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蓮舫氏「嫌韓報道」への抗議声明に理解 「お互いを認め合う国に」

 

◎立憲民主党の蓮舫副代表が13日、ツイッターを更新。悪化する日韓関係の中、日本のメディアでも「嫌韓」をあおるような報道や出版が相次いでいるとして、マイノリティの人権保障などに取り組むNPOなどが12日に抗議声明を発表したニュースを引用して「お互いを認め合う国でいてほしい」と訴えた。



 抗議声明では、テレビや出版だけでなく、インターネットや日常生活での差別的な発言、振る舞いによって恐怖や悲しみを感じる人がいること、「親日/反日」のような二分法で「日本」に忠誠を迫る言説が、それ以外のマイノリティに生きにくさを感じさせているなどの現状を挙げた。また、嫌韓感情の背景の一つとなった韓国での徴用工裁判における大法院判決についても、日本政府は従来から日韓条約締結に伴う請求権協定によっては「個人請求権は消滅していない」という立場に立っていることがほとんど報道されていないとして、メディアの在り方を問うている。

 蓮舫氏は「日本に生まれ、暮らし、育ち、生きていく。親を選べない子どもたちが育つ日本が誰にでもお互いを認め合う国でいてほしいと強く強く願います」と理解を求め、「誰かを見下して自分の価値を認めるのは哀しいです」と思いをつづった。

 

 

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※「嫌韓報道」を批判する前に・・・日本側にいる人間なら、「今の韓国の在り方」についてきちんと問題提起しておくべきだと思うけれど。

 

嫌韓報道で今回、問題になったのは先日も挙げたけれど・・・私は「二件」だったと思っています。「週刊ポスト」の「韓国要らない」特集の内容と、テレビ番組『ゴゴスマ』で個人的な嫌韓感情を述べて批判をされた武田邦彦中部大教授の行き過ぎた発言内容―――。

 

 

それ以外の大小の嫌韓的報道までを批判するとか、嫌韓の風潮が漂っていることに非難の声をあげるとか・・・それは、論点のすり替えだと言いたいです。

 

 

「誰かを見下して自分の価値を認めるのは哀しいです」

 

蓮舫さんはそうおっしゃるけれど。

 

それは、何十年も前から韓国の人が日本人に対してやってきたことではないでしょうか。韓流スターでさえ、テレビ番組で言っていましたよ。

 

「海外に行って悪いことをしたら、<自分は日本人だ>と言え」って。

それが番組に出ていた人たちは大笑いしていました。

 

それは、別に反日討論番組などではなく・・・普通のトークバラエティーで俳優さんが言っていましたから・・・。それでも、そのスターは反日スターというわけではなく・・・それから数十年後には日本で日本の俳優さんたちと舞台を一緒にやったりして・・・日本人と仕事をすることを平気でやれるようなフツーの韓国俳優でした。

 

反日とか、日本人を見下すとか・・・冗談でそういう話が出るのって・・・向こうではとても日常的に長年行われてきたことで、日本人を失笑することも彼らにとってはカタルシスというか・・・ストレス発散というか、とにかくスッキリする爽快感を得られることだから、何の問題視もされてこなかったことなんですよね。

 

MVで日の丸が焼かれるシーンがあったけれど、当時新人だったクォン・サンウ、コン・ユ、イ・ヨウォンがそのMVに出演していたことで、後に

反日スターと呼ばれ続けることになります。リュ・シウォンが出演し、参加したDVD『ジョイプロジェクト- 一年間の愛』で確認が出来るとし、当時は韓流ファンの間でも衝撃を与えました。リュ・シウォンssiは当時、日本にファンが多かったし・・・ひき逃げ問題もあったし、日本では相当のアンチコメントが出回っていました。

 

で。

 

MV映像の一部内容には、日本の植民地時代末期からの解放、朝鮮戦争までを時代背景とし、解放の喜びと同時に親日派を人民裁判後に竹槍で処刑しながら日の丸を焼くというシーンが描かれていて話題になりました。

 

発表当時は韓日関係を意識してこの場面を削除したのに、その後に日本の教科書問題で韓国が歴史を歪曲したと抗議、また2002年ワールドカップの名称変更問題などで日韓関係が微妙になると、それに抗議する意味で、このMVの日の丸焼却場面を追加修正したのです。

 

 

 

 

 

 

当時、クォン・サンウssiのファンも多かったし・・・この「仕事」をしているスターらを受け入れるのに・・・私自身も相当時間がかかりました。

 

そして、この時に思ったんです。歴史問題を正しく知ろうとしないと・・・・韓国人をしっかり理解しようと努力しないと、誤った認識で日本と韓国を見てしまって、盲目になってしまっては好きでいることも嫌いでいることも出来ない―――と。

 

