韓国発・懐かしくて新しい話題のガールズグループ!NewJeans特集(高橋芳朗の音楽コラム)

2022.08.11木曜日14:33

高橋:本日はこんなテーマでお届けいたします。「ふだんK-POPを聴かないあなたにこそおすすめしたい! 韓国発・懐かしくて新しい話題のガールズグループ、NewJeans特集」。今回は先週月曜日8月1日にデビューしたばかりの韓国の5人組ガールズグループ、NewJeansを紹介したいと思います。まずはさっそく一曲聴いてもらいましょうか。8月1日にリリースされた4曲入りデビューミニアルバム『New Jeans』より「Attention」です。 

 

M1 Attention / NewJeans

   

高橋:いかがですか? 第一印象として。 

 

スー:『ロングバケーション』(1996年にフジテレビ系で放送されたテレビドラマ)の挿入歌っぽい……つまり、CAGNETのことですよ。『ロンバケ』って90年代でしょ? だからそういうことですね。

   

高橋:うん、やっぱりそういうことになりますよね。では改めて、NewJeansについて詳しくご紹介しましょう。NewJeansは韓国の5人組ガールズグループ。BTSの所属事務所「HYBE」内に新たに立ち上げられたレーベル「ADOR」(All Doors One Room)の第一弾アーティストです。メンバーは韓国出身のミンジ、ヘリン、ヘイン、オーストラリア生まれで韓国出身のダニエル、ベトナム生まれでオーストラリア出身のハニ。メンバーの平均年齢は17歳で、上が18歳、下が14歳という構成になっています。グループ名のNewJeansはジーンズに由来していて、その名前にはこんな決意が込められているそうで。「大衆音楽は日常と密接につながっている文化であり、それは毎日着る服のようだ。特にジーンズは時代を問わず老若男女に愛されてきた定番アイテム。それと同じようにNewJeansは毎日求められても飽きがこないジーンズのような時代のアイコンになること、そしていずれNew Genes(新しい遺伝子)になることを目標に掲げている」と。 

 

スー:はー! 

 

高橋:そんなグループ名の通り、NewJeansのファッションや佇まいはものすごくナチュラルなんですよ。完成されたビジュアルとパフォーマンスで圧倒してくる一般的なK-POPのガールズグループと比べるとめちゃくちゃ等身大で。音楽的にも1990年代~2000年前後ぐらいまでのアメリカの女性R&Bグループ、たとえばTLC、SWV、702あたりを彷彿させるメロウな魅力があります。

 

 

 

 

スー:702! 突然知名度がガクーンと下がった!(笑)

 

 高橋:フフフフフ、702は結構ヒット曲多いんですって。ともかく、他のK-POPのガールグループのゴージャスなサウンドと比較するとぐっと日常的で生活感があって。 

 

スー:90年代当時は日本でもこういうテイストの音を取り入れていたアーティストが多かったよね。ここ最近、時代のムードとしてはこっちの方向に流れてきてる印象があって。若いコがみんな腹を出し始めてびっくりした(笑)。腹出しルック、また流行ってきてるよね。 

 

高橋:そういうビジュアルや年齢も含めて、NewJeansにSPEEDを重ね合わせる人も多いみたいですよ。

   

スー:はいはい。「Body & Soul」感、ありますね。 

 

高橋:またNewJeansは公式ホームページのデザインがガラケー仕様になっているんですよ。これがめっちゃフレッシュで。 

 

スー:見た見た!いまどきない感じだよね。皆さん、NewJeansのホームページをチェックしてみて! 

 

高橋:このへんも踏まえると、やっぱりNewJeansが打ち出している世界観として「90年代」は確実に重要なキーワードになっているんでしょうね。そんな背景もあって、現状90年代に青春時代を過ごしたアラフォー、アラフィフの方におすすめすると百発百中で好反応が返ってきます(笑)。 

 

スー:フフフフフ、アラフィフのおじさんおばさんに? 

 

高橋:そう。90年代R&Bのメロウさが甘酸っぱい郷愁を誘うのかもしれませんね。では次の曲、個人的には現状この曲がいちばん気に入っています。ミュージックビデオが4パターン作られていることでも話題になっているんですよ。 

M2 Hype Boy / NewJeans

   

 

 

 

スー:こうしたタイプの曲、蓮見さんはいかがでしょう?

 

 蓮見孝之:すごく日常感がありますよね。良い意味で特別じゃないというか、特別なんだけど特別じゃないというか。 

 

スー:「Girl Next Door」(隣近所に住んでいそうな女の子)的なことなんだろうね。 

 

蓮見:なんだかシェアハウスしてる女の子たちを想像しちゃいますね。 

 

高橋:「Hype Boy」のミュージックビデオはまさにそういうイメージですよ。蓮見さんご指摘の通り、やっぱり「ありそうでなかった」とか「懐かしくて新しい」とか、そういうところなんでしょうね。そんなNewJeansの総合プロデューサーは新レーベル「ADOR」の代表、ミン・ヒジンが務めています。彼女は少女時代など数々のK-POPアイドルのクリエイティブディレクターを担当してきた敏腕で。そんなミン・ヒジンがメンバー選抜から企画、音楽、制作、振付まで、全過程を指揮したことからもNewJeansは非常に高い関心を集めているんですね。 NewJeansはサウンドやビジュアルだけでなく、デビューに至るまでのプロセス/プロモーション展開もK-POPのセオリーを覆していて。通常K-POPはリリース日に向けていくつものティーザーを重ねて、断片的な情報を小出しにして期待感が膨張しきったタイミングで満をじして楽曲を発表するのが定石になっていますが、NewJeansはグループ名もメンバーの人数もビジュアルもリリース日も一切明かさないまま「ミン・ヒジンがプロデュースする新しいガールズグループがデビューする」という情報のみが出回っているなかで7月22日に「Attention」のミュージックビデオをサプライズで公開したんですよ。これはNewJeansのプロジェクトに絶対的な自信をもっていたことの表れと受け取れますよね。だって、こういうのは本来ビッグネームがやるアプローチですから。

