【柔道】阿部詩、会場に響く号泣 悲劇2回戦敗退「取材を受けられない」2連覇消滅し過呼吸発症
[2024年7月28日18時14分]


<パリオリンピック(五輪):柔道>◇28日◇女子52キロ級2回戦◇シャンドマルス・アリーナ

【パリ28日=木下淳】21年東京五輪金メダルの阿部詩(24=パーク24)が、まさかの2回戦敗退で2連覇の夢がついえた。世界ランキング1位の第1シード、ケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦。内股で2分14秒に幸先よく技ありを奪ったが、終盤3分4秒、谷落としで逆転の一本負けを食らった。準々決勝に進めなかったため敗者復活戦はなく、メダルなしが確定した。

背中から、たたきつけられた。ぼうぜんと座りコン得頭を抱え、信じられないように周囲を見渡す。畳を降りた直後は、平野幸秀コーチに倒れかかるようにして号泣。泣き崩れて、歩けなくなった。肩を借りて退場する際には、会場から「ウタ」コールが沸き起こった。場内には、泣き叫ぶ声が響き渡り、悲痛な雰囲気とった。

男子66キロ級の兄一二三(26=パーク24)が初戦の2回戦を迎える前段階で、日本史上初の「きょうだい2連覇」が消滅。取材エリアでは、日本オリンピック委員会(JOC)広報が「今すぐ取材を受けられる状態ではありません」と説明した。

関係者によると、衝撃の大きさから過呼吸を起こしており、周囲が懸命にサポートしている。その後、テレビ中継に、おにぎりをほお張る姿などが映し出され、安心させた。

なぜ、序盤から大一番になったのか。先月23日に五輪ランキングが確定。昨年10月の国際大会を欠場した影響もあって詩は9位となり、今大会の上位8人のシードに入らなかった。そのため抽選会で、世界ランク1位と2回戦で対戦する組み合わせになった。

「どこに入ってもいいのかなと。結局は勝たないと金メダルはないので」と本人は意に介していなかったが、落とし穴にはなった。

初戦は開始57秒で突破していた。長野県出身の出口ケリー(カナダ)と対戦。いきなり嫌な相手と当たったが、わずか57秒、大外刈りで退けた。この試合は、あのレフェリーが担当。前日の男子60キロ級で永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が絞め技で一本負けした際の「待て」を巡る動きが、不可解判定とされているエリザベス・ゴンサレス審判だったが、何も起きようのない一本勝ちだった。

不戦敗を除けば19年11月のグランドスラム大阪大会以来5年ぶりの黒星。無敵の女王として、今大会も金メダル候補の筆頭だった。昨年の世界選手権では2年連続4度目の優勝。東京五輪から無敗でパリの畳に立った。当時は準々決勝でブシャール(フランス)に大外刈りで一本勝ち。東京五輪の決勝で苦しめられた銀メダリストを振り切ると、準決勝も、東京五輪の女子48キロ級金メダリストで階級を上げてきたクラスニチ(コソボ)を、背負い投げからの寝技で合わせ一本と一蹴していた。

何より、その後の決勝で破っていたのが、今回の敗戦を喫したケルディヨロワだった。当時は崩れけさ固めで抑え込んで一本勝ちしていたが、今回は相手に軍配が上がった。

東京五輪の後、両肩の手術を受け「怖さがなくなった。不安より楽しみしかなかった」。21年の夏と現在を比べ、昨年時点で「120%」と進化していた。大会直前も「技術、心、体が3つ、そろってきている」と順調そうだったが、五輪には、魔物がすんでいた。

敗戦の40分後、兄の一二三が試合を迎えた。難しい精神状態となったが、技あり2本で突破。2連覇へ向かう。








阿部詩選手


本当にお疲れ様でした🙇



重圧の中

糸が切れてしまった姿を目にし

叫び声に近い号泣を耳にして

おばちゃんも

号泣してしまいました



ライバルたちは

東京五輪の勝者・詩選手攻略を練って

この試合に臨んできたからこそ

2回戦敗退というけれど

世界ランク一位のお相手だったのですよね


先に技ありをとって

果敢に挑んで戦っての敗戦です


胸を張って欲しいです



負けは勝者には

とても重くてツラい十字架のようなもの


兄上との記録も意識されていたからこそ

夢破れた思いは

張り裂けそうな気持ちとなり

あの

叫び声の号泣となったのでしょう



おばちゃんは

二度目に映された同じ試合でも

同じように泣いてしまいました


勝たせてあげたかったなぁと



でも

試練なんですよね



スポーツ選手は

永遠に勝ち続けられる人は皆無ですし


メダル候補の体操男子の選手も

男子バレーも

ラクビーも

期待されていた試合に敗戦していて


オリンピックは

容易じゃないとつくづく

思わされています



一二三選手が

これからメダルに向けて

戦われます



詩選手が

ご家族と一緒におにぎりを

食べておられるのを見て


本当に安心しました



ご両親やご長男である

お兄さんと一緒におられて

気持ちも落ち着かれたようで



でも

詩選手が負けた後に

彼女が号泣していた時でも

ご両親が泣かれることはありませんでした



スポーツに負けは不可欠だと

よくご存知なのでしょう



彼女は

シニアの国際大会デビューから

外国人選手を相手に

48戦無敗の記録も打ち立ててきた選手


負けが珍しい選手だからこそ

敗退という現実が

とても痛かったのかも知れません



とにかく

詩選手

本当にお疲れ様でした🙇



一二三選手

頑張れ 


虹虹虹虹虹虹虹虹虹