たまに訪れているブログ主様のご主人。

 

46歳から正社員の仕事を探すのは大変だろうなあ、とは思うのだが、就職活動は数か月ほどで3社目。

1社目、2社目については不採用通知が来たが、3社目については、面接の段階で「この会社は合わない」とご主人が感じたのでこちらから辞退。

 

早く再就職が決まることをブログ主さんも願っていらっしゃるのだが、実は私のダンナも中高年になってから再就職活動をして今の職場に採用されている。

 

前職を退職する前に、次の職場が決まったのでブランクはないのだが、3か月間に履歴書と職務経歴書だけで、85通は作って送付したり持参したりしている。

中高年になってからの再就職はそうそう簡単ではないのと、実際に面接して話をしてみないと、任せたい仕事の内容であるとか、本人の持つスキルは説明できないので、受けて受けて受けまくった感じである。

 

一度不採用の通知を貰った会社からまた採用の通知がきたり(多分採用された人が辞退したと思われる)、面接が終わってから結果が出るまでに時間がかかる会社の場合は、結果を待ったりせずに次の面接に進むので、一喜一憂せず短期決戦で挑んだわけだ。

不採用だったからと言って、能力が足りてなかったわけじゃなし、たまたまその会社が欲しい人材ではなかったとか、より欲しい人材がいた、ってだけの話で、落ち込んだり反省してもあまり得られるものはない。

 

まあ、人によって考え方は違うので、じっくり吟味して一社に応募し、結果がでるのを待ってから、また次の応募先を探し、というやり方だと、運が悪いと数年間就職先が決まらんのではなかろうか。

それに、不採用になるたびにメンタル削られそうな気もする。

 

 

 

 

さてバス旅である。

 

先日テレビ東京の開局60周年記念番組、ということで、バス旅を含む7時間越えの旅番組特集だったのだが、いくらヒマとはいえさすがに7時間も視聴するのは嫌なので、録画して飛ばしながら数日に分けてみたのだが(結局見ている)、なんていうか企画自体に黄昏感が漂っているような。

 

もし私がタレントとか有名人だったとして、事務所から「バス旅のお仕事が入っているけど受けてくれる?」と打診されたら、よっぽどの事情がない限り敬遠すると思う。特に太川陽介さんと同じチームでバス旅に参加するのは絶対嫌だ。

そのくらいなら有吉ゼミで激辛料理に挑戦した方がまだまし。

 

太川陽介さんのバス旅、とは太川さんのペースでひたすら歩き続けるだけの旅である。

バス旅、と言いつつ、ほぼほぼ徒歩がメインなのは、路線バスをめぐる状況による。

 

まず、地方のバスは採算が取れないため廃線になる場合が多い。

廃線は免れたとしても、利用客は地元の中高生がメインなので、朝と夕方しか本数がなく、土日は運休だったりする。

 

次に、鉄道が利用できる箇所はバス便がない場合が多い。電車に乗ればいいのでバス便がないのは当たり前である。

 

バス会社は県ごとに異なる場合も多いので、県境を越えての路線はあまりない。

 

バス旅て使えるのは「路線バス」のみなので、高速バス、長距離バスは使えない。

 

これらの前提に加えて、通常旅行する場合は、スマホで調べるとか、現地に電話をかけて問い合わせるとかするわけだが、バス旅では、スマホで調べるのは禁止である。観光案内所やバスドライバー、現地の方に聞くのはOKだが、電話をかけて聞くのはダメ。基本電話も使えない。

 

このままだとミッションのクリアは「無理」ということになってしまうので、例えば、条件付きでタクシーの利用を可にする、という特例がつくケースもある。

 

このあたりは、番組スタッフが実際にシュミレーションしてみて、「どれだけ奇跡的につないでもタクシなしではクリアは無理」となったのだろうか。

 

後、演者が「夜通し歩く」とか無茶をしないように「活動は夜8時まで」とか最近期限が決められているケースもある。

 

まあ、結局、どうやったって「徒歩」を頑張らないとクリアできない。

それが太川陽介が出演するバス旅の特徴である。

 

