2月の頭にコロナワクチンを打ってきたので、打った当日は副反応に備えて自宅でおとなしくしていた。

 

とはいえ暇なので、ゴロゴロしながら友人と長電話していたのだが、たびたびこのブログにも登場する友人娘、今月入籍である。

 

入籍はするけれど、結婚式とか旅行とかは時になし。

 

親族集めての食事会とかもないので、なんだか母親である友人的には「それでいいの?」的な感じなのだ。

相手の親御さんも「ほんとにいいの」って感じらしく、私も年代的に、結婚式はみんなやってたし、お金がないならないなりに、派手にしたくないならそれなりに地味にやったり、海外で2人だけでやったりと何かしらはやってたので、ちょっと肩透かし。

 

ただ、本人たち的は、コロナで結婚式しなかった友達も多いようで「お金がかかるしまあ、いいか」って感じもあるようだ。

いずれにしても独立した娘の決断なので、受け入れるしかない。

 

 

それにしても結婚するわけなので、友人も親として何かお祝いを、と娘さんに「何が欲しい?」と聞いたところ、

「アイフォンが欲しい」と言われたので、「自分で買え」と却下。

 

結婚祝い、ってそういうことじゃないわけで。

なんか感覚が違い過ぎて何が正しいのやらわからん。

 

まあ、現金が一番なわけだが、ここは相手のある話なので、あちら側のご両親と金額は合わせたい。

 

ところが、新郎側ご両親は堅実な人柄らしく、それほど大金は包まなかったようなのだが、新郎祖母が結構な大金をお祝いとして包んでくれたそうで、これもまた、どこに合わせたらいいのか悩ましいところらしい。

 

 

すでに2年間くらい同棲しているので、満を持しての入籍なわけだが、その間、家具とかはどうしていたのか、というと、彼が一人暮らしで使用していた家具や家電を二人で使っていたわけで、さすがに冷蔵庫が小さい、と愚痴っていたため、親からの結婚祝いはまずは冷蔵庫、ということになった。

 

新居(ってわけでもないが)で使う「家電」だったら、結婚祝いとしてふさわしいので、冷蔵庫を買ってあげたところ、娘さんの彼氏(いずれダンナ)から「ありがとうございます」とお礼の電話が来た。

しっかりしたいい子である。

 

そうなんだよ。「結婚祝い」って基本、夫婦で使えるものなんだよね。まあ、友達から贈る場合はそうとも限らんわけだが、高額な品の場合は、本人に欲しいものを聞いたりして、2人で使うものを選ぶのだ。娘だけが使うアイフォンなんて、「お祝い」にならない。

 

なんてことをわかっていない、ってことは、結婚祝いとかあまり贈ってないんだろうなあ。

もしかしたら、令和の結婚祝いの常識というのが別にあるのかもしれない。

 

で。友人がちょっと悩んでいるのが、友人の妹さん(娘さんからしたら叔母さん)からお祝いが来ないのである。

 

一応、入籍することは伝えたし、これまでも姪っ子の入学式とか卒業式のお祝いは包んでくれたし、関係は良好でお正月もあったばかりなのだが、お祝いの話がない。

 

これについては友人もちょっと心当たりがあって、妹さんが結婚した時に姉としてお祝いを包んでいないのである。

 

と。いうのも、妹さんは40過ぎまで独身で父親と2人で実家で生活していたのだが、父親が施設入居したのをきっかけに、付き合っていた彼氏と実家で生活しだした。

 

籍を入れるわけでもなく、ただ、同居開始したわけだが、一応彼氏から挨拶はあった。

バツイチの方らしく、気が合うので一緒に暮らすることになったけれど、籍とかは考えていない、とのことで、しかも当時は非正規バイト(その後、仕事には就いた)父親ともども、「なんか胡散臭い。」と感じたわけだが、大人同士なので、まあいいか、とそのままに。

 

案外、2人は気が合ったらしく、それからかれこれ7年間くらい実家で同居して、すっかり「事実婚」として認められたころ、「やっぱり籍は入れたから」と事後報告があったのだ。

 

本来ならそこで、お祝いを包むべきだったんだろうが、なんかタイミングを逃してしまい、すでに数年が経過して今日に至るわけなのだが、友人は「自分の時に貰ってないから娘にもくれないのでは」と気を揉んでいる。

 

いや、くれないことに気を揉んでいる、というより、今更だけれど、妹にお祝いをすべきだったと反省しているわけだ。

遅い。

 

まあ、そうはいっても、妹さんも姪っ子のことはかわいがっているので、いずれ直接くれるだろうから、その時にでも謝って何か包んだら、と言ってみる。

 

そういえば、私たちの頃も、結婚祝いではいろいろ悩むこともあって、最初の職場の先輩は社内結婚で、まずは、東京で職場の人とか双方の親族を招いて結婚式をしたが、その後、九州の新郎実家でも披露宴を行った。

 

職場の専務取締役は九州の方なので、九州の披露宴にも呼ばれたのだが、ご祝儀はなしであった。まあ、東京の披露宴の時、ご祝儀は出しているので、2回も出さない、ってことだろうか。

 

先輩的には、「お料理とか引き出物はそれぞれ出しているので、なんか釈然としない」らしい。

 

そういえば私の結婚式の時、当時の上司(70歳くらい)は、「ご祝儀というものは事前に渡すもので、結婚式で渡すもんじゃない」と事前にお祝いをくださり、当日は手ぶらで参加されたが、受付を頼んだ友人(同僚)がちょっと戸惑っていた。そんなルールがあったのか?

 

さう言えば、私も義母の希望で披露宴は2回やっているのだが、2回目は夫側親族だけなので、職場の人とかはおらず、ダブって招待した人はいなかった。

 

ご祝儀については、費用は一切負担していないし、口を出す気もないので、知らない。

 

若いときは結婚式なんて「無駄」としか思えなかったが、私の結婚式の時、すでに高齢だった父親の長兄が

「おめでたいことで兄弟が全員揃った。こんなうれしいことはない」とものすごく喜んでくれたらしい。

 

私は従兄弟たちの中でポツンと年が離れていて、しかも東京で結婚式を挙げたため、茨城に住んでいた父親の三番目の兄も参加してくれ、これが数十年ぶりに兄弟全員揃ったことになったので(そして最後になったが)、結婚式も悪くはないな、とちょっと思った。

 

私には子供はいないが、結婚するならやっぱりお式はして欲しいかも。別に派手じゃなくてもいいからさ。

 

最近、神社とかよくお詣りするが、10人くらいで厳かにお式やってる新郎新婦も多いので、あれだったらお金も大してかからないし、いいと思うんだけれどな。