川越style「アースデイ・イン・川越立門前2015」蓮馨寺・熊野神社・旧鶴川座・旧川越織物市場 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2015年10月4日(日)に開催された

「アースデイ・イン・川越立門前2015」。

このイベントは、体験をとおして地球環境や川越の環境を考える催しものです。
川越の自然の紹介をはじめ直面する地球上の生きもの、
ゴミやエネルギーなどの環境問題について考え、
地域に住む外国人との交流から国際理解を深めながら、「地球人」として世界の人々と共に、
かけがえのない地球環境を守り、
すべての人々と手を携えて平和で安全な世界を築くことを目的としたみんなのイベント。
そもそもアースデイとは?
1970年、アメリカ合衆国上院議員であるゲイロード・ネルソンが

地球環境について考える日として4月22日をアースデイの日としました。

環境取り組みの活動紹介や国際交流、さまざまなワークショップが用意され、

今年でなんと17回目となる開催も多くの人で賑わいました。

会場の雰囲気は、2015年8月につばさ館で開催された「エコプロダクツ」に似ていて、

こうした街中で身近に接することができる場所で開催されているのがアースデイの特長。

 

会場となったのは川越の歴史的名所でもある

 

蓮馨寺、

鶴川座、

熊野神社、

旧川越織物市場。

出店が最も多く集まる蓮馨寺会場は国際交流・環境啓発ゾーンとして、
・いろんな国際ボランティアのグループの活動紹介
・伊佐沼などに飛んでくるいろんな鳥を写真で紹介
・太陽光によるシャボン玉が飛んでくる!
・こねて作ろう!MY石けん
・近隣の大学の環境やまちづくりに関する研究発表
・新河岸川の景観を写真歴で再発見
・音楽パフォーマンス







 

 

こちらは太陽光で車を走らせているブース。

太陽光でシャボン玉もたくさん飛ばしていて、子どもたちに大人気でした。


講堂前では、様々な出演者による音楽演奏が披露されイベントを盛り上げています。

芋の子楽団、尺八、虚無僧尺八、津軽三味線、鼻笛のパフォーマンスが、時間ごとに登場しました。


 

それぞれの会場では団体などによる活動紹介だけでなく、

 

様々な体験ができるという事で、親子連れで来られている方が多かったようです。

環境問題というと、敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、

アースデイは楽しく学び、体験できることが多い。

さらに面白い試みとして、

アースデイの会場内のいくつかでアンケートに応えたり体験などをすると

地域通貨エコマネー「アース」がもらえる仕組みになっている。        
もらったエコマネーは会場内のブースもしくは周辺の商店街の加盟店でお金として使用できます。

普段できないような体験をして、その対価で50アースなどをもらい、

商店街で買い物ができる、子どもたちにとっても貴重な体験となっていました。

エコマネーを使えるお店としては、

松山だんご店、

まことや、花鐡、吉岡金物店、桜井商店、トミオカ靴店、

轟屋、

zakka39saku、

cefeスピカ、

おびつ玩具店、

東屋精肉店、

にび堂、

富久屋、

大野屋、

謙受堂書店、

味の店いせや、

ヨシダデンキ、

伊勢源酒店、

テイク松定、

亀屋本店、

信栄堂、

マルデン、

呉服笠間、

大黒屋米穀店、

松津園茶舗、

麻彦商店、

トシノコーヒー、

福々スタンド、

ワインスタンドPON、

黄門そば、

川越らーめんこひや、

フナヤマ時計店、

シマノコーヒー大正館、

あさひ堂菓子店、

真南風、

亀屋本店、

など協賛店で使うことができ、商店街も一体となってアースデイを盛り上げています。
ただ上記伝わらないかもしれませんが、

エコマネーは安っぽい紙ではなく本格的な作りの紙。


旧鶴川座玄関は環境を守る団体の取り組みゾーン、
・川越市環境部のエコドライブシミュレーションの体験
・かわごえ環境ネットの市民に密着した幅広い活動を紹介
・環境活動の指針「かわごえアジェンダ21」Q&Aに参加しよう!
・折り紙工房でいろんな折り方を教えてもらおう!
・エコキャップ回収ボックスを用意しました

