マダニが媒介する感染症とは?
マダニによって人間に伝えられる病気のことです。
マダニは小さな節足動物で、血を吸うことによって生きています。
マダニが感染源の動物の血を吸うことにより病原体を取り込み、
その後に人間を含む他の宿主を咬むことで、
これらの病原体を伝播させることがあります。
マダニが媒介する代表的な感染症には以下のようなものがあります。
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ライム病: ボレリア属の細菌によって引き起こされる病気で、発疹、発熱、頭痛、疲労感、関節の痛みなどの症状が特徴です。
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS): SFTSウイルスによって引き起こされ、発熱、消化器症状、血小板の減少などが見られます。特にアジアの一部地域で報告されています。
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エフェメール熱(ナイロウイルス症): ウイルス性の感染症で、発熱や関節の痛みなどが特徴です。
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ツツガムシ病: リケッチア属の細菌によって引き起こされ、高熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
マダニに咬まれた際の予防と対策には、
適切な服装をする(長袖、長ズボン、帽子を着用し肌の露出を最小限にする)
マダニ忌避剤の使用、野外活動後の身体のチェック、
マダニに咬まれた場合は速やかに適切に取り除くことが重要です。
また、マダニ咬傷後に不審な症状が現れた場合は、
迅速に医療機関を受診することが推奨されます。