この「徒歩」も5キロ程度とか、ちょっと頑張れば普通の人でもあるけそうな距離ではなく、がっつり10キロ、とか、バスにも乗るけれど一日の歩行距離合計25キロ、とか信じられないような距離である。

 

しかも、景色を愛でながら、とか、地元の人と交流したり名産を食べながらダラダラ散策して気づいたら10キロ歩いていました、なんてことじゃなく、競歩のごとくひたすら歩き続ける、といったスタイル。

 

かつては蛭子さんという言っては何だけれど「クズ役」の方がレギュラーにいたので、ひたすら歩く太川さんのストッパー役になっていたし、ゲストのタレントさんにも怠け者とか、反抗する人、体力のない人もいたので、それほどの距離をごはんも食べずにただただ歩く、ということはなかったのだけれど、蛭子さんも番組から引退してしまったし、ここ最近はタレントさんの間にも「太川陽介のバス旅」の実際が知れ渡っていると見えて、元アスリート(歩くくらいはへっちゃらだし、根性はオリンピックに行くくらいなのでたっぷり持ってる)、若手アイドル(若いので元気で素直)、どうしても告知したいことがあるとか、名前を売りたいので必死、な方々ばかりになり、誰も太川さんをとめられない。

 

なので今回は最初からフルスロットルであった。旅のパートナーは「鬼軍曹 村井女史」

この方もひたすら歩き続ける方なので、太川さんと合わせると火に油を注ぐような感じ。

 

一応、ゲスト枠で関ジャニ(現super eight)の安田君が参加したのだが、彼はアイドルだし有名タレントで、キャリアも長いすでにアラフォーにもかかわらず、大した説明もないまま雨の中、速足でどんどん進む太川陽介の後を小走りで追いかける感じ。

 

一応、鬼軍曹・村井女史の方がタレントとしての忖度はできる方らしく、安田さんにバス旅の説明をしたり、話しかけたり、コミュニケーションを取ろうとする姿勢は見られるのだが、太川さんは体力面を含めたゲストへの配慮とかは一切ない。

 

これ、安田さんがそこそこ体力のある男性だったからいいようなものの、私だったら、最初から太川さんについていけずに話が終わってる。

 

番組後半では、一泊してメンバーチェンジがあり、ダンサーのネスミスさん、若い男性アイドル、モデルの女の子が太川さんと一緒に旅に参加するのだが、3人ともほんとにいい子たちで、番組の趣旨は理解しているけれど、メンバー全員で番組を作る機など最初からなさそうな太川さんに文句を言うこともなく、足が痛くても頑張って歩き続けるティナちゃんには頭が下がる、というか、ここに来て、「なんでこんなにまでしてゴールしなきゃならないの?」という根本的な疑問がわいてくる。

 

箱根駅伝ならまだわかるのである。

タスキをつながないと、一緒に苦労して練習してきた仲間の頑張りも終わってしまうし、優勝がかかっていたり、シード権がかかっていると後輩たちにだって影響する。

 

なので苦しくても頑張って坂を上り走り続ける大学生ランナーの雄姿に人は魅入り、応援するのであるが、そもそもこのバス旅、太川さん以外のメンバーは毎回変わるので、「仲間のために」ということも特にない。

 

ゴールできなくてもペナルティもないし、ゴールできても賞金があるわけでも、漫才のM1みたいに、翌日からオファーが殺到して一躍人気者、というわけでもない。

 

行先だって、歩かなくても電車に乗るなり、車に乗ればだれでも簡単にいける場所である。

 

なのに、(太川さん以外)普段長距離を歩いたことのないような都会のタレントさんたちが、雨だの雪だのの中、黙々と文句も言わず歩き続ける。

 

と、いう状態なので、やんちゃなキャラの子とか、一本筋が通っていそうなタレントさんとか、気難し気な人はゲストに呼ばれず(断る人も多そう)、おとなしそうなタレントさんがわけもわからす頑張る図式を見せられるわけだ。

 

やはり、原点に戻って、「バスに乗る」旅も見てみたい気がしてきた。

ここのところは「競歩の旅」である。

 

もう高橋尚子とか有森裕子とか太川陽介を軽く置いて駆け抜けてしまいそうなゲストを呼ぶしかないんだろうか。