セピア色にうつりゆく季節よ
安らかに、穏やかに私を照らしておくれ。
いつの日か咲き乱れ舞い散る花びらを鮮かに見れるよう…願いを叶えておくれ…。


いつか一緒に見たこの桜の樹…
覚えているかい?
綺麗な桃色の花びらが…夜空を埋めたよね。
穢れの知らない花びらが
ヒラリヒラリと舞い散る頃に
貴女は何処かえ行っちゃった。


裸足で走った並木道…
貴女はバカだと顔隠し
私は貴女の笑顔が見たく、色んな事をしたんだよ。
色鮮やかに染まったこの並木道を、僕は独りで歩いてく。


哀しみに苛まれないように、
包まれないように、
必死になって、笑顔でいた。
独りで歩いた並木道…
あまりに寂しく
あまりに孤独…


今度の桜が咲く頃には、貴女と一緒に歩きたい。
色鮮やかな色彩に彩られた日々を
一緒に思い出したい。
もう…信じない
これ以上、これ以上…私に何を求めるの?
貴方が捨てたんだ…
見つめないで……今更…。

想い出が私をつき動かす…。戻りたいのに…戻れない。
帰りたい…帰れない…。
あの日見てた景色が鮮かに…私の心に広がっていく…。



言葉に出来ない想いを抱き、幾年貴方を想います。
いけない事だと知りながら、私は貴方に恋をする。
これ以上…これ以上何を想えば良いの?
目に映る全てのモノがいらなくて、貴方しか見えなくて……


いつまでも…いつまでも変わらない日々を送りたい…。
只の独りで私は寂しく雨に打たれる…。

虚しくて…
バカみたいで…
忘れたくて…忘れられなくて……


夜中の2時過ぎ、雨に打たれて静かに泣いた…。


独りで………虚しく………。
初めて貴女に逢った日、静かな木洩れ日の中貴女の顔に触れた。
貴女の肌は温く、心地好い温もりを与えてくれた。
穏やかに揺れた樹々の下、ずっと静かに…只それだけで……。


君と居た日々…只それだけが幸せで、抱き締めた事が色褪せずずっと…ずっと愛していた…。
木洩れ日の中くちづけ交し、静かに五月雨が降注いだ…。

(夢なら夢の儘で…覚めないで……この時が止って欲しい……)


信じた貴女はかの地へ戻り、私は静かに貴女を待ち
星屑降注ぐ真夜中私は儚く散った…。

いつからだろう…貴女を想わない日は無かった…。
守りたくて、守れなくて…
何度も…何度も黒い涙を流した…。
想う気持ちが憎しみへ、憎しみが私を蝕んだ…。


手を繋いだ日々、一緒に歩いた道程を私はヒタヒタ裸足で戻る…
忘れようにも忘るる事の出来ぬ過去…。
今までが仮初の季節だったかのように虚しく…儚く……
まるで砂漠に咲く一輪花のように……