私がこれまでに、医師としてどうキャリアを形成し、どうお金を稼ぎ、そして旅行に行きまくっているのか

 

このテーマのニーズがとても高いこと、

以前

<<緊急特番>>「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!

をアップした時の脅威のアクセス数を経験し、とても実感致しております。ありがとうございます。

 

『【緊急特番】「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!』そう思ってる人、絶対いるでしょ笑          あるいは 「そりゃ女医さんなんだから、特殊だもんね」 って特に深く考えていないか。   答えから先に言う…リンク旅するフリーランス女医❤︎えりおのトラベルブログ 

 

 

こちらでは、

今の私のお金と自由な時間、「女医ならではの特殊な何か」の結果生じたわけじゃない

 

ということを、他業種でもあるリリ子さんのブログ記事を通してご紹介させていただいたわけですが、

 

とうとう医師向けメディア『m3.comメンバーズメディア』の連載記事にと、ゴーサインが出た次第であります。

 

 

 

そしてエムスリーさんの告知ツイートがかわゆすぎてツボってしまったよ笑い泣き

 

 

 

 

 

実は私、幸いなことに、

コロナでも収入面はノーダメージ!

給料やボーナスカットなど、医療の最前線で努力されているにも関わらず、理不尽な憂き目にあわれている医師も多いと聞く中、

コロナで一切収入が減ることはなく、「非常勤切り」にも合わず、無事働くことができています。

 

正確にいうと、コロナ禍の影響を全く受けていないわけではなく、影響はありましたが幸い収入面以外でした。

 

 

 

 

先の記事が、

 

他業種の方の記事を通じて私のキャリア形成をお示しする

 

ものであったのに対し、今回は、

 

私自身のキャリア形成経験を通じて他業種とも共通する面をお伝えする

 

 

ということにとうとう触れることとなりました。

 

 

特に今回、

 

コロナ禍においても全く収入面でのダメージを受けずに済んだのはどうしてか

 

といった面についても、書かせていただいております。

 

 

 

 

 

なお、私や私のキャリアに単純に興味がある方にとどまらず、

 

今窮状にある方ほど頻繁にサイトを訪れていただいている

 

との情報も得られておりますのであらかじめお伝えしておきます。

 

 

この記事は「今窮状にあり何らかの慰みを求めている方」のためのものでは全くありません。

そもそも私、そのテのキャラではございませんww

 

あくまで、

「何とかしてこの状況から這い上がりたいそのヒントが欲しい」と、前向きに負けじとした感情をお持ちの方を対象に書かせていただいております。

 

 

その辺り、何卒ご了承願います。

 

 

 

 

※原文こちら:週の半分旅する医師、3つのキャリア戦略

 

 

 

 

コロナ禍をきっかけにキャリアを見直す人が急増

 

給料やボーナスカット、非常勤切りなど、医療の最前線で努力されているにも関わらず、理不尽な憂き目にあわれている医師も多いと聞きます。

 

医師に限らず私の周りではこのコロナ禍をきっかけに、オフィスワークからテレワーク主体の働き方を考えたり、「こうした事態でも潰しがきく」職種に転職を試みたりと、自分のキャリアを見直す動きが急増しているようです。ハローワークも「激混み」なのだとか。

 

 

先日の【緊急特番】「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!が高アクセス数を記録したのはこうした動きや背景があるから、というのもあるわけですよね。

 

私のキャリアに興味をお持ちの方がこんなにいるとは、と驚くと同時に、このコロナ禍で自分を見つめ直している方がこれほど多いとは、と思いました。

 

 

 

読者さんから色々な反響をいただいた中に、自分の過去記事についてのコメントも。

 

なんと2年前に医大生から受けた相談に回答している記事と今これから書こうとしていることが同じ内容だったのです!ゲッソリ

 

 

そうか、その頃から自分の考えはブレていなかったのだな、と実感いたしますとともに、

今こそ!自分が今まで心がけてきたことをこれからも思い上がることなく続けていけるように、と思えたのでした。

 

 

 

コロナ禍で自分を助けてくれたのは、医師としてのキャリアだった

 

私は幸いなことに、コロナで一切収入が減ることはなく、非常勤切りにも合わず、無事働くことができています。

 

正確にいうと、コロナ禍の影響を全く受けていないという意味ではなく、影響はあったが幸い収入面以外であった、ということです。

 

 

 

「本業」減らすかどうか考えていた矢先…

 

