さて、今日は朝から椎間板ヘルニアによる疼痛軽減目的で、「ブロック注射」を打ってきたのだが、なんだか知らんが思っていたのとまったく違う経過に心乱される数日でした。

 

そもそも、月曜日に整形外科を受診した際、担当となったY医師と「ブロック注射を打って様子見しよう」と意見が一致したのだが、Y医師は月曜が外来担当のため、3連休2回挟むため次の外来予約は30日にしか取れないという。

 

さすがに2週間以上空くのはちょっとヤダ、と言ったところ、ペイン担当の先生もブロック注射は打ってくれるから、そっちの先生にお願いしておくから打ってもらってくれ、みたいな流れになり、院内紹介をかけるから水曜日の午前9時半に受診してくれ、というので、ペインクリニックを受診したのだが、なんか話が全く通ってない。

 

一応、整形外科の紹介でペインを受診する、ってまではなんとなく通っているのだが、痛みについてのアンケートというか問診を5枚も書かされるし、担当の医師は難しい顔をして考え込んでいるし、

 

なんか「僕、月曜日しかいないから、悪いけれど注射だけ打ってやってくれろ」みたいな内容の依頼じゃないようなのである。

 

とにかく私はブロック注射を打ってもらいたいので、探り探り話をしていくと、どうも

「痛くて痛くて辛抱たまらんから整形外科の手に負えないので、痛みの専門家の先生にこの患者さんを任せます」

的な流れになっている感じである。

 

ただ、私の場合、かかりつけの整形外科で「もうこれは手術しかない」って紹介されたのが発端で、手術までのつなぎとしての痛みコントロールである。

 

で、痛いことは痛いのだが、すたすた歩いて受診しているし、薬が効いているときは家事とか外出も出来ている。

 

そりゃペインの先生からすればアレ?って感じはあるのでは。

 

でもなんとなく、「注射だけ打ってくれればいいのよ!」なんて話にしちゃあいけないのは本能でわかるので、先生の気持ちも汲みつつ、話の流れをブロック注射に着地させなければならない。

 

ペインの先生的にはあまりブロック注射はお勧め案件じゃないみたいである。

 

その理由を人体の骨格図鑑とか、骨の模型なんかで説明してくれるのだが、どうも注射を届かせなければならないところが奥まっためんどくさい場所にあり、おまけに私の脂肪がたっぷりあるため、針を届かせるのが大変なんだ、という。

 

それでも結局やるだけやってみましょう、的に納得してくださり、やおら、「手術同意書」をプリントアウトしだしてので、「へっ」となった。

 

注射するだけで手術になるの?

 

なんでもX線で針の入っていく場所を確認しながら進めるので手術扱いだそうな。

 

で、失敗すると結構なリスクがあるそうなのだが、

「まあ、僕は失敗したことないけどね。」

だそうなので、それは幸いである。自身のない医者に自分のカラダは任せたくない。

 

「11時から予約入れたけれど、僕は11時って言ったら11時に始めたいから早めに来てね」

と言われたので、今日、ブロック注射を受けに行ってきたのだが、10時にはきっちりスタンバイさせてもらった。

 

あまり早くピットインしてもなんだかなあ、と思ったが、やることもないので、X線待合室に10時10分に入る。

この注射、打った後、1時間の安静が必要ということは事前に知らされていたので、とくに言われてなかったがトイレに行っておく。

 

検査とか処置によっては事前にトイレに行った方がいい場合と、ある程度膀胱に尿を貯めておいた方がいい場合があるのだが、今回の場合は、施術後1時間程度の絶対安静が必要なことは知っていたので、出すものは出しておいた方がいい。

 

かなり早めに入ったのだが、担当の看護師さんが挨拶に来て、「手術着に着替えて」という。

 

なんか本格的でビビってくる。腰に注射を打つだけじゃないの?

