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遺書らしきメモに「自分を愛せなくてごめんね」 元KARAク・ハラの孤独

 

 

◎11月24日午後6時頃、韓国ガールズグループKARAの元メンバー、ク・ハラ(28)が遺体で発見された。発見したのは長年知り合いだったハラの家政婦だという。ソウル・江南警察署は、ク・ハラの自宅の居間で遺書らしきメモが発見されたことや遺族の供述などを総合的に踏まえ、「犯罪の疑いがない」と判断。解剖はしない方針であるとしている。韓国芸能界関係者が語る。



遺書には誰かへの恨みは書かれていなかった


「遺書には誰かへの恨みつらみのようなものはなく、『自分を愛せなくてごめんね』のような短い文章が書いてあったようです。近しい人の間では、やはり鬱病と韓国でのネット中傷が原因だったのではないかと言われています。これから日本へ舞台を移して心機一転頑張ろうとしていた矢先のことですから、本当にいたたまれない。あんなに若く美しくて、まだまだこれからだったのに……」

 2007年、韓国で4人組アイドルグループKARAがデビューした。2008年4月にメンバーの脱退によって開かれたオーディションを勝ち抜き、加入した新メンバー2人のうちの1人がク・ハラだった。その後シングル曲「ミスター」で日本デビューし、KARAの代名詞となった「ヒップダンス」で一世を風靡。2011年にはNHK紅白歌合戦への出場も果たし、K-POPブームの火付け役となった。

「しかし2016年1月、ハラを含む3名が当時の所属事務所『DSPメディア』との専属契約を終了し、KARAは実質活動休止状態になりました。ハラは韓国国内の芸能事務所を転々としながら芸能活動を続けていましたが、他のK-POPアイドルの台頭などもあり、韓国の視聴者は厳しい視線を向けていました」(韓国大手紙記者)

SNS投稿に増大していった悪質リプライ


 次第にク・ハラがSNSに投稿するたび、送られてくる誹謗中傷のリプライが増えていったという。それが爆発的に増えたのが、2018年9月の“リベンジポルノ騒動”だ。

「元恋人のカリスマ美容師チェ・ジョンボムがハラに暴力を振るわれたと報道機関に証言したのです。その後チェ氏がハラの性的な動画をメディアに投稿しようとしていたことが発覚。チェ氏がハラを動画を盾に脅し、DVなどの暴行をしていたことも公になりました。ハラはチェ氏を告訴して、2019年8月にチェ氏は傷害、脅迫、強要、財物損壊で、懲役1年6カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡されています。

 ハラは被害者なのですが、この事件をきっかけに、SNSでの批判が苛烈さを増していきました。2019年3月に右目の眼瞼下垂手術をしたときにも、SNSには“整形モンスター”などといった悪口コメントが殺到した。彼女は次第に心を病んでいったのです」(同前)

 ク・ハラには当時頼れる人物はいなかったのだろうか。別の芸能界関係者が証言する。

「ハラちゃんは家庭の事情で祖母やいとこの家で育ったので、人との距離感が上手くとれなかったんです。彼女は普段から夜21時には就寝し早朝5時くらいに起きるという生活を送っていたのですが、早朝に起きて寂しいと、他に電話できる友人がいないため、男性マネジャーに連絡していたそうです。そのため、恋人には過度に依存してしまうところがありました。元交際相手のチェは同年代でしたが、ハラちゃんみたいな子には父性のある年上男性のほうがよかった。もっと頼れる人と出会えていれば、また違ったかもしれません」

 トラブルに加え、悪辣なSNSでの批判のなか、ク・ハラは韓国での活動に限界を感じていた。そんなク・ハラが次の活躍の場に選んだのが日本だった。

「ハラは2011年の東日本大震災で1億ウォンを寄付したり、2016年の熊本地震の時には直筆で日本語メッセージをファンクラブサイトに掲載したりするなど、日本への親近感を抱き続けていた。そして韓国国内でのソロ活動に苦戦を強いられるなか、日本へ舞台を移すことを決めたのです」(別の韓国芸能関係者)

 

2019年6月、ク・ハラは日本の芸能プロダクションに所属すると発表。石坂浩二や仲間由紀恵などベテラン俳優から、元AKB48の小嶋陽菜や市川美織らアイドルまで幅広くマネジメントしている大手芸能事務所「プロダクション尾木」とマネジメント契約結んだ。

「ハラさん自ら尾木プロにマネジメント契約を持ちかけ、所属することになりました。尾木プロはKARAが日本で活躍していた際にサポートしていた事務所なので、活動再開において信頼感があったのかもしれません」(同前)

 

日本への移籍を支えたK-POPトップアイドル


 尾木プロに所属する際、ク・ハラを支えたK-POPのトップアイドルがいる。元東方神起メンバーで、2017年から日本を中心にソロ・アーティストとして活動しているジェジュンだ。

