演歌歌手の藤あや子さんも子宮体癌ですでに手術をなさった後だそうな。

 

仲間っ

 

とは言っても藤あや子さんは大変スレンダーな方である。

開腹手術でも腹腔鏡手術でも執刀医は楽だったのでは?とちょっとひがみ気味に思うこの頃である。

 

何度か書いたような気がするが、私の手術は開腹手術だった。

 

今から思うと、すべての術前検査結果が出そろった時、主治医は

「いろいろ治療方法はあるけれど、子宮体癌は手術ができるならまず手術。

これが一番結果がいい。

ダヴィンチ手術でも腹腔鏡手術でもなく、お腹を大きく切る手術になるよ」

 

とまるで説得するかのように託宣したのだが、そもそも手術以外の治療法とか、手術にしても、お腹を切る以外のやり方があるのか、そしてそれはどんなメリットがあるのかさっぱりわかってなかったので、

 

「そんなことを言われたって、それぞれの手術の違いとかが判らないので何とも……」

と返すしかなかったのだ。

 

なんか主治医も煮え切らない感じだな、と感じていたのだが、術後1年半たってみて、うっすらわかってきたのは、私の腹の肉の問題だったのではないかと。

 

ガンになったので、一応いろいろ調べはするものの、医者の方が詳しいのは当然なので、まずは医者が「俺はこう考えている」って指針を出してくれないとどうしようもない。

 

通常はどの病院にしようか、のあたりから調べるんだろうが、私の場合、別の病気でお世話になっている大学病院がなじみもあるし、カルテもあるので、そのままその病院にしてしまった(別に後悔はしてていない)。

 

手術だ、と言われたので。病院が公開している手術実績もホームページで見てみたのだが、婦人科の手術は年間2000件ほどやっているのだが、開腹手術は確か50件くらいだった。

 

レアじゃんか。

 

それでも主治医が考え込みながら、

「ステージ的には腹腔鏡でも行けそうだけれど、あなたの場合は開腹の方がいい」

という。

 

術後は腹腔鏡手術の方が治りが早いし、開腹手術と比較してどっちが手術がやりやすい、ということもないそうだ。

 

じゃあなんで?

 

と聞いたら、腹腔鏡手術は頭を下にして全体重を肩で支える「逆立ち」みたいな恰好で行うので、長時間だとあなたが耐えられない、という。

 

じゃあなんで、2000件も腹腔鏡手術してるんだろうか?

 

よくわからなくなったので、そのあたりは執刀医のやりやすい方でいいか、と考えるのを停止した。

 

で、昨日まるぽこ先生のブログを読んで、なんかわかったような気がする。

 

腹腔鏡手術で3時間以上かかる場合は、まれに合併症が起こる可能性もあるらしいんである。

質問してた方はお尻に圧がかかって、後遺症が出てしまったらしい。

 

そういえば、手術の後、肩が痛い、って言ってた人もいたなあ。

 

私の手術は7時間半かかったそうで、7時間半も変な恰好で手術してたら、確かにいろんなところに弊害が出そう。

で、ステージⅠaの手術になんでそんなに時間がかかったのか、と言えば、やっぱり私の腹の肉なんだろうなあ。

 

幸い、傷跡はきれいに治ったので、今となっては腹腔鏡でも開腹でもどっちでもよかったのだが、術後の説明でも、

 

「何とか頑張れば腹腔鏡でもできたかなあ」

と主治医はまだチャレンジしなかったことを悔やんでいる感じだった。

 

私、別に腹腔鏡を試したいわけじゃないから。