下記の3つの傾向があるように思えました。
1 天皇即位儀式関連
天皇の代替わりがあったので、関連の本がいっぱい出ました。大嘗祭や即位式の本はオカルトの範疇に入れて入れていいように思います(ぼくは原田実『天皇即位と超古代史』を編集)。保守系の人たちが天皇や神話関係の本を出しているのもその流れもあるかと。
例……『天皇という「世界の奇跡」を持つ日本』(ケント・ギルバート)、『天皇は「元首」である』(竹田恒泰)など
2 保守系出版社がスピに接近
1に関連しますが、保守系(ネトウヨ)の本を出している青林堂のHPを見るとびっくりするぐらいスピ本の方を出しているんですよね。「月刊 Hanada」を出している飛鳥新社は細木かおり(細木数子の養女)を出しています。逆にもともと船井幸雄さんの本を多く扱っていたビジネス社が、最近はヘイトっぽい本を出しています。
保守派の「日本スゴイ」は「日本の神様スゴイ」「天皇スゴイ」…となってスピと結びつきやすいのでしょう。この傾向は来年も進むのではないかな。
3 トランプが陰謀論をアップデート
この辺とか
https://www.newsweekjapan.jp/satire_usa/2019/11/post-23.php
この辺とか
https://digital.asahi.com/articles/ASLC52RPDLC5UHBI00M.html
トランプ大統領周辺で陰謀論ネタがいっぱい出てくるので、ロックフェラーやロスチャイルド、フリーメイソンなどの陰謀論がすっかり色あせちゃった印象。上記のネタを扱った陰謀本がもっと出るかと思いましたが、日本には関係ない話だからか、あまり出なかったですね。
なお英語の本では
https://www.amazon.co.jp/QAnon-Invitation-Great-Awakening-WWG1WGA/dp/1942790139
がよく読まれたようです。
参考
なお、占いや開運関連の本は毎年安定して売れているので、取り上げませんでした。
さて、来年はどのようなオカルト本が出るでしょうか。楽しみにしたいと思います。