川柳 番傘 ２０１３・11月号（番傘川柳本社・田中新一）
本社創立105年記念全国川柳大会 特集号となっている。
巻頭言 感 謝 主幹 田中 新一
平成25年10月6日に開催された本社創立105年記念の
川柳大会に617名の参加を得て盛大に開催することが
出来、感謝でいっぱいです。
記念大会
祝辞 全日川協副理事 竹本瓢太郎
斯界のリーダーとして番傘に期待！
祝辞 「上方芸能」発行人 木津川 計
川柳で、大阪の文芸の立て直しを！
森中惠美子句集「水たまり春秋」発刊
事前投句「数」 森中惠美子選
幸福を数え直しているひとり 大島都嗣子
ふたつあるもののひとつで生きている 徳永 政二
宿題「センター」 江畑哲男選
コントロールタワーは妻が制御する 若山 宗彦
人徳もないのに真ん中がお好き 岩内 外吉
宿題「 異 」 大西 泰世選
喉仏当たりで異論立ちどまる 相馬まゆみ
階段をのぼる異分子よけながら 赤松ますみ
宿題「 紙 」 小島 蘭幸選
原稿用紙に吐き出すものをととのえる 森中惠美子
秋には秋の紙の匂いのするポエム 木本 朱夏
宿題「偉い」 雫石 隆子選
空っぽをあつめ遊んではりました 徳永 政二
赤い実の丸さは約束の丸さ 大西 泰世
宿題「したたる」 尾藤 一泉選
石筍（せきじゅん）の天辺で人間を笑う 池田貴佐夫
サンマ焼くそのしたたりに火を抱かす 前中 知栄
宿題「鮮やか」 田中 新一選
鮮やかな彩ではないがまだ生きる 青砥たかこ
母の童話が鮮やかに生き残る 河内 天笑
17時より懇親宴
大神楽、フラダンスなど220名が集い交流を深めた。
同人近詠
巻頭 脳味噌がおぼろ豆腐になるつらさ 湯澤冬扇坊
自句 夫婦茶碗つくり話を食べ残す 間瀬田紋章