 

 スー:うん。ビヨンセがやるやつだよね。 

 

高橋:まさにまさに。そしてこの大胆なプロモーションも功を奏したのか、NewJeansはK-POPのガールズグループのデビュー記録を次々と塗り替えていて。彼女たちのデビューアルバムの発売初日の売り上げは26万2815枚。これはK-POPのガールズグループ史上最高記録なんですって。 

 

スー:ええっ、待って! それってフィジカルで売れてるの? 

高橋:そういうことじゃないかな? 

 

スー:CDが? 信じられない! 高橋:アルバムは先行注文だけで44万枚を突破しているそうなので、この調子でいくと今年5月に元HKT48の宮脇咲良さんが在籍しているLE SSERAFIMがリリースしたデビューアルバム『Fearless』の累計最高売り上げ記録41万枚を上回るのは時間の問題と言われています。さっき「アラフォーアラフィフに百発百中」みたいな話をしましたが、このセールス動向からいくと若いリスナーにも確実に刺さっているんでしょうね。では、アップテンポが続いたので今度はちょっとまったりした曲を聴いてもらいましょうか。 

M3 Hurt / NewJeans

   

高橋:NewJeansはデビューアルバム『NewJeans』に収録されている4曲全曲のミュージックビデオを製作しているんですよ。ぜひこの映像も併せてチェックしてもらいたいですね。特にスペインで撮影した「Attention」、それからメンバー個別に計4バージョンつくられている「Hype Boy」を見れば彼女たちが標榜している世界観がよくわかると思います。個人的には日本はもちろん、アメリカで受けるのではないかという気もしていて。

 

スー:へー! すごいね、本当にそうなったら。 

 

高橋:最後に聴いてもらう曲はまさにアメリカのマーケットにアピールし得るポテンシャルを秘めているのではないかと。 

M4 Cookie / NewJeans

   

高橋:2022年はK-POPのガールズグループがめちゃくちゃ充実しているんですよ。特に新人グループの活躍にはめざましいものがあって。

   

 

 

スー:そうなんだ。なんか大御所も動き出すんだよね?

 高橋:そうそう。少女時代が15年ぶりに復活しましたね。

   

高橋:そんななかでも、一般的なK-POPのイメージを裏切るところがあるNewJeansの動向には特に注目したいですね。すごく夏っぽいアルバムであることも含め、ぜひこのタイミングで楽しんでいただきたいです。

 

 

 

 

 

 

2022年

 

NewJeansが出てきた時

 

日本の音楽ジャーナリストさんが

ラジオで

このように話しておられたこと

 

 

それがすべてではないでしょうか

 

 

「新しくて懐かしいグループ」

 

 

だから

 

今の時点で他のグループが

NewJeansっぽくなったら

アウトなんですよ

 

 

新しくて懐かしいコンセプトが

NewJeansの売りだったのだから

 

 

全く違うことをしないと

「似てるね」と言われてしまう

 

 

「似てるね」がひとつふたつなら

すぐに過去の話になりますが

 

似ている部分が多すぎたら

そりゃ

本家本元に失礼でしょう

 

 

NewJeansはそういう

グループだったということ

 

ミン・ヒジンというプロデューサーが

どうやって彼女たちを

世界に売ったか

 

彼女たちのイメージを作り上げたか

 

 

その功績だけは

HYBEも認めるべきでしょう

 

 

認めたら

 

ILLIT(アイリット)は

全く違った色

全く違った人数

全く違ったイメージ

売るべきでしたね

 

 

単純に

人数くらい変えたら良かったのに

 

 

私みたいなおばちゃんでも

違いが分かるように

 

 

今でも

ILLITを見たら一瞬

「NewJeans?」

戸惑う瞬間がありますから

 

 

他のガールズグループは

誰かはショートヘアにしたり

髪色を金髪にしたり

 

他のグループとの差別化をされています

 

 

ILLITもそういう意味で

NewJeansと違う部分をアピールして

売っていくしかない

 

 

似たようなイメージの衣装は止めて

全く新しいイメージで売らないと

 

いつまでも

一界隈で

NewJeansのコピーと言われてしまう

 

 

 

とりあえず

長い黒髪は止めて

 

「新しい学校のリーダーズ」

メンバーさんのように

 

それぞれ個性をアピールして

 

ショートヘアやボブカット

ツインテールなど

 

変化を見せて違いを見せれば

 

誰もNewJeansのコピーとは

言わなくなるでしょう

 

 

 

 

「なんでILLITが変えなきゃいけないの?」

 

その理由は

 

似ていると言われたら

変えたらコピーを否定出来ますよね?

 

似ていると言われても

何も変えないから

コピー疑惑が消えないのです

 

 

変えたらいいんです

 

😊

 

NewJeansは遠い昔の

何十年も前のグループのイメージを

懐かしいと思い出させる形で

今の時代に合わせたコンセプトで

出てきたのですから

 

その「懐かしくて新しい」コンセプトを

真似たら

 

そりゃ

コピーと言われちゃいます