「ハラは心機一転、日本で仕事をしたいと希望していました。そんなハラの思いに応えたのが、かねてからの友人であるジェジュンです。ジェジュンも東方神起を脱退してから韓国芸能界で不遇の時代がありましたから、似た境遇のハラを放ってはおけなかったのでしょう。尾木プロに所属するまで、ジェジュンの個人事務所のマネジャーがハラのマネジメントをしていたようです」(同前)

 尾木プロへの所属を発表後すぐ、2019年6月26日には「テレ東音楽祭2019」(テレビ東京)へ出演し、日本での活動が本格化していった。当時ハラをインタビューしたというK-POP記者は「彼女は周りの期待に応えようと必死だった」と振り返る。

「当初は韓国語でインタビューする予定だったのですが、ハラさんが『これからは日本で活動していくので、日本語でしゃべります』と申し出てくれたんです。どんな質問にも答えてくれて、努力家で頑張り屋な人柄を感じました。

 でも『30歳になったら何をしたいか』と聞いたとき、『30代はすぐに終わらせて、早く40代のおばさんになりたい。20代は忙しくて仕事に追われていて、わけがわからないうちに終わってしまった。早く年を取って、落ち着いた生活をしたい……』と答えていた。今思えば、すでに追い詰められていたのかもしれません」

 

ハラを追い詰めた親友の死とライブツアー


 そして2019年10月、ク・ハラに悲報が舞い込んだ。親友である韓国のアイドルグループf(x)の元メンバー・ソルリ(25)がネット上の誹謗中傷に耐えかねて自殺したのだ。ハラは自身のインスタグラムのライブ配信で「あなたの分まで頑張って生きる」など気丈に振る舞っていたが、憔悴しきった様子だった。

 

 悲しみが癒えぬなか、11月にニューシングル「Midnight Queen」をリリース。11月14日から19日までの福岡、大阪、名古屋、東京をめぐる4都市ツアーを行った。韓国に詳しい芸能ライターは、ツアーの様子について「こぢんまりとしていた」と語る。

「今回のツアーは4都市すべてZeppというライブハウスが会場でした。収容人数は一番大きい東京会場で、スタンディング時で約2700人、椅子使用時で1200人です。彼女のツアーは全公演椅子使用で行われたので、1回の公演につきお客さんは500人から1000人ほど。KARAとして活躍していた当時は5万5000人収容の東京ドームを満員にしていたわけですから、ハラ自身も絶頂期との格差を感じざるをえなかったでしょう。新曲『Midnight Queen』も苦戦しています。

 それでも、彼女なら頑張ればこれからもっと日本で活躍できた。もちろんビジュアルは抜群ですし、性格もいい。でも、もう頑張る力が残っていなかったのでしょうね……」

 ツアーを終えたわずか5日後、ク・ハラは帰らぬ人となって自宅で発見された。11月26日、遺族・知人のみで葬儀が執り行われ、KARAの元メンバーら親交のあった芸能仲間も参列した。ソウル聖母病院葬儀場に設置された弔問所には多くのファンが列をなしたという。「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル

 

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※一度、頂点を知ってしまった芸能人が失速してしまい、再度・・・同じ道を歩んでトップを目指そうとする時―――。

 

どれほどの気力が必要か・・・想像しただけでとてもとても息苦しくなります―――。

 

ク・ハラちゃんは、KARA時代から事務所騒動などでとても苦労をして活動をしてきたし・・・KARAとして日本で成功するまでにも、日本と韓国の行ったり来たりで・・・死に物狂いで走り続けてきたんですよね。

 

契約のことで、メンバーと離ればなれにならざるを得なかったときも相当の葛藤と苦しみを抱えていたでしょう。

 

すべての山を乗り越えて辿り着いた頂点。日本でKARAを知らない人はいないほど、当時はK-POPアイドルと言えばKARAと少女時代でしたから・・・。すごい人気者だったんですよね。

 

だけど、ソロ活動って・・・本当に大変難しいことです。

 

K-POPアイドルって・・・大人数だからこそ、ファンがたくさん入るんですよね。パフォーマンスも大勢で踊るから見栄えがするし、あの子が可愛いとか、あの子がカッコいいとか・・・「推し」のスターがいて・・・それをファン同士がいろいろ言い合って応援するから、コンサートもたくさん入るし、すごいステージも魅せられるんです。

 

だけど、一人になったら・・・。ダンスは「ダンサー」と一緒になってしまうし、一人で踊るのには・・・限界があります。もともとBoAちゃんみたく、ソロシンガーとしてやっていたなら別ですが、もともとグループメンバーだった人がソロになって一人でコンサートを開くのは相当難しいことですし・・・。

 

グループでやっていた頃の規模ではコンサートは出来ません。

 

 