ブログを始めて3年目を迎え、記事数も充実し、アクセス数は上昇。

m3.comのメンバーズメディアから連載のお声もかかり、

医師としての「本業」を減らしつつ、旅行をしながら稼げるすべはないものかと模索しておりました。

 

そんな矢先、コロナ禍でブログのアクセスは3分の1近くまで減少。

連載も一時見合わせとなり、旅ブログや旅行に関連する仕事の問い合わせはストップしてしまいました。

 

 

そんな時、私の収入面で大きな支えになったのが、ブログが波に乗ったら「減らそう」と思っていた週3.5回の医師の仕事、つまりは「本業」でした。

 

 

コロナ禍の影響を大きく受けなかった勤務先とのご縁があったことが、私の支えとなったわけです。

 

 

 

ということで、今からこちらでは私自身が勤務先とのご縁で大きな影響を受けなかったことに感謝し、改めて自分自身の医師人生を振り返ってみようと思います。

 

そして、私なりに心がけてきたことを3つ、ご紹介いたします。

 

 

 

実は今まで旅も割と強運で乗り切ってまいりました。

今回も本業に救われましたわけですが、単に運がいいだけの問題であったのか…そちらは読者の皆様それぞれの判断にお任せしたいと思います。

 

 

 

 

 

<心がけその1> 医療現場の刺激は旅以上!まずは本業でキャリア形成を

 

私が心がけてきたことの1つ目は、

 

旅より何より、「医療現場こそが最大の「ドラマ」であることを忘れずにいる」ということ

 

です。

 

先述しました“医大生からの相談”の内容は、

 

「長期休みを利用して海外旅行をするたび、全く違う世界にとてつもない刺激を受ける。ゆえに医大を休学して世界一周旅行をしたいと考えている。旅する現役医師として、この考えをどう感じるか?」

 

というものでした。

 

この相談に対して私は、

 

「はっきり申し上げます。

医療の現場で受けられる刺激はそれ(旅)以上です!

 

そしてそれを医師の立場から味わえるのは医師のあなただけなんです!

 

それをどうして先送りにしますか?

こんな勿体無いことがありますでしょうか。

 

が、おそらくそれを心から実感できるのは臨床経験を積んで、1人で仕事を任せられる、責任を負えるレベルになってからでありましょう。

 

そこを味わわずに下積みの段階で嫌になってしまい、投げ出してしまう、もったいない医師がなんと多いこと」

 

と、答えていました。

 

そう!

私は旅のロマン以前に、「医師としてのキャリアありき」の立場なんです。

 

 

 

私は国家試験合格後、1年も遅らすことなく最短の年数で専門医、分野指導医、医学博士を取得しました。

 

医師としてのキャリアを割と地道に10余年間積み重ね、どこでも好条件で雇ってもらえるようになってから、この一見ちゃらんぽらんな「旅するフリーランス女医」生活を始めております。

 

旅を始めたことが遅すぎたと後悔したことは、一度たりともありません。

 

逆に、「早く医師になり、下積み含めて10年頑張りキャリアを積み重ねるだけ積み重ねておいて、本当に良かった」と思っています。

 

 

 

 

<心がけその2>「代わりのいない人材」を目指し、自分のポジションを模索

 

私が心がけてきたことの2つ目は、

 

ニッチ市場といいますか、

自分が活躍できるポジションを、人とはちょっと違った視点で目指してきたこと

 

です。

 

 

ブログのアクセス数を増やす戦略として、いきなり大手メディアが書いているようなメジャーなテーマを取り上げるのではなく、その情報を必要とする読者が少なくても、他にライバルのいないような自分にしか書けないテーマから着手する、というものがあります。

私は、医師としてもこの戦略を実践しています。

 

 

私は形成外科の専門医を持ち、皮膚科のクリニックに勤務しているので、厳密にいうと専門は形成外科です。

(冒頭の写真は、今は亡き父の直腸癌手術後に形成外科医として閉腹しているところです)

 

 

ということで、当然のことながら同僚の皮膚科医師からは、「皮膚科が専門」という認識は持たれておりません。

 

 

が、形成外科サイドから見ても、私は「形成外科っぽくない」医師としてとらえられているはずです。

 

おそらく彼らからすると、「かなり皮膚科寄りの形成外科医」でしょう。

 

 

 

しかも私のようなキャリアを持つ人は、たいがいの場合、美容外科・美容皮膚科に流れがちです。

が、自分はあえてそちらには進まず、今でも「ガチガチの保険診療」がメインです。

 