 

 



エコドライブシミュレーションの体験。

 

鶴川座から大正浪漫夢通りを進んで、熊野神社へ。

 

ここでは自然農業・健康ゾーンとして
川越で先進的な取り組みをしている団体の活動紹介や、

その農産物販売、さらには足踏み脱穀の体験まで用意されています。


・自然を大切に、有機肥料と無農薬で育てたお米や野菜などを販売
・リサイクル石けん作りにチャレンジ!
・かわごえ里山イニシアチブの活動紹介と新米販売
・埼玉県の環境関連の展示
・参道入口で健康チェック 骨粗鬆症の測定やります
・足踏み健康ロードの横で健康足もみもやってます

ブースに並んでいるお米は全て川越で作られたもの。

「かわごえ里山イニシアチブ」の連携組織の福田の「耕福米」、

川越の吉田の「みなみかぜ」のお米があり、

「東洋大学」が川越の笠幡において協働により実施している水田再生プロジェクトによって獲れたお米、

それぞれが無農薬で草取りを丹念にしながら育てたもので、

今年収穫したばかりのお米を出品しています。

霞ヶ関の角栄商店街を北に進んだ吉田のみなみかぜの田んぼの稲刈りは、

先月60人以上の参加のもと行われました。

リヤカーではざかけのために近くのフェンスまで稲を運ぶのですが

ワッショイ、ワッショイと子どもたちが大活躍。

(吉田の稲刈りの様子 かわごえ里山イニシアチブより)

ちなみにかわごえ里山イニシアチブは、2015年7月の川越Farmer’s Marketに出店し、

次回12月の開催にも出店します。

提携している講師による楽しいトーク&ライブ企画も開催するので、お楽しみに。

また、この日の出店では楽しい体験も用意していて、

それが・・・足踏み脱穀。

使用していた稲はもちろん自分たちで育てたもの、

昔ながらの足踏み脱穀体験は人気で、昔を懐かしむお年寄り、物珍しく体験した子供たちに、

みんな熱心に足で踏んで脱穀していました。

こうした実際の体験を通して、お米づくりの大変さや大切さを実感してもらえたのではないでしょうか。



この足踏み脱穀体験は、12月の川越Farmer’s Marketでも川越の稲を用意して行いますので、

ぜひ楽しく踏み踏みしてください。

 

さらに飲食の提供では、かわごえ里山が、川越の珍しい農産品として力を入れている

 

「マコモタケ」も販売と合わせていろんな味わい方で食べてもらおうと用意。


マコモタケは、はる水田んぼで出来た自然栽培の野菜で、

血液浄化作用、滋養強壮、美肌効果、認知症予防と、

昔からの万能野菜として知られている隠れた神秘な野菜です。

かわごえ里山イニシアチブでは川越の新農産物にして、

田んぼに生きものの賑わいを取り戻すために応援しています。

 

そして、立門前通りを川越街道方面に真っ直ぐ進むとあるのが旧川越織物市場。

 



(織物市場の入口に焼き芋屋さん出店。もらったエコマネーで焼き芋と交換することもできます)

ここは、わくわく体験ゾーンとして、
・木の家づくりについて大工さんに学ぼう!
・荒川上流と下流の各河川事務所の取り組みを紹介
・川越名物のほくほく焼き芋
・あいアイ美術館の作品展示
・初雁賞受賞者の展示
そしてNPO法人川越蔵の会が、「体験!川越の職人の技」という企画を実施していました。
蔵の会はアースデイに毎年のように参加していて、

