壷 第3号 (熊本番傘お茶の間川柳会・黒川孤遊)
巻頭言 自分の色 自分の句 … 黒川孤遊
「全没」を、何年振りかで九月の長崎川柳大会で
経験した。高い交通費と「熊本から」と紹介されての
全没、いささかショック、帰りの列車でワンカップを傾けた。
作品に地域独特の風合いがあり、感覚や感性の違いを感じた。
大阪から熊本に転居した時もその違いを感じた。
馴染めない日々、しかし自分の句を出し続けた。
独り合点の句になりやすいが、「自分の色」「自分の句」を。
自由詠 壷の詩 黒川 孤遊 選
優しさは片目つぶって見るゆとり 村上 哲子
いい言葉だから心に貯金する 岡村美智子
いざというときは涙を流します 井上としお
青春の一人歩きの音がする 黒川 福
番傘本社同人物故者を祀る 奈良・安倍文殊院
奈良県桜井市に日本三大文殊と知られる
安倍文殊院がある。境内の一角に「番傘川柳之碑」が
建てられている。毎年9月23日に物故者を偲び
川柳忌句会が開催される。
問い合わせ 熊本番傘お茶の間川柳会 096-346-5868