今回の熱海旅行は急に決めたので、お安い宿を予約してみた。

 

海沿いなので、海の幸が食べたい、なんて希望もあるのだが、うちのダンナは海鮮はほとんど食べられない。


じゃあ山ならいいのか、というと、山だときのこ尽くしでこれもダンナが食べられない。

 

結局「バイキング」が一番いいんじゃないか、ということになってくる。


今回の宿は夕食も朝食もバイキングなので、ダンナの食は確保できた。

 

私も食べられるものはあるとは思うんだが、値段からしてあまり期待はできないな、と思っていたら、案の上だった。

 

美味しくないわけじゃないんだけれど、海辺なのに海鮮はほぼなし。お刺身はあったけれど、ブリとエビだった。


どちらも熱海で水揚げされたわけじゃなさそう。

 

何故か中華フェアだったのでチャーハン、麻婆豆腐、白菜のうま煮、酢豚、唐揚げなんかをちみちみと食す。


おそばとかカレー、中華麺などもあったので、ダンナもお腹は膨れたのではないだろうか。

 

何故かビールが飲み放題だったのでものすごく久しぶりにビールを2杯飲んだ。

ダンナも同じだけ飲んだ。

 

夕食が終わったのが7時半ごろのこと。

部屋に戻ってごろ寝していると急速に眠気が襲ってきたので、そのまま爆睡。


和室だが布団はすでに敷かれていた。

 

次に起きたのは夜中の12時だった。


確かに一日観光して疲れてはいたが、車での移動なので、それほど歩いたわけじゃない。


やっぱりビール2杯が効いたんだな。

もちろん、ダンナも爆睡。

 

私たちは20代から一緒にいるので、もっとたくさんお酒を飲んでいた時期もある。


一日働いてから夜中まで居酒屋でお酒を飲んで、自宅まで歩いて帰って、次の日は定時に出社して普通に働いていたのだ。


それで別になんてことはなかったのだが、今となってはその体力が信じられない。

 

いや、なんてポンコツ♡

 

大浴場は12時までなので、お風呂も入れない。まあチェックインしてすぐ露天風呂は行ってみたけれど。


朝風呂に行くことにして、また寝てしまった。

 

朝ごはんは7時からなのだか、6時55分に朝食会場にいったところ、長蛇の列が出来ていた。


全員お年寄り。


そうだよね。平日だもの。

 

席の取り方とか、ほかのお客さんはリピーターのようだ。

 

朝食にはアジのひものがあったけれど、あまりに小さいので可食部分がほぼない。


この大きさのアジを開いて干物にする手間を考えると結構大変なような気がする。

 

と、食べ物の文句ばかり書いているが、この旅館大人2人で2食ついて

1万5900円

だった。


お部屋はオーシャンビューで2間続きの和室。

素敵なお部屋で文句はない。

 




昔、社員旅行でこのくらいの広さの部屋に6人くらいで泊まったような気がする。

 

そりゃ削るところは食費くらいしかないよね。

 

魚が食べたければ外のお店で食べればいいのだ。

 

よし、食べに行こう、と思ったのだが、朝ごはんを食べたばかりでもう 何も食べる気はしないし、熱海商店街が開店するのは10時くらいだし、食べ物屋さんは11時半くらいから。

 

のんびりしていると帰り道が渋滞になるので、海鮮はあきらめて、伊豆山神社と真鶴を目指す。

 

伊豆山神社は前回行ったとき(5年位前)はちょうどお祭りの時期にあたってしまって、駐車場が使えなかったので、いけなかった。

 

それからしばらくして大雨が降って、土砂崩れだか地すべりだかで近隣の住宅が流されて亡くなった方も出てしまった。


どうも違法に盛り土をした業者の人災だったらしい。ただ、熱海全体に言えることだが、ものすごい斜面に住宅が立ち並んでいる。

 

以前観光タクシーの運転手さんが言っていたのだが、熱海は坂が多いので自転車が売れないそうだ。

 

なんで斜面に家やマンション、ホテルが建っているのかと言えば、そういう地形だ、ということもあるし、やはり眺望がいいからだろう。

 

伊豆山神社は山の上にあるが、本殿まで車で登れて駐車場もある。


バスで観光する人は下から長い階段を上らなきゃなのだが、私はポンコツなので車で駐車場まで上った。

 



この神社は源頼朝と北条政子が愛を語らった、という逸話があり、縁結び、愛情の御利益があるとされている。


境内にもハートのモニュメントや政子と頼朝の寄り添った絵なんかが飾られているのだが、はて?頼朝と政子ってそんなに夫婦仲が良かったかしら?

 



確か、頼朝って伊豆に流刑で流されて、まずは伊藤祐親の娘と恋仲になり、子供まで作ったけれど、祐親は頼朝と縁をつなぐつもりはさらさらないので大怒り。


生まれた子供はポイ捨てして、頼朝も追い返してしまった。

 

政子と知り合ったのはその後である。

 

北条氏は頼朝と政子の縁によって歴史のトップに躍り出るが、頼朝は政子が妊娠出産する度に浮気してよその女に走ったんだよね。

 

まあ、都育ちの頼朝は一夫多妻というか通い婚で何人もの女性のもとに通うのが当たり前の文化で育ってきているから、そもそも政子とは文化が違う。

 

政子が御家人を使って頼朝の愛人の自宅を叩き壊したり、いかにも政子が恐妻的なエピソードが多いけれど、現代人の私たちからすれば、嫁の実家の援助で出世したくせにほかの女に貢ぐとは何事?って感じで共感できる。

 

本当に「良縁の神様」?

 

首をかしげながらも一日限定20個というお守りを買ってしまった(ダンナが)。

ガンになってから「病気平癒」以外のお守りかうのって初めてじゃないかしら。

 



伊豆山神社の後は真鶴岬に行ってきた。

 

ここも大変景色がいいのだが、駐車料金1000円取るようになっていてびっくり。前はタダだったのに。


岬の売店で2000円以上買うとタダなのだそうだが、この売店、貝殻とか佃煮とかばかりで欲しいものが何もない。

 

少し離れた駐車場はタダなのでそこに車を停めてダンナが歩く。

 

真鶴岬には以前チャコという猫がいた。

野良猫なのだが、観光客や多分店の人から餌をもらっていたのだと思う。


愛想の良いネコでかわいがられていたのだが、病気になって近所の人が貰ってくれてイエネコになってから亡くなったらしい(売店のおじさんの説明)

 

もうチャコはいないもんなあ、と言ってみたら、別の猫がいた。

 

白地に茶色。

 



寄ってきたが、何も餌を持っていないとわかるととっとと逃げていった。


まあいいか。私にはもなかさんがいるし。

 



そこにいたおばさんによると、真鶴岬の猫は一時期10匹を超えていたそうな。


今はこの猫だけらしい。

 

なんだろう?


近くに民家もないし、猫が自然発生しそうな場所でもないんだが。


近くにキャンプ場はあるので、オンシーズンは家族連れとかサーフィンをする客でにぎわっているけれど、冬はあまり来ないだろうから、継続的に餌が貰えそうにないが、まさか自力で魚を採っているとか?

 

釣り客とかいるんだろうか。