NewJeansの日本進出で再認識した「生みの親」ミン・ヒジンの目利きの力
話題のK-POPガールズグループ・NewJeansが、6月26日・27日の2日間、初の単独来日公演『NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'』を東京ドームで開催したことは、多くのメディアで報道されたため、K-POPファンのみならずご記憶の方も多いだろう。【まつもとたくお】
韓国デビューからわずか1年で米ビルボードのメインチャートのトップに輝き、日本でもすでにお茶の間レベルの人気を手に入れているグループ、しかも海外アーティスト史上最速での東京ドーム公演というトピックもあって、チケットはすぐにソールドアウト。行きたくても行けなかった人が相当な数にのぼったのは間違いない。
この公演は内容的にも注目すべきものが多かった。オープニングはNewJeansのサウンドメイクのキーマンであるアーティスト、250(イオゴン)が登場し、彼女たちのオリジナルソングのマッシュアップ(複数の曲の一部を抽出してひとつの曲になるようにミックスする手法)を披露。約20分のプレイは客席と舞台の一体化にひと役買っていたように思う。
本編となるNewJeansのステージのインパクトも強烈だった。日本語・英語・韓国語をミックスしたメンバーらのトークは通訳なし。サポートする司会者もいない。従来のファンミーティングの常識から大きく外れた進行は、K-POPファンはもちろん、主に洋楽・邦楽を聴く人にとっても新鮮だったはずだ。
<サポートメンバー、曲のチョイスが音楽好きをうならせる>
サポートメンバーや曲のチョイスも音楽好きをうならせている。バックバンドにはKing Gnuの新井和輝をはじめとする日本の実力者たちが参加。なかでもヒップホップチーム・SANABAGUN.(現在活動休止中)の大樋祐大と磯貝一樹という、知る人ぞ知る名プレイヤーを起用したセンスには驚くばかりである。K-POPアーティストの海外公演で現地のミュージシャンに演奏してもらうケースは少なからずあるものの、今回のように徹底したリサーチが想像できる人選はレアではないだろうか。
選曲の妙といえば、やはりカバーソングである。特にメンバーのHANNIがソロで歌った「青い珊瑚礁」(1980年)は本公演のハイライトとなり、オリジナルバージョンを歌う松田聖子の再評価につながっている。
「日本向けの公演だから日本の曲を」となるのは普通だが、NewJeansの生みの親・育ての親であるミン・ヒジンの場合はひと味違った。韓国でここ数年盛り上がっているニュートロ(懐かしいカルチャーを今の感覚で愛でる風潮)やトロット(日本の演歌や昭和歌謡に似たジャンル)が、日本でもスポットライトが当たっているのを彼女は知っていたのだろう。だからこのタイミングで「青い珊瑚礁」を取り上げれば、大きな反響があるはず----。本人はそう確信していたように思う。
こうしたミン・ヒジンの"目利きの力"は、以前から知られている。前述の250にサウンドプロデュースを依頼したのを手始めに、The Black Skirts(コムジョンチマ)やOohyo(ウヒョ)といった個性派を積極的に制作面で取り込んできた。有名・無名を問わず独自の感性があると思った人を起用する姿勢があったからこそ、NewJeansは短期間でオンリーワンの存在になったと言えよう。
日本進出にあたっても、その方向性は変わらなかった。今回の東京ドーム公演の演出やセットリストも彼女の目利きによるものだろうし、日本デビュー曲「Supernatural」と「Right Now」のサウンドメイクも同様だと思われる。なかでも後者の「Right Now」だが、個人的には作詞に「satomoka」の名前が入っていることに「さすが、ミン・ヒジン」と思わず膝を打った。
<NewJeansにジャストフィットする「satomoka」の作風>
「satomoka」の日本語表記は「さとうもか」。2015年末にミニアルバム『ザ・ワンダフル・ボヤージュ』で正式デビューを果たした日本の女性シンガーだ。アマチュア時代から彼女のソングライティングは注目を集めており、心の奥底にある感情をチャーミングかつストレートに綴った歌詞や、凝ったコード進行にもかかわらずポップに響くサウンドなどで着実にファンを増やしていった。
とはいえ、活動開始からしばらくの間は玄人受けする存在で、知名度と人気が一気に上がったのは彼女の楽曲「melt bitter」がTikTokで頻繁に使用されるようになった2022年あたり。しかもブレイクしたと言っても、日本中の誰もが知っているレベルではない。
ミン・ヒジンがそのようなアーティストに作詞を依頼したのは、ものめずらしさではなく、単にNewJeansの個性にジャストフィットする作風だったからだろう。「Right Now」における「さあ ⾒つけにいくだけよ」「もう待てない」「⾔いたいなら⾔ってよ」といった真っすぐな表現は、さとうもかの得意とするところだが、NewJeansの軽やかに前へと進んでいくイメージにもよく似合う。ちなみに彼女は「Bubble Gum」の日本語バージョンも手伝っており、ミン・ヒジンの信頼度がいかに高いかがよく分かる。
ここ最近のミン・ヒジンは親会社との問題などでいろいろな報道があった。しかしながら、基本的にはずっと音楽の世界で勝負してきた人であり、聴く側もクリエイティブな面だけで評価するべきだと思う。NewJeansの日本デビューにともなう一連の活動はひと段落したが、次の一手がどのようなものになるのか。とにかく今はそれだけを楽しみにしたい。
昨夜
CDTVスペシャル番組を見ました
New Jeansが出てきて
ソロカバー曲を披露して
彼女たち
一人ひとりのスター性やパワーを
すごく感じることが出来ました
バンドさんがいるステージは
とても質が高くて
素晴らしいと感じた次第です
日本人のバンドさんだからこそ
ステージに親近感も沸きますし
ミン代表が日本で
そういった人材を選んでくる
その手間暇を思えば
NewJeansはまさに
手塩にかけて育てられた
エリートアイドルと言えるように
思います
記事にあるように
ミン代表は裏方で
音楽を作る側の人間で
マイクを持って会見をするような
立場の方ではありませんが
時代が彼女を求めているのでしょう
韓国では現代カードのトークショーの
登壇者に選ばれ
あれこれ語るとされています
しかし意地悪メディアは
現代カードの副会長が
問題を起こす常連だからと
このイベントがよい意味で
注目されていないと揶揄されています
それでも
イシューを利用して
メディアはあれこれ書く
ハラスメント報道も
さらに元職員が動くことで
鎮まらないでしょうし
ミン代表は淡々と
対応されていくことでしょう
それでも消えないのが
NewJeansを育てた功績
NewJeansの存在感
NewJeansの音楽の良さ
他のK-POPアイドルとは
どこか違う
何か違う
NewJeansを見ていると
ミン代表の存在が消えることはないと
改めて思います