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それほどキチンとした躾を受けて育ったわけでもないが、昭和時代に田舎で育ったので、「食べ物は粗末にしない」と刷り込ま
れている。
なので、バイキングとかお醤油とかをお皿に取るときも、少なめにとって、もっと欲しければ後で足していく。
残すのはよろしくないのだ。
そんな私なので、食品を捨てるというのは嫌なのであるが、義母さんからまた小包みが来てしまい、今回は8割方食べられないものなので、廃棄しなければならず結構イラっとしている。
食べ物を捨てる、というのがストレスなのだ。
今回はお義母さん、「バター餅」を手作りしたらしく、送ってきてくれたのだが、餅にパターと砂糖をたんまり入れて再び固めた東北の名産である。
固めた、といってもバターが大量に入っているので、時間がたっても餅は固くならない。
名産と言っても昔からあるお菓子ではなく、割と歴史は浅いみたいだが、家庭で手作りしたものが評判を呼んで名物お菓子に昇格したものらしい。
いや、目上の人からものを貰ってイラッとするって生意気なんだが、材料見たってわかると思うがカロリー爆弾。
油分たっぷり砂糖たっぷり。
しかもどう考えたって1キロ以上はある。
こっちは夫婦二人だよ。多いよ。
一応、柔らかいうちに小さくカットしてジップロックに入れて冷蔵庫に入れた。
せっかくなので、3切れほど頂いてみたが、固い米粒が残ってる。餅なのになぜだ。
以前物産展か何かで食べたバター餅とは触感が違う。
不味い。うーん。困った。美味しくないうえにカロリーがあって、量も多い。
ダンナは、「なんでこんなものを送ってくるんだ」とすでに怒っている。
いや、ご厚意なんだと思うけれど。
ここ最近送ってくるものがなんか以前と比較してもなんかおかしい方向に進化している。。
バター餅だけじゃなくて、上白糖1キロ、なぜかカットしてあるダイコン、傷んだ長芋、と定番の干し餅だ。
後、自家製の豆の水煮。
隙間にリンゴが5つほど入っていたのが唯一の救い。
結婚した当初から思っていたのだが、私の義母さんは料理はあまり得意ではない。
まあ、それはそれで別にいいのではないか。
実は私の実母も料理は苦手だ。
実母の場合、自分は料理が上手じゃない、苦手だ、という自覚はあったらしく、雑誌とか本で学んだ料理を作って出してくれることがあったが、うっかり「美味しいねぇ」などとほめると、連続で毎日作るので、レパートリーも少なかったと思う。
私の親世代となると、お惣菜とか冷凍食品はまだ発達していなかったので、家庭料理というと一家の主婦が作るしかない。
私の実家の場合、核家族だったので、少々料理が出来なくても大した問題ではなかったが、義母の場合は代々続く農家の長男嫁である。
料理が苦手、ではすまなかったのかもしれない。
義祖母が建材だった頃は、調理は義祖母の担当で、義母は調理以外の家事担当だったようだ。
で。なぜか「手作り」の品を送ってきてくれるのだが、苦手なのに何でチャレンジするのかなあ、というのが嫁の感想。
私の母子関係も結構通常ではないのだが、私の場合「母親の手作り料理」を最後に食べたのがいつだったのかもう思い出せない。
父親が倒れてから亡くなるまで、何度も帰省しており、そのたびに一緒に食事はとっていたのだが、全部外食か買ってきたお弁当である。
父親が施設に入ってからは母親がいろいろ食べ物を差し入れしていたが、果物とか、お高めのお肉、ウナギとかで、お金にものを言わせておった。素材にはこだわるが、あまり自分で加工しようとは考えないのだ。
なので、私に何か送ってくれる時も果物か、海苔(実家の地域の名産)、現金(!)である。
間違っても「手づくりの料理」を送ろうとは思わないあたりが、自分をわかっていらっしゃる。
まあ私の方も、「お母さんの卵焼きが食べたい」とは微塵も思わないのだが。だって食べた記憶がほとんどないわけで。
自分で作った方がおいしいわ。
母親のあり方としては義母さんの方が普通で愛情深いのだろうが、いらないものを送ってこられてもなあ。
まあ、頂いてすぐに何かを送るのもちょっと下品な感じはあるので、3月になったら、お菓子でも送ろうと思う。
もう思いっきり豪華なお菓子にしちゃおうかなあ(母親の血を感じる。結局私もお金にものを言わせるタイプ)。
ベルンのジョリクールの二段重ねなんかどうかしら。
小さなタルトが大量に入っているお菓子で、派手でかわいいし、見た目のインパクトの割には価格もそれほど高くないので、地方に送るにはピッタリだけれど、時期的に「お彼岸」のお菓子になるので、ちょっと派手かしら。
まあパター餅が「のし餅サイズ」で送られてきた衝撃にはかなわないが。
一体どれだけバターを使ったんだろうか。