毎回職人の技をテーマにした体験や展示を行っています。

『蔵の会の「川越の職人の技」をテーマにした企画は一見、

環境や国際交流とはあまり関係ないんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、

職人の昔から引き継がれてきた手仕事は、自然の素材を上手に使い、

とても環境にもやさしい仕事でもあるのです。』

今年参加していた職人さんは全部で6職種

① 大工:「組むんだー」と称して、伝統的な木組みの方法でジャングルジムを組み上げるワークショップ
② 庭師:竹を使った花器づくりとしゅろの葉っぱを使ったバッタづくりのワークショップ
③ 鍛冶:五寸釘をたたいてペーパーナイフづくり
④ 木挽き:前挽き大鋸や台切り大鋸を使った丸太切りの体験
⑤ 家具・木工:氷川神社の社務所を作る時に出た木を使ってMY箸(はし)づくり
⑥ 蝋燭:手づくりの和ろうそくづくり

織物市場の中庭に入っていくと、たくさんの子どもたちが体験を楽しんでいました。
10時と13時からは、大工さんコーナーで大人気の木組みジャングルジム。

これは大工さんがそばで見守りながら、子どもたちが自分たちの手で木でジャングルジムを組み立て、
出来上がったジャングルジムで思う存分遊び、

そしてまた自分たちの手で解体していくというもの。
同じ出店として8月のエコプロダクツでもこの試みを行っていました。

(2015年8月エコプロダクツ つばさ館より http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12057981974.html

 

他には、木挽きさんが使う大鋸(おが)を使って丸太切り体験。

 

 

鍛冶屋さんのコーナーで

鍛冶体験では、コークスが入った七輪の中で釘を熱して、

金づちで叩いてペーパーナイフしていく体験。




(鍛冶職人さんの作品も展示)

 

竹を使った花器づくりとしゅろの葉っぱを使ったバッタづくりのワークショップを開催。

 

 

以前より体験が増えた織物市場会場。

 

今年は新たに、

⑤ 家具・木工:氷川神社の社務所を作る時に出た木を使ってMY箸(はし)づくり
⑥ 蝋燭:手づくりの和ろうそくづくり

が加わりました。


家具・木工コーナー、氷川神社の社務所を作る時に出た木を使ってMY箸(はし)づくり。



そして、和ろうそくといえば・・・すぐにピンとくるのではないでしょうか。

川越にできたばかりの和ろうそくのお店「haze」がここに出店し、

和ろうそく作りのワークショップを開催していました。

 

 

(haze 同じ火には、二度と会えない。 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12073133563.html

 

 


 



 

 

体験だけでなく、中庭には川越の職人さんを紹介する展示コーナーも設置。

 

その一人である曲げ物師の「麻彦商店」さんは、蓮馨寺から目と鼻の先、

昭和の街にあるお店です。せいろなどを扱うお店。

川越style

 

川越style

 

(昭和の街にある麻彦商店さん)

 

また、アースデイの会場全体を結ぶようにして、周辺地域を歩くツアーも実施。
東洋大学地域活性化研究所の主催で、川越 昭和・大正の街「ウォークラリー」が行われました。
2015年9月の昭和の街の感謝祭でも開催されましたが、

 

あの時よりバージョンアップされて広く深く歩きました。


 


見慣れている方も初めての方も、川越の街をゆっくりじっくり眺めてみることで意外な発見がある。
参加者にはなんとエコマネー500アース(500円)のプレゼントがあり、

 

多くの方が参加していました。

 

アースデイ・イン・川越立門前2015、雨にたたられることが多いイベントでしたが、

 

今年は快晴に恵まれて、子どもから大人まで多くの方が参加していました。

17回目となったイベントですが、まだまだ川越の中で

こうしたイベントがある事を知らない方が多いのも事実。

親子で楽しめ、楽しみつつ地域通貨ももらえという他にはない試みをしているイベントなので、

毎年この時期に開催されているので、ぜひ来年参加してみてください。

 

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最後は完全に備忘録としてですが、2013年に行った川越織物市場のお掃除会の様子です。

 

川越style


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こちらでは、庭師さん指導のもと、