幹部クラスの韓国“現職警官”を逮捕、突然この世を去った『パラサイト』俳優の捜査情報を流出

 

違法薬物疑惑の捜査中、自らこの世を去った俳優イ・ソンギュンさんの捜査情報を流出した容疑で、現職警察官が逮捕された。

 

3月21日、韓国捜査当局によると、京畿(キョンギ)南部警察庁の反腐敗・経済犯罪捜査隊は同日午前、仁川(インチョン)警察庁に所属する幹部クラスの警察官A氏を緊急逮捕したという。

 

A氏は、イ・ソンギュンさん麻薬事件の捜査進行状況が含まれた報告書を外部に流出した容疑を受けている。麻薬犯罪捜査係とは関係のない他部署に勤めている人物だという。

イ・ソンギュン
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん

 

警察はA氏を逮捕するとともに、A氏が所属している部署の事務室を含め、仁川警察庁の2度目の押収捜索も断行した。

 

なお、イ・ソンギュンさんの違法薬物使用容疑は昨年10月19日、現地メディアの報道で初めて知られた。先立って14日にイ・ソンギュンさんは被疑者として刑事立件され、約2カ月の間に3度の取り調べを受けた。

 

その後、イ・ソンギュンさんは3度目の取り調べを受けた4日後の12月27日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の臥龍(ワリョン)公園近くで亡くなった状態で発見された。

 

イ・ソンギュンさんは亡くなる前、警察に非公開での調査を要請していたが受け入れなかったどころか、“フォトライン”に立たせた事実が知らされると物議を醸した。以降、文化芸術界を中心に、この事件の捜査情報流出の経緯に対する真相究明要求が出てきた。

 

◇イ・ソンギュンさん プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。2023年12月27日、48歳でこの世を去った。

 

 

 

あまりに不可解な

この事件の一番最初の報道を見て

「何これ・・・おかしいじゃん」

思ったのが

 

 

内偵中の捜査状況が

なぜ

中途半端にメディアから報じられたのか

 

ということでした

 

 

イ・ソンギュンssiの名前が

俳優Lとして報じられ

 

本人の知らないところで

麻薬疑惑が出ていた中

 

彼は実際に麻薬前科のある人間から

脅迫を受けており

 

それで被害を届けた時点で

彼が被疑者として

突然

メディアに晒されたのですから

 

 

警察は

捜査中で具体的なことが

明かされていない中に

 

脅迫事件で

イ・ソンギュンssiのことを脅した女性から

証言を受けて

イ・ソンギュンssiが麻薬を吸ったと

その女性の証言ひとつで

彼を被疑者としたのでした

 

そして

捜査かく乱のためか

クラブに行っていただけの

G-DRAGONまで

名前が挙げられ

 

彼も共に被疑者となってしまったのでした

 

完全に

警察の落ち度と言えます

 

捜査状況を明かして

内偵中の情報が表に出るなんて

警察の失態はあまりに大きいからです

 

本物の犯人の証言を採用して

被疑者が死んでしまった

 

薬は検査しても出て来なかったのですから

 

 

ただ

イ・ソンギュンssiと

女性とのメールのやり取りなども

メディアやYouTuberが流していたこともあり

 

麻薬は無嫌疑でも

そうした女性関係が表ざたになった時点で

彼は自尊心を傷つけられたでしょうし

 

麻薬に関する疑惑も拭えないまま

非公開で調査してと言っても

してもらえず

 

 

追い込まれるしかなかった

イ・ソンギュンssiは

鼻から眠剤を吸ったとの報道があった後に

亡くなられました

 

 

メディアの報道が

彼を追い詰めたと言えますし

 

警察が最初に彼を晒して

守られるべき彼の被疑者としての立場を

守れなかったのは

大きな大きな失態です

 

 

また

警察からの情報を流したメディアにも

責任があるでしょう

 

 

真実は報じなければ

いけませんが

 

法に反する内容は報じるべきであり

それ以外の私生活の部分は

報じるべきではないのに

 

日本も韓国も海外も

男女関係のもつれについては

倫理観の問題もあり

わざと恥部を報じて話題を作ることが

常習化しています

 

 

でも

 

それで人が人生を

終えてしまうことがあると

 

韓国メディアは

イ・ソンギュンssiの件で

少し学んだように思います

 

 

先月

イ・ソジンssiの話題が出た時

多くのメディアが

イ・ソジンssiの話題を取り上げつつ

問題核心に触れる報道をせず

 

ネットで検索一位になって

話題になっていたのに

彼が法的措置を取るというまで

疑惑を記事にしていなかったからです

 

それまでなら

すぐにでも「俳優L」について

記事にしていたはずです

 

でも

メディアは証拠もない

ネット上の噂や

いくつかの怪しい部分があっても

それまで記事にしていたことを

記事にしなくなっていたのは

 

大きな変化です

 

 

韓国メディアは

イ・ソンギュンssiの死を無駄に

してほしくありません

 

 

そして

日本の週刊誌メディアも

テレビのすべてのマスコミも

 

報道とはどうあるべきか

 

ゴシップをどう扱うべきか

 

正義とは何か

 

原点に返って考えてもらいたいなと

思います

 

 

松本人志さんの件だけでなく

 

報じるべき問題

取材すべき問題

世の中を正していくべき問題は

他にたくさんあるはずです

 

 

正しく取材して

正義のためだけに

メディアが存在して欲しいと

イ・ソンギュンssiの死を悼みながら

願うところです