うつ病悪化で代替服務に変更のテミン(SHINee)、同期が明かす「つらそうな時も、いつも後輩を思ってくれた」
◎軍服務中の韓国アイドルグループ「SHINee」テミン(28)が、補充役に編入されたと報じられた中、同期らがテミンについて明かした。
昨年5月、テミンと一緒に基礎軍事訓練を受けたという兵士Aさんは14日、SNSを通してテミンが入隊初期からうつ病に苦しんでいたと明かした。
彼は「テミン先輩と論山陸軍訓練所で、同じ生活館で生活していた同期です。テミン先輩は当時、訓練所にうつ病の薬をたくさん持参してきた」とし、「夕飯の後に必ず(薬を)服用していたと記憶している」と言及。
また「つらくても、年齢が若い兵士たちの先頭に立って明るい姿を見せてくれたし、僕たちとよく遊んでくれた。入隊前から患っていた持病で苦労したという話も聞いた。訓練ではいつも努力して、耐える先輩だった」と強調した。
また、テミンと一緒に現役服務不適合審議を受けたというBさんも、テミンについて「2週間ほど一緒に生活したが、テミンさんはいつも他人を気遣う方だった。別れるときも、まず先に応援の言葉をかけてくれた。テミンさんが『(軍隊を)出たら、何て言われるか怖いな』と言っていたのだが、(世間がテミンについて)いろいろと言わないでいただきたい」と明かした。
これに先立ち、テミンの所属事務所SMエンタテインメントは公式文を通して「テミンは2022年1月14日より国防部勤務支援団軍楽隊から補充役に編入された」と発表。理由について「テミンは以前からうつ病、パニック障害の症状がみられ、軍服務中も持続的に治療やカウンセリングを受けていたが、最近症状が悪化し、軍生活と治療の並行が不可能と軍が判断。措置に従い、補充役に編入された」と明かしていた。
★「『(軍隊を)出たら、何て言われるか怖いな』と言っていたのだが、(世間がテミンについて)いろいろと言わないでいただきたい」
やはり、そうですよね。
持病の症状を我慢してでも現役兵にこだわったのは、全てこのためだったのだと。
「なんて言われるか怖いな」
こんな風に、責められる理由が全くない人に対して周りは色眼鏡で批判する世の中は悲しいです。
病気は、本人にしか分からないもの。
精神的なことは、主治医でさえ100%は理解出来ません。心の状態と身体的な影響は日替わりメニューでコロコロ変わります。
心療内科の医師の前で、100%の自分の症状やツラさを言葉に出来る人はどれだけいるでしょう。
診察時間内で、自分を語ることはある程度訓練しないと出来ないんです。
もともと、口下手な私なんかは特にそうでした。
医師が患者に聞きます。
今日はどうなさいましたか?
調子はどうですか。
体調に変化は?
何が今一番ツラいですか?
心療内科では最初に問診され、医師の前に他の担当者からいろいろ詳しく聞かれます。紙に書くのでは書ききれませんから、話さなきゃいけないのは分かるけど…鬱っぽくなり、心に気力がない時に人に症状を伝えることって、めちゃくちゃパワーが要ります。
その時点で医師にかかりたくない、しんどいと、治療を拒む人もいますが、担当者や医師の人柄や態度により、そこを何とかクリアすれば、通院治療を続けることになります。
そして、毎回…聞かれるわけです。
「あれからどうですか?」
「眠れてますか?」
「食事は摂れていますか?」
「昼間のだるさはどんな感じですか?」
細々と聞いて下さる医師はいいですね。こちらが考えずに答えられるから。
だけど、あまり深く聞いてこない医師もおられました。
アドバイスもなく、眠れないなら「眠剤」。
鬱が酷いなら「抗うつ剤」。
そんな医師もいましたね。
病院を転々とし、素晴らしい医師に逢えてから私は医師のアドバイスを守り、素直に聞いて…治していけたのです。
環境を改善するため、仕事は無理しない。
趣味で心が楽になること、楽しいと思えることを無理なくやる。
怠け者になる。
自分を責めない。
真面目じゃなくてもいい。
図々しく生きること。
病の原因から、距離を取る。
とにかく、ダラダラと生きることの大切さを教わりました。
