行動するK-POPファンダムの明暗
2024.09.08
K-POP産業の発展において、ファンダムは欠かせない要素だ。単なる消費者を超え、アイドルの成功を左右し、産業の流れを変える強力な力を持っている。ファンアート、ファンフィクション、カバー曲など様々なコンテンツを直接制作し、SNSマーケティングに直接参加するなど、「行動」としてK-POP文化の拡大に貢献する。
ⓒ뉴시스
特に、時代が変化し、ファンダムが追求する価値観にも変化が生じた点は非常にポジティブに評価される。自分が応援するアーティストが犯罪を犯した時、ただただ擁護していた過去とは異なり、当然の処罰を受けるべきだと声を上げ、正しい道に行くように叱責するのは非常に歓迎すべき変化といえる。
「K-POP FOR PLANET」は、ファンダムのポジティブな力を示す代表的な事例だ。彼らは単に好きなアーティストを応援するだけでなく、社会に良い影響を与える活動を展開している。最近もソウル龍山区のHYBE本社ビル前でキャンペーンパフォーマンス「プラスチックアルバムの罪」(Plastic Album Sins)を行った。これは、エンターテインメント企業の無分別なアルバム販売戦略が環境に与える影響を照らし、変化を促すために企画された。
先月、国内外のK-POPファン1万2000人余りを対象に行ったアンケート結果、最も多くの回答者(42.8％)がこのようなマーケティングを最悪の商法として挙げたことを基に、アルバムを多く購入すればするほどファンサイン会に参加する確率が高くなるマーケティングの中止を要求した。表紙だけ変えてアルバムを複数種類発売したり、希望のフォトカードが出るまでアルバム購入を誘導する慣行も批判した。
この他にもファンダムは、アーティストの誕生日やデビュー記念日など特別な日を迎えて寄付キャンペーンを行ったり、社会的弱者のためのボランティア活動、環境保護キャンペーンなど、ポジティブなK-POPファン文化を定着させるための動きが進んでいる。
しかし、ファンダムの影響力が大きくなるにつれて、その効果は必ずしもポジティブなものとは限らない。先ほどのHYBEの前で行われた「K-POP FOR PLANET」のキャンペーンとは異なり、同じ場所でわずか1週間余り前に飲酒運転で物議を醸した防弾少年団(BTS)のSUGAを擁護し、「7人のBTSを支持する」「SUGAを信じる」などのメッセージを込めたトラックデモが行われた。海外のK-POPファンを中心とした動きだった。
それだけでなく、最近、HYBEの子会社であるADORのミン・ヒジンが代表取締役から解任されると、これに反対するファンがトラックデモを行い、その後、嘆願書の署名募集にも乗り出した。ファンの立場からすると、経営権争いの犠牲になったNewJeansのことを気の毒に思うことはできるが、まだ法的に善悪がはっきりしていない状態でファンダムが実力行使に出るのは正しいファンダムの姿とは言い難い。事実上、「NewJeansが支持しているからミン元代表が正しい」というような論理で企業の人事にまで影響力を行使することが正しいことなのか疑問である。
これに先立ち、aespaメンバーのカリナの熱愛で起きたファンダムの行動も、典型的に強力なファンダムの影響力を武器にした否定的な事例として挙げられる。熱愛のニュースが報じられた当時、ファンダムが「あなたはなぜファンを裏切ることを選んだのか。 直接謝罪しなければ、落ち込んだアルバム量と空のコンサート席を見ることになるだろう」という脅迫的な内容を盛り込んだトラックデモを行った。このようなファンの行動にカリナは結局謝罪し、海外メディアはこれを「悪名高いK-POP産業」と批判した。結局、カリナは恋人との決別を選んだ。
「行動」するK-POPファンダムの強大な影響力は、K-POPのグローバル成長を導いた主役として挙げられるが、同時に健康的なファンダム文化を作るための努力は依然として必要だ。理屈に合わない、また、アーティストに対する盲目的なファン心から発現される行動は、長期的にアーティストのイメージまで損なう可能性があることを肝に銘じなければならない時だ。
ファンが不祥事を起こしたスターに
脱退要求をするのは
今に始まったことではありません
飲酒運転疑惑のSJカンイン、ファンがグループ脱退を要求
2016/05/29 09:14
SUPER JUNIORカンインの飲酒運転疑惑をめぐり、ファンがグループ脱退を求める声明書を出した。
DCインサイドSUPER JUNIORファンギャラリーは今月25日、「カンインSUPER JUNIOR脱退要求声明書」というタイトルの文書を発表した。
この声明書で、SUPER JUNIORのファンらは「カンインの違法行為でSUPER JUNIORの活動が打撃を受けるのは自明であり、カンインが引き続きSUPER JUNIORの名で活動することは不当と考え、意見を声明書として提出する」と表明した。
同声明書では「カンインは2009年に飲酒運転・逃亡で処罰を受けた。15年には予備役の訓練に参加しなかった問題で書類送検され、今回、飲酒・逃亡でまたも書類送検という状況になった。これまで多くの事件にもかかわらず、信じて支持したファンやメンバーに対する、欺瞞（ぎまん）行為にしか見えない」と説明した。
さらに「SUPER JUNIORのイメージやキャリアにとって何ら利益にならず、むしろ打撃を与える行動にしか見えない。SUPER JUNIORをサポートするファンの立場からは、イメージに大きな影響を与えるこのような事件がまたしても発生したことに、問題を提起せざるを得ない」と主張した。
カンインは24日午前2時ごろ、自家用車のベンツを運転中に、ソウル市江南区新沙洞のコンビニ前で街灯に衝突する事故を起こした。カンインは当時、事件現場から立ち去り、その後警察に自首して取り調べを受けた。
