この企画で何軒かのお店を回らせてもらって気がついたのは、
家督を継ぐ形でお店を切り盛りしている方が多いということ。
というより、伺った中華料理のお店全てが
「父が始めた店を私が継ぎました」という家族経営によるものでした。
親が始めた店を継ぐ。しかも料理店。
店の雰囲気、そして何よりも味。
相当なプレッシャーを感じつつの船出であろうことは
素人にも想像がつきます。
「親父さんのラーメンの方が美味かった」
「あのお母さんの明るさあっての店だった」
そんな言葉を何度聞かされるのでしょう。
しかしそんなプレッシャーをはね除けられたからこそ
今もお店が続いているんですね。
なんだか泣けて来るな。
というわけで、今日訪ねるお店もそんな2代目が調理場を仕切るお店。
「口福吉祥シーロン(こうふくきっしょうし-ろん)」です。
僕が仙台に住んでいた20数年前はここには古い雑居ビルが建っていて、
その1階にはラーメン屋さんがありました。
そのビルが立て替えでパルコになるタイミングで、
東京で働いていた息子さんが料理人だったお父様の後を継ぎ
クールな中華料理店として新たなスタートを切ったわけです。
味が評判だった父親のラーメン屋をオシャレな中華料理屋にすることは
どれほどの思い切りが必要だったことでしょう。
そんな新しいお店は、立地条件とナイスセンスな内装、
そしてなによりその2代目が腕をふるう料理の旨さで
大人気店となっているのでありました! お見事!
さあ、そんなお店のマーボー焼きそばとは一体…。
む!!
こ、これは!?
陶器の器に入ってて中が見えない!
初めての展開です。
フタを開けてみます。こういうのって楽しいなあ。
おお!
器が違うだけでずいぶん印象が変わります。なんだかありがたい料理です。
土鍋が熱々で、最後まで暖かいまま食べられそうなところもいい!
思わず写真を撮る私。
このお店では麻婆豆腐もこの器で出しているそうで、
麺の上にかかっているのもその麻婆豆腐。
それではいただきます!
んん!
うまーい。
思わず笑みがこぼれます。
美味しいものを頂くという事が本当に幸せだと感じる今日この頃。
みなさんいかがお過ごしですか?

後ろからまたいつもの視線を感じつつも、気にせず完食に向かって一直線!
そして完食!
ごちそうさまでした!

戦いの疲れと、美味しいもので満たされた幸福感でしばしぼーっとする私。
とても中華料理屋さんとは思えないインテリアも素敵。
女子に人気だというのも納得の世界観。
青森のりんご農家の5代目、長男として生まれたにもかかわらず、
音楽にうつつを抜かして家も継がずにいる身としては
そんな「2代目主人」に会う度に「なんだかすいません」
という気持ちになってしまうのです。
僕の代わりに家を継いだ弟を心から尊敬する毎日。
色んな事を考えさせられた数時間でありました。
俺ももっと頑張るぞ!!
それではまた次回!

口福吉祥 シーロン
仙台市青葉区中央1-2-3 マークワンビル1F
022-212-4606
坂本サトル
1967年青森県生まれ。東北大学在学中の5年間を仙台で過ごす。
1992年JIGGER'S SON(ジガーズサン)のボーカル&ギターとしてメジャーデビュー。
1999年ソロ活動開始。精力的なライブ活動の他、楽曲提供や仙台出身のガールズユニット
「ドロシーリトルハッピー」のプロデュースも。2012年JIGGER'S SON復活。
ソロと平行しての活動を続ける。
Date FM「坂本サトル~うたのちから」(毎週火20:30~)
TBCラジオ「あガLINE」(毎週水曜21:00~)をレギュラー放送中。
※「あガLINE」は2014年3月で放送終了。
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