言葉も分からず、彼らのことを悪くいうことさえ出来ないと思ったし、彼らを理解するために・・・日本が勝手に誤訳して彼らを悪く言っているのかもしれない―――とさえ思った私は・・・必死に、韓国語を習得することに努めました。

 

好きだから、です。

でも、好きになることに不安を感じたから、です。

 

バカみたいに、彼らに失笑されているバカな日本人の韓流ファンにはなりたくなかったからです。

 

 

そして・・・十年以上も経って・・・政権が変わって、さらに今・・・かつてない日韓関係の悪化が続いている状況―――。

 

 

だからこそ言えるんです。

 

今の日本・・・嫌韓報道を止めることは・・・言論の弾圧になってしまうと。嫌韓報道を煽るような内容は間違っているけれど、嫌韓の塊のような極右的な発言をするヘイトスピーチは排除すべきだけど・・・。左派のような、「韓国を愛せ」「日本政府・安倍は間違っている」という抗議の声は論点がかたズレていると思います。

 

あと、個人請求権は消滅していない―――と蓮舫さんもおっしゃっているけれど、それを報じないというよりも・・・それを解決する責任が韓国政府にあったという話はなぜなさらないのでしょう。請求権は消滅していないとしても、日本はあの当時に「それでは、あとは韓国で解決してくださいね」という意味を含めて、協定を結び、巨額の金を受け取ったのではないのでしょうか。個人が訴えてくれば、韓国政府が応じるべき問題なのに・・・それを政府がスルーしたから、韓国の人は日本企業を直接訴えてきたのでしょう?

 

論点がズレると、徴用工問題の真意も真偽も・・・私たちには「どっちが正しいの?どちらを支持すべきなの?」って訳が分からなくなりますし、メディアがそれをいちいち説明しようとすると・・・・法律に関するとても長い説明書を読まないといけません。

 

 

「日韓請求権協定2条1項」には、こう書かれています。


「1.両締約国は、両締約国及びその国民(法人を含む。)の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、(中略)完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する。」

 

とあります。

財産(土地・建物)、権利(徴用工の被害補償)、利益が消滅するとあり、「請求できる権利」そのものは消滅していないというのです。法律の問題になってくるので、弁護士が説明しても簡単ではない内容です。また、この請求権によって相手国や国民(法人・企業など)に請求することができても、請求権協定があるので財産的権利そのものは消滅しているため、請求に応じる義務はないとされています。

 

よって、「請求権はあるのに、救済されるわけではない」という話なのです。なので、日本でも「個人請求権は消滅していない」として、日本政府を訝しがる人も多いのですが・・・政府がそれを簡単に説明出来ないのは、この問題がとてもややこしいやりとりが重ねられて結ばれた協定だったからという背景があるようなのです。

 

 

それをメディアが一度に説明しても、法の専門家でもない私たちが理解するのは容易ではありません。そして、それをテレビなどのメディアが報じれば、逆に「安倍よりの右派の偏向報道だ」と言われかねません。

 

なので、日韓関係に詳しい専門家たちは口を揃えて、「この問題は請求権協定によって、解決したものだ」と統一した見解を述べられています。

 

蓮舫さんのように「個人請求権」について語るというのは、ある意味・・・「日本の揚げ足とり」にしかならない発言のように見えてしまいます。

 

だって・・・私もこの日韓請求権協定の内容のいろんな書物を読みましたけれど―――。

 

日本政府は、1961年5月の日韓の会談内容でも「個人的にも被害者に補償をしようと思うが」と提示しているのに、韓国側が「いや、それはこちらでやるから国として請求する」というやりとりがあったりします。

 

日本は個人に補償をすると言ったのに、韓国政府が「国に一括でやって」って言ったんです。個人には自分たちがやるから―――と。

 

日本はそれを信じたのに・・・50年経ったら・・・その個人たちが訴訟を日本にしてしまったというのだから・・・。あれま―――って感じです。

 

 

日本の立場が曖昧に見えたのは、日本の政治家の中に蓮舫さんのような意見を持つ政治家がいるからでしょう。韓国側の視点に立って物事をいうだけでなく、韓国が正しいという視点で物をおっしゃるから・・・韓国がそれを「エサ」にして日本が悪い―――と一斉に報じる。

 

日本の中で、歴史問題をきちんと正しく見られない偏った思想の方がおられることで、日韓問題はもっとややこしいものになっていったのだと思います。

 

かといって、右に傾くのはとても危険です。右も左もなく・・・思想に流されることなく、正しく歴史を見つめられる政治家が増えなければ・・・日韓関係はいつまで経っても解決しないと思います。

 

日本内でこれだけ意見が違う人がウヨウヨあふれているんだもの―――。

 

嫌韓報道とそれを阻止する人たち―――。

 

 

もっと、冷静になれないのかしらねぇ。政治家さんこそ・・・もっと広い視野を持ちましょうよ・・・。柔軟な思考力が必要だと思いますけれど。