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昨日は、「劇的ビフォーアフター」を見ていたら、なぜか眠くて仕方なくなってしまったので、寝てしまった。
番組が面白くなかった、という話ではない。
この番組はかつては毎週放送していたのだが、今は特番でたまにやっている。
何せ、内容が一般人のお宅を一流建築士がリフォームする、というのなので、ネタが切れてしまうのは仕方ない。
多分、だが、「我が家をリフォームしてほしい」という要望は全国から寄せられてきたのだろうが、極々一般的な
「家が古くなったので直したい」では、番組として成立しない。
今までの番組内容を思い出すと、極狭敷地に二世帯住宅、とか、子だくさんとか、老舗の酒蔵をリニューアル、とか、家主自身とか立地条件に何か非凡な事柄が必要なようだ。
もちろん、費用は家主が支払うのだが、材料費とか職人さんの工賃等の実費のみで、一流建築士さんはタダで設計してくれる。
希望を伝えて依頼した後は基本お任せで、家主は出来上がった新居を見て
「わあ、あの家がこんなになるなんて」と感動して終了、ではあるが、匠オリジナルの工夫がいろいろされていて、確かに感動ものである。
思いだしたが、昔、バートできていた女性が義両親と同居することになり、義両親宅を二世帯に改築することになった。
彼女的には義親と同居するのはあまりうれしくはないのだが、結婚当初からいずれは同居してほしい、と言われていたこともあるし、改築費用は義両親が多めに出してくれることになったので、彼女にもメリットはある。
ダンナさんの友人が工務店をやっていたので、工事はそこに頼むことにして、打ち合わせを始めたのだが、ここで義母さんが暴走した。
親世帯は義母さんが、子世帯はパートさん(嫁)が意見を出して作っていい、という話なので、嫁姑戦争が始まったわけではない。
義母さんも同居で嫁姑がもめる話は聞いていたようで、「水回りを一緒に使うとお互い不愉快なことも多くなるのよ。完全に分けましょう」と二世帯には大賛成だったので、嫁のやり方に口出ししたわけではないのだが、建て替えをするというので、ビフォーアフターを毎週熱心に視聴して研究した結果、工務店に対して注文が多くなってしまったのだ。
それも、間取りをこうしたい、とかお風呂は大きくしたい、といった基本的な注文じゃなくて、
「思い出のテーブルを何かの形で残したい」
「もう着なくなった和服を家のどこかに使って欲しい」
といった、「匠オリジナル」の心遣いを期待する注文である。
後、義実家は元々二階建てで、一階部分を子世帯、二階部分を親世帯にしたわけだが、当たり前の話だけれど、一階より二階の方が床面積は狭くなる。
つまり、義両親は今まで一階と二階を使っていたわけだか、リフォーム後は二階部分だけになるので狭くなるのだ。
しかも、義母は庭いじりが好きなので、二階にも庭が作りたい。
欲しいスペースや機能が実際の図面に入り切らないのだが、ビフォーアフターでは「狭小住宅、空間の匠」が鮮やかな手腕で、狭い空間に必要なスペースを生み出している。
なので、匠でもなんでもない普通の工務店にその工夫を認めるわけである。
じゃあ、義親が一階で子世帯が二階にすりゃあいいじゃないか、と思うのだが、一階は日当たりが悪いので嫌なのだ。
工務店の親方はダンナさんの地元の友人なので、気軽に訪ねてきてくれて、打ち合わせに参加してくれるのだが、その気軽さもあって、義母さんがあまりに無理を言うので、ダンナが怒り出した。
「友達に無理を言って俺の顔をつぶす気か」
嫁であるパートさんは粛々と自分の居住部分だけ口を出していたが、彼女の希望は割と具体的なものだったので、サクサクと決まったらしい。
ちなみにこの義母さん悪い人ではない。いやな人だったら、パートさんだって二世帯とはいえ同居なんてしないのだが、テレビに影響されすぎちゃったのがよくなかったのだ。
とはいえ、たまに見ると番組としては面白いのだ。
今回のお宅は京都市街の一軒家だが、特徴がいくつかある。
一つは現在居住しているのは100歳のおばあちゃん。一人暮らしである。
100歳で一人暮らし、というと驚きなのだが、近くに長男夫婦が住んでいて、毎日通ってくる。
おばあちゃんの亡くなったダンナさんが清水焼の絵付師で、自宅が工房になっていて長男さんは仕事に毎日通ってくるのだ。
お風呂はディサービスで入れてもらえるし、多分だが、食事は長男嫁が作ってくれているし、一人暮らしと言っても一人になるのは夜だけだ。
とはいえ、トイレも洗濯も自立しているので、100歳という年齢を考えるとすごい健康体のばあちゃんだ。
親が100歳なので、長男夫婦も70代である。
ここからリフォームして同居というのも、なんか妙なタイミングであるが、長男さんから何度も同居しようと持ち掛けたのだが、おばあちゃんが「一人の方が気楽でいい」と首を縦に振らなかったのだ。
そしてもう一つの特徴。
長男夫婦が犬を飼っている。
なんか熊みたいな大きな犬だ。カナダで水難救助をしている犬だそうで、体重は50キロ~60キロある。
長男さんはガンサバイバーで、肺がんを患った際に、お孫さんから「犬の散歩でリハビリするといい」と犬をプレゼントされたそうである。
いや、普通は柴犬くらいにするのでは。
犬の散歩が良かったのか、長男さんは肺がんを克服して元気である。そして、もう一匹同じ犬種の子犬を飼い始めた。
つまり、50キロの犬が2匹室内飼いをする予定の家である。
おばあちゃん、同居を渋ってた理由って犬と暮らしたくなかったからでは……
私は猫は大好きだが、犬も大好きだ。
出来れば飼いたいが、どれだけ食べるのかなあ。
それに5キロ程度のもなか(猫)だって、結構な量のうんこを毎日するのである。
50キロの犬が2匹だと……。