大学時代、一番成績のよかったMちゃんは卒業と同時に配信サービスの会社に入り、同時に夜間の英会話スクールで英語をブラッシュアップ。

2年後には外務省の臨時職員になって現地に赴任していた。

 

他の成績が良かった子たちも大半が就職していたのだが、その中で一人、院まで進んだIちゃんは成績はもちろんいいのだが、トップクラスというわけでもなかった。

そのころには私にもわかっていたのだが、勉強が好きなのと、成績がいい、というのは必ずしも比例していなくて、頭がよくって要領のいいひとはそれなりの成績を残すわけだけれど、学問を極めたいわけでもないのだった。

 

その点Iちゃんは、勉強、というか研究すること自体が大好きなので、学問の道に進んだのは天職と言えよう。

 

なんでこんなことを思い出したのかというと、ネット記事で見たのだが、純烈ファンの61歳の女性が、ある時コンサートで岡山県に行った折、女子トイレに長蛇の列ができていたことに気づき、「なんで男子トイレには並んでいないんだろう?」と疑問を持った。

 

ここまでは誰でも考えることだけれど、彼女はそこから、全国1000か所のトイレの男女別便器数を独自に調査し、調べ上げた。

 

なんでも男性用の便器の個数は女性用と比較して1.7倍なんだそうだ。

 

そして、トイレの中でも駅のトイレは平均より男性用便器の個数がより多いことも突き止めた。

 

純烈のファンなので、彼らのコンサートで全国を回っているうちにデータも集まったのだろうけれど、女性用トイレは自分で入って個数を数えれば済む話だけれど、男性用トイレはさて、誰が数えてくれたんだろうか?

 

もしかしてご主人とか弟さんとか身内が同行してチェックしてくれてたのかな?

それとも純烈ファンの男性の協力があったのか。

 

駅に限らず公共のトイレというのは、男女で面積が平等になっているケースが多いように思う。ただね女性用トイレは個室にする必要があるので、おなじ面積だと小便器だけ並べておけばいい男性用トイレとはどうしても「便器の数」で比較すると少なくなってしまう。

 

それに、女性の場合、おしっこ一つするのでも、ガードル、ストッキング、ショーツと着脱する衣服も多い。

加えて生理中ともなれば、ナプキンの処理もあり、さらに時間はかかる。

 

あるデータによれば、おしっこでかかる平均利用時間は男性35秒、女性1分45秒で女性のほうが3倍の時間を要する。

 

そりゃ、トイレの面積が平等だったら、便器数の差1.7倍、要する時間の差3倍。女性のほうが5倍は並ぶ人数が多いわけだ。

 

なんてことはすべての女性が感覚的に「公共のトイレは女子の方が混みあうんだよねー」ってわかってはいたわけであるが、1000件ものトイレの便器の個数を数えてデータ化して比較しようとは今まで誰も思わなかったわけで、私はこれこそ研究者に必要な資質だと思うわけである。調べた純烈ファンの方は研究者じゃないけれど、資質は十分だ。

 

で、このデータを基にして、今後トイレを作るときは面積の男女平等じゃなくて、利用上での男女平等、つまり、女性トイレの便器の個数を増やすことを目指していくというのだ。

 

まあ、女性の利用客の多いデパートなんかは今でも女性トイレのほうが数が多いし、広いんだけれどね。

確かに駅とか美術館、図書館なんかのトイレは面積は男女平等なので、女子トイレを広くとってくれるとありがたいわ。