この間子宮体癌の手術をしたばっかりの人に
「私だったら手術なんかしない」
って言い放った方がいたのだが(ブログを読みました)、いかにも私の実母が言いそうな事だ(笑)
私は子宮体癌になったことも手術をしたことも、その後、腰椎の手術をしたことも一切実母には話していない。
以前も書いたが、甲状腺腫瘍(良性)の手術が必要になった時、うっかり母親に相談と言うか報告してしまい、
・私の従兄弟が手術をして(甲状腺じゃない病気)大変後悔しているからやらない方がいい
・その病院は信用できるのか。セカンドオピニオンは取ったのか
と全くいらんアドバイスをされたので、報告したこと自体を大後悔。
そりゃ手術して後悔している人もたくさんいるでしょうし、手術以外の治療法がある病気だったら比較検討してみるのもいいかもしれない。
でも私の手術はすべて他の方法では治療はできない病気だったのだ。それは取るしかないじゃん。
セカンドオピニオンについても、母親を含めて誤解している人が多いのだが、必ずやらなきゃならないものでもない。
手術の内容にもよるけれど、私の行った子宮体癌の場合は、割合とありふれたガンなので、症例数とか執刀実績については病院のホームページで確認比較は可能だし、とにかく「ガン」なので、早く取ってしまいたい。
母親に具体的な伝手があり、良い病院とか医師を紹介できるというならセカンドオピニオンもいいかもしれないが、ぼんやりとした知識でセカンドオピニオン勧められても、病院や医師を探すのは私だ。
全く余計なお世話である。
なので、それ以降は一切病気の話は報告していない。

ところが、ここのところズズンっと気が重かったのはフジテレビの不祥事のせいだけではない。
数週間前に、母親から、
「検査の数値が悪かったから再受診になった」
と電話がかかってきたのだ。
一瞬脳内で「そんなことをなんで私に連絡してくるんだ」と思ったが、私が入院とか手術の話を母親にしていないのは、当然母親は知らないことである。
一般常識的には、高齢者が具合が悪くなったら、娘に連絡するのは当たり前なんだろう。
しかし、当たり前のことをしてこなかった母親に今更当たり前の行動をとられてもなあ。
なんか人生って理不尽だわ。
ただ、母親も80才を過ぎているので、検査をして数値に異常が出るのはむしろ当たり前のことである。
「じゃあ入院になるのかな」
と聞くと、
「その準備はしている。またハートセンターになると思う」
ここで、「心配だから付き添おうか」とは言わない。
言わないけれど、何か重い感じが残ってしまってすっきりしないまま数日が過ぎた。
やはり私も当たり前、とか一般常識とかには縛られているので、自分の行動とか言動が親に対して冷たいものであることは理解しているのだ。
理解したうえで冷たくしている。
で、三日前くらいに母親から連絡が来たのだが、大きな病院を受診した結果
血液さらさらの薬(ワーファリンか?)といくつか薬を飲むことを指示されたとのこと。
入院は言われなくて、次回の受診は2か月後だという。
そりゃよかったね。
でも母親は
「一生薬を飲まなくてはならないと言われた」
とさも重大な感じで言うのだが、
「一生」って言ったって後10年もないじゃん。と心の中で思う。
何だったら私の方が一生飲んでる薬は多いぞ。
だから何だっていうのだ。
薬を飲んで普通に生活できるならむしろバンバン飲むべきだろう。
あ、手術をして後悔している、と言った従兄は父の葬儀に参列してくれたが、スタスタ歩いてお元気そうでした。