まさにそれが、「そういうポジションを目指すのはなかなか面白いと思う」と師からバックアップを受けながら、私が10余年がかりで目指してきたポジションであったのです。

 

 

かくして「そう代わりのいない人材」に少し足を踏み入れることができ、そんな私を重宝してくださる職場とのご縁に恵まれて、今まで来られているのだと思います。

 

 

 

 

<心がけその3>「自分一人だけで生かされているわけではない」ことを自覚する

 

私が心がけてきたことの3つ目、これが一番重要じゃないか、とも思います。

 

医師にも他業種にも必須の思想。

 

それは、

 

自分一人だけで生かされているわけではないと、常に自覚すること

 

です。

 

 

先の医大生にも

「あなた1人だけの力で大学に行かせてもらっているのではない、あなた1人のためにどれだけの人間が関わっているか、それはあなたが思うそれよりかなり多いはずです。それをわからない人間は社会に出ても成功しておりませんように思うのです」

と豪語しています。

 

 

医学部に入学させ通わせてくれた両親の苦労、そして自分1人が卒業するまでに補助金として使われた日本国民が納めた税金。

 

さらに医師になってからも、自分1人だけでは医療は成り立っていかないと、現場で気づかされることになります。

 

看護師、医療事務員、臨床検査技師、その他多数の医療従事者の協力があってこそ、自分は医師として機能することができるのです。

彼らをきちんと敬い、コミュニケーションをとることができない医師は、いずれ必ず淘汰されていきます。

 

 

なんてこれ、頭ではわかっていても、実行は難しいもの。20〜30代の頃は若さと勢いにかまけて、うまく行くとつい自分の力で全てを手に入れたかのように自分を過信し、思わぬ失敗を繰り返すことも多数でした。

 

しかし幸い致命的な失敗ではなかったので、その度に周りへの感謝を常に忘れず、目先の収入のみにとらわれずコツコツ働くことを心がけるよう、軌道修正をはかる機会に恵まれてきました。

 

40代を迎えた今では、なんとか自分をコントロールできています。

 

 

この思想を持つ職場は、従業員を大事にしてくれる

 

職場選びも一緒です。「院長(あるいは経営責任者)一人だけで医療は成り立たない」と、全ての施設が気づいているわけではないでしょう。

 

自分の経験を通じて、従業員を大切にしない職場は、なんとなく野生のカンで避けられるようになってきました。

きちんと従業員を必要と感じて、大事にしてくれる職場とのご縁があった矢先のコロナ禍だったように思います。

 

ちなみに私の職場、コロナ禍による損失は多い時で2割減ほどだったそうです。

皮膚科は夏が繁忙期なので、すでに回復傾向にあるとのことでした。まだまだお役に立てていると思えない私に対し、「先生の功績であるところも大きいから」と言ってくださる、優しい院長先生でございます。

 

 

 

 

 

キャリア形成に大事なのは、仕事への責任感と周りへの感謝

 

こうしたことを心がけた結果がすべてかはわかりませんが、コロナ禍でも影響の少ない勤め先で、非常に好条件で働かせていただくご縁を引き寄せることができました。皆さんのおかげで収入が全く落ちなかったので、今後も変わらず「旅行に行きまくる女医」としての機能は維持できそうな今日この頃です。

 

医師に限らず他業種(飲食、ブログ運営、エムスリーさんなど)でも、実は大まかなセオリーは同じなのでは、と最近しみじみ感じているところです。

 

  1. 「本業」をおろそかにしない
  2. 他に替わりのきかない存在を目指してコツコツ頑張る
  3. 何事も自分一人でなし得たわけではないと自覚する

 

 

何かうまくいかないことがあっても、「コロナのせい」として片付けたくはありません。

 

常に、仕事への責任感と周りへの感謝の気持ちを忘れずに、働き続けたいと思います。

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

原文: 週の半分旅する医師、3つのキャリア戦略

 

 

 

 

※なお、この記事のウケがよろしかった場合、ブログ版限定でこの記事を書くに当たる裏話や編集部とのやり取りを『編集後記』として別途公開予定です笑。お楽しみに!

 

 

 

 

 

音譜参考サイト音譜

 

<<緊急特番>>「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!

 

 

 

☆旅のコラム☆ 医学部を休学しての旅はアリ?ナシ?…医大生からの相談に回答しました