几帳面で生真面目で繊細で、常に自分が道から外れたら己に叱咤。常に己に鞭打って来たから壊れるのは当たり前だよと、医師は言いました。
鬱には二種類あると。
己を責めやつすタイプと、
全てを環境と周りの人のせいにするタイプと。
私は己を責めやつすタイプだったので、改善しやすいと言われました。
環境や周りの人のせいにするタイプは、自分の性格に問題があることを指摘されるとキレるため、変わらないし…そんな人の周りの環境も人も変わることがないので、ずっと鬱は治せないわけです。
人がいなくなり、環境が変わっても本人が変わらないから、また良くなった鬱を発症する。
不眠から卒業出来ないそうです。
自分を変えることは難しいですが、周りを変えることより容易です。
なので、私は己を変えるために努力しました。
そのうち、鬱も不眠もコントロール出来るようになり、「あ、今ちょっとヤバいな」と感じたら、対処療法で自分で治せるようになりました。
もう何十年も精神的なお薬は飲んでいないです。
話は戻ります。
テミンくんの場合。
やはり、芸能人であることの息苦しさが根底にあるでしょう。
ジョンヒョンくんのこともあるでしょう。
ソロ活動で息切れしても走らされる環境と、それに見合った「幸せ感」が得られなかったこともあるでしょう。
結果を出せても燃え尽き症候群で、無気力になる人もいます。また、理想のレベルに達することが出来ず、そこに至らない自分を責めてストレスを増やす性格の人もいます。
完璧主義は、とにかく病を引き寄せますから、良くないと悟りましたが…スターには真面目な人が多いから、どうしても妥協が苦手で、病んでしまう人が目立ちます。
人生で一番大切なことのひとつに、妥協があります。
妥協は人間が出来ていないと出来ません。
器が小さい人は出来ないんです。
妥協は、意志を曲げること、譲ること、我慢すること、違う道を見つけること、諦めること…ですからね。
頑固で真面目で融通性のない人が苦手なことが妥協。
妥協出来る人は鬱にはなりにくいのです。
いい加減にすればいいのですから。
妥協出来ないと、結局損します。損するから、人生に満足感が得られず…鬱の元を呼び寄せてしまう。
一般に鬱は環境のせいばかりではないということです。
だけど、芸能人は別。
環境のせいでも、その悪因の環境を変えることが出来ないから、治せないわけです。
妥協の道を選ぶことになれば、仕事を辞める選択しかなくなります。
苦労してスターになったのに、仕事を辞める=人生の終わりを意味するからこそ、韓国では自殺行為に至る芸能人が後を絶ちません。
周りがサポートしていかないと、改善しないのなら…やはりSM ENTERTAINMENTが彼への仕事環境を改善し、問題点を見つめてよくよく対話しなければなりませんね。
また、SM ENTERTAINMENTだけの話とも限りません。見えない人間関係、家族関係など彼が抱えたストレスはたくさんあるでしょうから。
だから、安易にSM ENTERTAINMENTが悪いとは言えないんです。彼がSM ENTERTAINMENTに対して、不平不満や改善要求など一切せず、今の待遇に満足している中、他の理由で発症していたのなら、周りが事務所が悪いと言ってしまえば、彼と事務所の関係に悪影響を及ぼしてしまいかねないから。
鬱は、周りからは分からないからこそ、簡単に何かを批判するのは避けたいなと、私は思います。
ただ、彼の体調が良くなるよう…ずっと祈っていたいし、ジョンヒョンくんのこともあるから事務所は親身になり、彼が言えない本音を理解しながら彼と接してあげてほしいなと切に願います。
また、SM ENTERTAINMENTだけを批判するつもりはありませんが、所属タレントが鬱や不眠、パニック障害を患っていたり、自殺に至ったタレントも何人もいることを事務所としても今一度、改善対策を整えていく必要はあるかなと。
親身になり、時間をかけて丁寧にケアをしてあげて欲しいなと。
クワァンヤかクァンヤか何か知らないけど、新しい世界やプロジェクトを立ち上げるより、その前にアーティストの体調を整えていく方を優先させてあげてもらいたいなと。
韓道玲愛琉(かんどうれある)のmy Pick