 

手術着以外はパンツだけになるのかと思いきや、黒のスパッツを履いていったのでそのままでいい、ということになった。

これがボタンのあるジーンズとか、スパッツでも色が白だったりしたら脱がされてただろう。

 

背中から腰にかけて広く消毒するので、スパッツとかはお尻の中くらいまでずらしてタオルで覆うんだそう。

消毒液で染まってしまうので淡い色のものはダメなんだそうだ。

 

これから腰への施術を受ける方はウェストゴムの黒いスパッツだったらいいみたい。

 

手術着に着替えると同時に今まで着ていた服はビニール袋にしまって持ってきてほしいとのこと。

施術が終わったらストレッチャーで別の階の安静室に移動するので、荷物は看護師さんが持ってきてくれるらしい。

 

手術着はガウンスタイルのものを前後ろ逆に来て、背中のリボンは看護師さんにとめてもらう。

上半身だけなので2分くらいで着替えは終了。

 

待っていてくれた看護師さんが、

「じゃあお部屋にどうぞ」

というので、部屋の中で待つのかと思ったら、ペインのH先生がすでに手術着に着替えてスタンバイしている。

 

え、まだ10時半なのに。さてはせっかちか。

 

「ベッドにうつぶせになってねー」というのでうつ伏せに。

実はうつ伏せ姿勢は足が痛いのだが、ここでそんなことを言っても仕方ないので我慢する。

 

X線で針の位置を確認しながら打っていくようなので、ベッドの位置と機械の位置を微調整した後、看護師さんの説明通り、広範囲に冷たい消毒液が塗られ、その上から大きなビニールがかぶせられる。

 

多分必要なだけ露出するわけだ。白内障の手術の時がそうだった。

意識がある目の手術も怖いが、自分では見えない背中で何かやられる、というのもなんか怖い。

 

結局全身麻酔が一番怖くないんだよなあ。体にはリスクがあるけれど。

 

事前にしつこく確認したとおり、最初に麻酔の注射は打ってくれた。これはチクチクして痛いが約束通りなのでなんかうれしい。

 

「じゃあなんか押されるような感じがしますよー」と腰に針が打たれてしばらくすると、右足に痛みが走る。

 

私「痛っ」

 

医師「どこが痛いの?」

 

私「右足の腿にピシっと痛みがはしりました。」

 

医師「はやっ」←何が?

 

それからも多分何かの液体を腰に打って行く度に、腰じゃなくて足に激痛が走る。

 

私「なんかものすごく足が痛いんですけれど、これっていいの?」

 

医師「いいんだけれど、そんなに痛いなら1時間の安静じゃ歩けないかもしれない。今日って何か予定ある?」

 

私「何にもないんで注射優先でいいんですが、安静にしていれば歩けるんですよね」

 

医師「歩けるのは大丈夫」

 

じゃあいいや。バンバン打ってください。何を打っているのか知らないけれど。

 

施術が終わって看護師さんにストレッチャーで運ばれるのももう3回目(子宮体癌と甲状腺)なのでなんとなく慣れた。

 

安静と言っても、起き上がっちゃダメなだけなので、看護師さんに頼んでスマホだけ持たせてもらった。

ダンナに「無事に終わった」とラインを入れておく。

 

30分くらいすると施術してくれたH先生があらわれて、

「お疲れさま。足は動く?」

というので寝た姿勢で右足を蹴り上げてみる。

実はこの時点で右足の痛みは無くなっている。

 

「次の外来なんだけれど」

とH先生がおっしゃるので、ん?注射だけじゃないの?と思ったのだが、話しているうちになんか整形外科とは痛みに対するアプローチが違うような気もしたので、そのまま外来の予約を入れてもらった。

 

なんかいずれは手術するにしても、H先生の見立てでは、あと2か月くらいでこの痛みは治まる可能性が高いようだ。

 

これは整形外科の先生との話になるが、手術についても内視鏡で一か所だけするか、広範囲にメスを入れるか、それぞれメリットデメリットはあるし、要は「経年劣化」なので、20代30代の腰に戻す手術なんかない、ってことだ。

 

いよいよポンコツだが、打つ手がないわけじゃないのはなんとなくわかった。

それを決めるのは患者なんだが、医者によって考えが違うので、いろいろな医師の意見がきけるのはいいことかも。

 

で、1時間安静にしたら、普通に立って歩けた。

今のところは痛くない。

 

痛み止めどうしようかな。

タリージェを処方されたけれど、なんか副作用に「肥満」「血糖値上昇」ってあるんだが。