ダンナの職場の女性が卵巣ガンの治療中だったことはちょっ前に、ブログにも書いたが、その彼女に
「『元気になるシカ!』って卵巣がんになった方の本があるけど、まだ読んでないなら良ければ読んでみる?ってうちの嫁が。」
と、ダンナが社内メールを送ったところ
「ぜひ読みたい」
というので、先日一巻を渡してきた。
この本、2巻まで出ているので、2巻とも渡せばいいのだが、実は2巻目、雑に扱っていたのでちょっと本の状態が良くない。
具体的には表紙についてる帯が破れてる。
なので、1巻目だけ渡したところ、卵巣がんの女性(Aさん)から
「とてもよかった。ありがとう。私と全く同じ病状なのでゆっくり読みたい。もう少しお借りしていていいかな?」
とお返事が来たそうな。
おお、よかったよ。
実はちょっと押し付けがましかったかな、と心配はしていた。
「元気になるシカ!」はエッセイコミックだし、作者本人が卵巣がんになって体験したことを素直に書いているだけなので、病気の方に紹介してもいいかな、とは思っていたのだが、リアルの知り合いのガン患者に本を紹介するのって難しいな、とは言った後に思ってしまってた。
世の中、「〇〇を飲んだら病気が治った」的な本は満ち溢れているので、本を貰ったところで有難迷惑ってこともあるだろうから。
ともあれ、Aさんは「元気になるシカ!」をとても気に入ってくれたそうな。
何故か、と言えば、卵巣がんも同じだし、ステージとか、行った治療(手術+抗がん剤)、抗がん剤の種類まで全部同じだったから(ミラクル)。
副作用のこととかとても参考になるらしい。
同じガンだが、私は子宮体癌で治療は手術だけなので、読み物としては共感するがそこまで参考にはならない。
「あげるから返さなくてもいいよ。二巻目もあるんだけれどいる?」
と聞いたところぜひ欲しいそうなので、二巻目は今日ダンナが持って行った。(セロテープで補修した)
作者の方、治療終了してからもう10年くらいたっていて、元気に漫画家続けていらっしゃるので、その点でもおすすめ。
ガン闘病の書籍は何冊も出版されていて、自分で読む分にはおすすめの本もあるんだけれど、文章ばっかりで小難しい本とか、作者の方が亡くなってしまった本はちょっとお勧めは躊躇してしまう。
まあ、私が持っているより、同じ卵巣がんの方の手元にあるべき本だろう。もう書店には売ってないし。
ひるなま先生の「末期ガンでも元気です。」は大腸がんの闘病記だけれど、どんな治療をするのか、その理由はなぜか、入院する際の持ち物は何が便利か、などがかなりわかりやすく描かれていて本当は一番のおすすめ。
ご冥福を祈ります。