本日朝・・かねてから観に行きたかった「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」を観て来た
宇宙刑事ギャバンは今から30年前、「宇宙刑事シリーズ」の第一弾として1982年に放送され、今なお高い人気を誇る特撮アクションドラマである
「ギャバン」・・その名前を聞いただけで熱き血潮が全身に漲り、思わず「蒸着!」と叫んでしまう30代後半~40代のオッサンは私だけでは無いはず
ちなみに私のプロフを見て頂ければ分かるのだが、子供の頃なりたかった職業は「宇宙刑事」であるww
何と素直というか・・当時純粋な小学生だった私にとって、「常に全力でポジティブ」・・そんなギャバンはまさに「理想のヒーロー像」だったのだ
そんなギャバンが今回生誕30周年を記念して、めでたく映画化の運びとなったのである
さて肝心の映画はというと・・「映画」として観れば、正直「う~ん」という感じである。
何故かというと、「この映画は誰に見て欲しいのか?」というターゲットがちょっ分かりづらいのだ。
おそらくは「ギャバンで育ったお父さんが子供を連れて・・」だとは思うけど、ちょっと中途半端かな。
子供をターゲットにするなら、冒頭の残酷シーンは必要無いし、途中の中途半端なラブコメもいらない。
逆に「ギャバン世代のリバイバル」であれば、あのゆとり教育で育ったような、青臭い若いギャバンはいらないし・・う~ん困った。
でもこの映画、悪い事ばかりでは無い。
まず、第一に現代の映像クオリティで、しかも劇場でギャバンが観れる!
おまけにシャリバンとシャイダー、マクー空間にドンホラーも登場だ!!
当時を知るファンにとって、これは非常に喜ばしい事だ。
同時に「ドルギラン」や「サイバリアン」、肝心のコンバットスーツ自体のデザインも当時とほぼ変わらないというのは嬉しい。
余談だけど、この映画を観て益々「超合金魂ドルギラン」を切望するのは私だけではなかろう。
そして、一番嬉しいのは何と言ってもオリジナルギャバンである「一条寺烈」こと大葉健二さんの存在だ!
きっと今でもトレーニングを欠かさないのだろう、御歳57歳とは思えない体のキレ、アクション!
時折見せるコミカルな演技、そしてお約束の「愛車はジムニー」・・もうそれだけでマニア感涙である
大葉さんには是非「エクスペンダブルズ」に参加して欲しいモノだ。
そんな中、私がこの映画で一番印象に残ったシーンが、烈が青臭い若いギャバンを鼓舞叱咤するセリフ・・
「ためらうな!」「あきらめるな!」「戦うんだ!」
そう「自分の道は自分の力で切り開け」・・
それはまるで、軟弱な現代の若者達に対するギャバンから熱いメッセージのように思えたのだ。
「立ち止まるな」「弱音を吐くな」「夢を諦めるな」・・30年前、ギャバンが私に教えてくれた事だ。
あれから30年、今も全力で走り戦い続ける・・一条時烈こと宇宙刑事ギャバンは、やはり「男の教科書」だった。
30年の時を超え、そんな熱いメッセージをもう一度伝えてくれた大葉健二さんに感謝・・である。
正直、映画の出来不出来はどうでも良い。
「30年振りに読み返した熱き男の教科書」・・私にとって「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」はそんな映画だった。
そしていつの日か、またその教科書を届けて欲しい
「あばよ涙!宜しく勇気!!蒸着せよ!宇宙刑事ギャバン!!!」