ずっと見つめていた。
醜い私の過去を
消そうとも消せない過去を貴女は優しく包んでくれた。

貴女のか細い手は繋いだ瞬間に崩れ落ちそうなほど小さく
僕の手を唯唯強く握ってくれた。
温かいその手に僕は心許し 人を愛すという事を学んだんだ。


「ずっと好きでした。」
タダそれだけが言いたくて
君の名を呼んだ帰り道。
背中越しに見た君の顔には
小さな滴が流れていた。


どんな形になっても良いんだ。
君と離れ離れにならなければ
唯ずっと…側に居たかったんだ。



ありがとう…大切な事を教えてくれて。
人を愛する事を教えてくれて。
君の御陰で「恋」を知ったんだ。
抱き寄せ頬伝う滴を救って…そっと……。



夕刻に一緒に帰った杉並木の道を
一緒に繋いで歩いてく…。

ずっと…ずっと………。
真夏の午後二時陽炎揺めき
走る太陽の下笑いあった。
夕暮れの出店で腕組ながら
金魚の入った袋をぶら下げ
君は 何を 僕に問い掛けるの?


君が「側に居てあげる」と言ってくれたから
安心して瞳を閉じられたんだよ。
寄り添う事で忘れようとした。忘れさせてくれると言ってくれたから…この手を離さないって決めたんだ。



明日貴女の気持ちが僕から離れたとしても…僕の気持ちが変わる事はない。
ずっと愛し続けると誓ったんだ……破る筈が無い。
明日貴女が居なくなったとしても僕はずっと待ち続けるよ。

必ず帰ってくると信じてる……。
穏やかな色彩を象った十六夜の日に
綺麗な流星が降注いだ。
綺麗な夜空…君は何を想いこの蒼空を見るのだろう。

手を翳せば届きそうな月をタダずっと…ずっと見つめていた。



Goodbye,halcyon days.
穏やかな日々よ…さらば。
輝きだしそうなこの十字架を抱え込む僕を………

許しておくれ……。