ファンがSJ ソンミンのグループ脱退要求!!「これ以上我慢できない」
10日、SUPER JUNIORのファンが集うネット掲示板・dcinsideの“SUPER JUNIORギャラリー”には「ソンミン、アウト(SUNGMIN OUT)」 というポスターが掲載された。ポスターと一緒にファンたちが発表した声明には、「SUPER JUNIORギャラリーは、これ以上ソンミンによるファンを騙すような行為と、他メンバーを考慮しない独断的な行動を看過できない。ソンミンの脱退を要求する」という内容が記されていた。
ソンミンへの脱退要求に関する発端は、2014年12月までさかのぼる。当時、ソンミンの熱愛説が公開される前、ファンの間ではソンミンとミュージカル女優のキム・サウンが付き合っているという噂が浮上していた。この時、SUPER JUNIORのファンたちはソンミンのブログに非公開コメントで、“SJ(SUPER JUNIOR)のために、(付き合っていることが)バレないようにして欲しい”と要請したにも関わらず、ソンミンはこのコメントを削除し、その後キム・サウンと堂々とデートしたという噂が立つようになった。
また、ソンミンとキム・サウンの結婚の日程に関しても問題となった。2014年12月13日に結婚を控えたソンミンは「突然の知らせに困惑し驚いた皆さんを考えると心が痛い」と述べた。しかし、SUPER JUNIORの日本コンサート期間中に帰国し、結婚式を挙げ、日本コンサートに再び参加したという行動が、ファンの間で問題視された。
さらには、ファンがソンミンに付けた愛称“ミミ”を自身の彼女のキム・サウンの愛称として使っていたこともファンの怒りを買った。
このように、ソンミンの様々な言動がファンの反感を買う形になってしまった。一連の騒動の今後の成り行きに注目が集まる。
「悪性メンバー必要なし」…「EXO」の一部ファン、“婚前妊娠”CHEN＆“私生活騒動”CHANYEOLの脱退を改めて要求
2023-05-26
韓国ボーイズグループ「EXO」のCHENとCHANYEOLに対する脱退を要求するトラックデモが続いている。
26日午前、「EXO」の所属事務所SMエンタテインメント前には「グループに被害を与えたCHEN、CHANYEOL脱退し、ファン欺瞞（ぎまん/あざむくこと）STOP。EXOに悪性メンバーは必要ない。CHEN、CHANYEOL、OUT」、「EXO、6人体制維持、活動の保障、アーティストを保護しろ。SM、これ以上傍観するな」と書かれたトラックデモがおこなわれている。
今回のデモはメンバーのCHENとCHANYEOLの脱退および6人体制の活動を要求するファンたちが準備したもので、本日（26日）午前から実施されている。
一方、CHENは2020年、恋人との婚前妊娠＆結婚を発表した。突然の結婚報告にファンたちは、「EXO」の他メンバーやファンに配慮しない姿に失望したとして、脱退を要求した。CHENはその後、妻との間に2人の女の子が誕生。昨年4月に軍服務を終え、「EXO」としての活動とソロ活動を並行している。
CHANYEOLは2020年、元恋人と名乗るA氏の暴露で私生活騒動が起こった。暴露内容によると、CHANYEOLはA氏との交際期間中に別の10人の女性と不適切な関係を続けた。以降、CHANYEOLはファンとの疎通を中断し、自粛中の2021年3月、陸軍に入隊。SMエンタは同年5月、CHANYEOLに関して虚偽事実を流布した人物を告訴したことを明かし、法的対応に踏み切った。
NCTテヨンの校内暴力騒動、脱退要求に事務所が反論「事実が歪曲されている」
韓流アイドル「未確認のセクハラ問題」めぐり対立したのは…韓国のファン vs 中国のファン
昔から一部ファンが行動を起こして
なんやかんやと反発したり抗議したりするのが
K-POPの定番
声明文を上げたり
デモトラックを出したり
SNSで集団で「アンチ」を晒すのもそう
脱退要求は
クリーンなイメージが当たり前の
アイドルグループに
不祥事メンバーがいることで
人気が下がるのを懸念し
「絶対に許さない」
と
意思表明のためにされる場合と
もともとのアンチが
それにつけこんで辞めろと声を上げるケースが
ありますから
ファンの仕業とは言い切れませんが
根は「熱狂ファン・狂信的ファン」で
繋がっているので
一部ファンダムと言っても
間違いではありません
アンチの多くは元ファン
異性問題や不祥事の発覚をきっかけに
好きから嫌いに転じてしまうパターン
本人たちは「ファン」という認識が強く
アンチだと思っていないし
グループを守るためにやっていると
間違った行動だという
自覚がありません
「東方神起ユンホに脱退要求が一部ファンから出ているという件も気掛かりです。
ユンホは今年2月、新型コロナの防疫規制に違反した件で立件されましたが、2人組なのに脱退要求とは何事かと（苦笑）。安易にアンチに転じる前にまず情報を精査し、自分の考えを整理すべきだと思います」（2021年9月26日）
2人組の東方神起メンバーに
脱退要求をする人がいるだなんて
当時はアンチのレベルの低さも
話題になったほどですが
ファンダムの異常性という意味では
日本の旧ジャニーズ系タレントの
ファンダムも
質としては全く
変わらないと思います
常に人気スターを応援するファンには
熱狂ファン
超熱狂的なファン
狂信的なファン
過激ファン
が
存在しますものね
アンチも然り
ファンダムが一糸乱れず
ひとつになることなどあり得ないからこそ
常に「推し」の気持ちになって
推しが「こんなファンダムだと嬉しいな」
と
思われるようなファンを
各々が目指さないといけないのでしょうね
それが一番難しいからこそ
ファンダムにおいての
永遠の課題だと言えそうです
