第19回杉野十佐一賞(おかじょうき川柳社)
題 「 消 」 選者 徳永政二・なかはられいこ・樋口由紀子
広瀬ちえみ・竹内ゆみこ・む さ し
参加者240名
大 賞
死ぬときはびわこになると思います 本多 洋子(大阪)
準 賞
コスモスがかっている消えかかっている 中西 亜(愛媛)
9点
晴れ間から黒板消しが落ちてきた 須川 柊子(宮城)
消息のはっきりしないファになった 河内 谷恵(兵庫)
つぶ餡のままで消えようかと思う 谷口 義(大阪)
(九州からの入選者)
前頭葉から滑走路が消えた 棧 舜吉(宮崎)
消えたんじゃないのよ庭に埋めたのよ 城後 朱美(福岡)
樋口由紀子氏の選評に共感
(選評) 選をして気になったのは、散文調の川柳が全体的に
増えていること。実はこれは困った現象だと自戒を込めて
思う。川柳は韻文の文芸である。散文と一線を引く覚悟が
いるはず。…(略)
韻文(いんぶん)とは、聴覚 に一定の定まった形象を感覚 させる一定の規則 (韻律 )に則って書き表された文 。散文 の反意語 。多く詩 において用いられる。
一定のリズム を持ち、暗誦されるのに適しているため、古代 から神話 や歴史 の叙述に用いられてきた。俳句 、和歌 、漢詩 、連歌 、連句 、四行詩 、脚韻詩 などの韻文詩 なども韻文に含まれる。
( Wikipedia より)