 

(2014年1月クレアパーク公園朝市より)

一年前の記事にも書いていました。

「話しを聞くと、ゆくゆくはイチゴ狩りができるようにしたいそう♪

夢にまで見た川越でイチゴ狩り、実現したら感動ですね。」と。

振り返えれば、あれから一年越しの夢が今叶っていることに感激する。

 

筋野さんがイチゴ栽培を始めたのは今から5年ほど前、

 

今の場所から少し離れたところで、小さいハウスから始めました。
当初から今のスタイルである高設養液栽培でスタートしたといいます。
それまではトマトや小松菜を作っていた農家でしたが、

ゼロからのスタートとして新たにイチゴ作りにチャレンジしようと思い立った。
そこにはどんか思いがあったのでしょうか。
筋野さんは、ささいなきっかけだったと言い、我が子との何気ない会話がヒントになったと振り返ります。
何か新しい作物に挑戦したいなという気持ちを漠然と抱いていた時に、
「子どもが好きなものを作ってやりたいな」と思い、
子どもに訊いてみたら「イチゴが食べたい!」と返事があり、

その瞬間0から1へ、踏み出していく気持ちになった。
ただ、イチゴ栽培の知識も経験もなかった筋野さんは、県に相談し、

県内で新しく斬新な栽培方法をしている農家さんが所沢にいることを教えられる。
その方の所に研修に通い、イチゴ栽培のノウハウを身に付けていきました。

 

実際に自分で始めたイチゴ栽培の実感は、
「こんなに手のかかるものなんだ」とその大変さに驚いたと言います。
世の中にある作物の中で、

 

最も手間のかかる細かい作業がたくさん続くのがイチゴ、というのを感じたという。


そして去年、ハウスを新たに建設し、

敷地も広げて本格的にイチゴに取り組み始めようとしていた矢先。。。
思い返せば去年のクレアパーク公園朝市でも、
「今年から本格的にイチゴを始めたんです」と話していて、

上手くいけば2015年からイチゴ狩りを始められる計画です、と聞いていた。
川越で新たにイチゴ栽培が始まった、しかもイチゴ狩りまで視野に入れている話しに心躍り、

来年楽しみにしていますと話していたのが一年前。

 

しかし・・・建ててからわずか4ヶ月後、

 

まだ鮮明に記憶に残るあの2014年2月の雪で新設したハウスは大雪に押され全壊状態に。
呆然自失となりつつも、ボロボロになったハウスを一つ一つ片付け、それでも諦めず、

筋野さんは再びイチゴ栽培に立ち上がった。
ビニールハウスを同じ場所にもう一度建て、

毎日丁寧な管理でイチゴたちを見守り、2015年たくさんの絶品イチゴを実らせました。

そして、2015年1月18日に開催した「川越収穫祭2015冬」で筋野さんのイチゴを取り扱わせてもらい、

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11981759677.html

このイチゴはぜひ来場者の方に知ってもらいたいと強く思っていた一品でした。

(川越収穫祭2015冬より)

この時も、来場者の方から「こんなに美味しいイチゴは初めて!」と感動の声が続々と上がり、

川越のイチゴを知ってもらう機会となりました。

 

筋野さんのハウスはあぐれっしゅ川越のすぐ近くなので、

 

例えば本丸御殿や市立美術館、博物館に来た方がイチゴ狩りに立ち寄ることも可能。

小江戸巡回バスはあぐれっしゅにも停まるし、

さらにあぐれっしゅにはレンタサイクルの自転車シェアリングのポートもあるので、

観光客が黄緑色の自転車で来ることもできる。

また、あぐれっしゅの駐車場は市内観光客も停められるようになっています。

そう考えるとイチゴ狩りは、観光地から近いという好立地で、

川越観光の強力なオプションが一つ増えたことになる。

川越の新たな世界が広がります。


園内には休憩スペースもあり、ゆっくり過ごすことができます。
地域のものを地域で食べる。

「鮮度に勝るものなし」
川越で、貴重なイチゴをどうぞ。。。!

 

「川越いちご園すじの」
川越市松郷城下町680-1
10:00~16:00月休
090-4619-0039

 

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 

あの時。

 

1月の川越収穫祭の時に、イチゴの美味しさに感動した面々は、

「今度ぜひイチゴ狩りに行こう!」と話し合っていて、

それは話しだけでなくみんな本気で、すぐにいつにしようか日にちを決めていきました。

そして、2月。

ようやく、あのイチゴを自分たちの手で採って食べる機会がやってきました。

楽しみにハウスに向かうイチゴ狩り一行。

 

 


入口から覗き見えるハウス内に一行がまず驚いていたのが、その高さだった。
他の地域でイチゴ狩り体験したことあるという人ほど目を開いて驚いていました。
イチゴ狩りといえば地面の土に実っていて、

しゃがまないといけないし、靴が汚れるものと思っていた、と。
だからこの日も靴をどうしようか迷ったそうだけれど、この高設に
イチゴ狩りの概念が覆された!と声を上げていました。




さらにはハウス内に入ると靴の心配など全く問題にならず、
なぜなら、ここのイチゴ狩りは靴を脱いで、置いてあるサンダルに履き替えるのです。

地面を見てもらうと、土一つ落ちていない綺麗な状態なのが分かると思います。

 

始めに筋野さんから説明があり、早速30分のイチゴ狩りがスタート。
章姫と紅ほっぺ、どっちから食べようか、と畝の間を歩いていき、
まずは大きな紅ほっぺを一口で頬張る。

 

「甘いねー!!」歓声が上がります。
粒が真っ赤で大きいほど甘くて、これ見て!凄いの見つけた!と

競い合うようにイチゴを探し、いつの間にか大きいの見つけたぞ自慢が始まっていました(笑)






(一番街にあるバウムクーヘン専門店の名店、「ノリスケさん」も、美味しい!と頬張る)

 

高設になっていることで隣の畝に移動するのも跨ぐことなく、下をくぐっていくだけで楽。
子どもも歩きやすく、子どもの目線くらいにちょうどイチゴがあるため大人より大きいのを見つけたりし、
(この時も小さい子が次々と名品を見つけ出していました)
また、車椅子の方も通りやすいという利点もある。

 

 

続いて章姫をがぶりと食べ、2つの品種を食べ比べる。
やはり章姫は甘みが強く、紅ほっぺは甘みと酸味のバランスがとれて、それぞれの違いを楽しみました。
30分というのは、イチゴ狩りに関しては長く感じる時間で、
30分あれば、「もうお腹いっぱい!ああ幸せ!!」
とイチゴだけで苦しくなるほどお腹いっぱいになります。

 


そしてイチゴ狩りのあとは、あ

ぐれっしゅ川越の近くにある農家カフェ「ましゅましゅ」さんでランチへ。
さっきまでイチゴでお腹いっぱいになっていたはずなのに昼御飯となれは別腹。

 

 


イチゴ狩りから農家カフェという、川越にいるとは思えない遠出した感に浸れる楽しい遠足でした。
こういうルートで楽しむのも川越の一面に触れられると思います♪

 

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