彼女自身、それは分かっていたでしょう。

だけど、同じように歌って踊って笑顔を振りまいて―――。規模が小さくなった会場の舞台に立つと・・・「かつての自分」と比較してしまって、「もう一度、山を登らないといけないプレッシャー」に息苦しさを覚えたのではないかと想像します。

 

それも、これからは一人で―――。

 

彼女にとって、一人でいる寂しさ・・・孤独感が一番の苦痛だったはずです。

うつの時って・・・本当に孤独感に敏感になります。寂しいと死んでしまいたくなるから、だから彼女らは心を病むほどSNSに依存するんです。

 

死にたくないからSNSをやるんです。

そこには「応援してるよ」「愛してる」「頑張って」「いつも見てるよ」と言ってくれるファンがいるからです―――。

 

その声を支えに彼女は一人で走っていたのでしょうが・・・その彼女の空間に「悪魔」が入ってきて、彼女を傷つけて行ってしまいました。

 

悪魔を無視できるほど、彼女は気力が残っていませんでした。追い払っても無視しても、スルーしても・・・アンチコメントが減らない―――。

 

そんな日々が続くとします。

誰でも、「自分の存在価値」に疑問を感じるはずです。

 

頑張っても頑張っても報われない現実。

誰にも必要とされていない疎外感。

 

どんどん自分の世界へ入り込んでしまうんです。

 

止まりたいけれど、止まったら死んでしまう―――。韓国の芸能人は止まったら終わりだから―――。

 

 

だからこそ、彼女はがむしゃらに日本で仕事をしていたんでしょう。息が出来ないほどしんどいのに全力で。

 

 

 

そして、自分をどんどん追いつめて行ったのでしょう。「もっと頑張らなきゃ」「強くならなきゃ」。

 

だけど、頑張れない自分が情けなくなったり、惨めになったりして・・・自分をどんどん責めて行ったク・ハラちゃん。だから、メモに「自分を愛せなくて」と遺したのかもしれません。

 

愛に飢えていた寂しがり屋のク・ハラちゃん。だからこそ、T.O.Pの「返信なし」は・・・無情だと思いました。

 

 

ソルリちゃんもそうでしたね。彼氏が出来た時、公開していちゃいちゃした姿を平気で見せていたし・・・自分の世界が見つかったように

はしゃいで・・・幸せをアピールしていましたから。

 

でも、彼がいなくなってから・・・過度な露出が増えてしまって・・・どんどんアンチコメントが入りやすい話題を提供してしまっていました。

 

 

救わなければいけなかったアイドルたちの命。

 

また守り抜けなかった韓国芸能界。

 

 

アンチコメントがひどいのは10年以上も前からちっとも変わっていません。過去、韓国ではネット書き込みを実名制にした時期はあったけれど、それでもアンチコメントがさほど減ったわけでなく効果が見られなかったために廃止され、また匿名書き込みが出来るようになったのですが・・・。

 

新たに実名制度に戻しても―――。

アンチコメントは少ししか減らない気がします。

 

それより、スターが防御する側の対策を練らないといけないと思います。うつのスターはきちんと専門医に診せて、二週間に一度は必ず通院させる。事務所の医者やカウンセリングではなく、きちんとした専門医の治療を受けないといけません。

 

休養が必要なら、芸能活動が停止することになっても・・・休ませる。

 

芸能活動が出来なくなるより、死ぬ方が最悪じゃないですか。

 

スターらは、芸能活動が出来なくなるのは死んだことと同じ・・・として、自殺を選ぶようですが―――。自殺を安易に選択するスターがあまりに多いことに対して、もっともっと国が危機感を覚えないといけないと思います。

 

アンチコメントがスターを殺した―――と批判するより、まずは自殺をしてはいけないという認識や価値観を作り出すべきです。さらに、アンチコメントを入れた人物は法的に処罰されるとはいえ、処分が甘いようです。

 

実名報道をし、未成年でもメディアに流して・・・アンチコメントを入れた「犯人」だと社会に見せつければいいと思います。

 

韓国では、そういう「見せしめ」をすごく利用する国じゃないですか。そこまでされたら、生きていけない―――。だからこそ、アンチコメントは殺人行為をした人間と同じ扱いを受けると認識させるべきでしょう。

 

そこまでしないと、アンチコメントは減りません。

 

今回も、ク・ハラちゃんにアンチコメントを入れた人たちは・・・悪いとなんて思っていないでしょう。自分がしたことが悪いことだという認識がないから―――。

 

アンチコメントを入れる人が公の場で処分されていく風潮が広がれば、アンチコメントは減りますよ・・・絶対。

 

でも、未成年保護やプライバシーの問題、人権団体が反対するでしょうし・・・そうなることはないかもしれません。

 

 

韓国芸能界は、これからどう変わっていくでしょうか。変われるでしょうか。変われる余地はあるでしょうか・・・。