③五馬無動のデイケア日誌~再現ドラマでお送りします~ | HEVENSLOST/軍神の遺言

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オタクという名の崇拝者です、
そして愚痴などを呟き、叫び、
日々を生きる糧としたいです。

五馬無動役、作者です。

須賀源蔵役、五馬青砥さんです。

六道早苗役、五馬凜さんです。

①須賀源蔵と五馬無動の場合

須賀「…」

五馬「…」

須賀「…」

五馬「…」

須賀「…お前さん、名前あんのか」

五馬「…、…五馬無動です…」(ネームバンドを見てました)

須賀「…わけえな」

五馬「…」

須賀「…儂、昔に庭師やっとったんだがよ」

五馬「…すごい、ですね」

須賀「こういう、…歌とか好きくねえ…」

五馬「…俺も、…音痴なので…」

須賀「…そうか」

五馬「…」

須賀「…あのよ」

五馬「…はい」

須賀「儂、須賀源蔵、…て名前…じゃ」

五馬「…」

須賀「…父親が、…源三郎」

五馬「…」

須賀「…母親が、…蔵子」

五馬「…いい、名前じゃ、ないですか」

須賀「…何でそう思った」

五馬「父から、…母から、…1文字ずつ、いい名前、…貰ったじゃないですか」

須賀「…これ」

五馬「…懐中時計」

須賀「父が、…戦争、行って、戦地で病死、…電報で受け取って、…その日、から直し

   てねえ、…止まっちまった…」

五馬「…」

須賀「昭和19年、…10月14日、…だった」

五馬「…、…明日、ですか」(日付を確認してから言った)

須賀「そうだな、…明日だな」

五馬「…動いてるじゃないですか、…須賀さんの、中の、時計」

須賀「…」

五馬「須賀さんには、…生命を弔える、悼む、明日が、来る…」

 

翌日。

 

五馬「…須賀さん、来ましたね、…須賀さんの、明日、…今日になってますけど…」

須賀「こう…する」

五馬「…空」

須賀「病死じゃない…特攻…」

五馬「…」

須賀「…」

2人して手を合わせて祈ってます。

須賀「…そうか、…儂の中には、…」

五馬「…」

須賀「…わけえの、」

五馬「…」

須賀「そうけ…儂より、なげえ事、…泣いてくれるんか…」

五馬「…半分、になりましたか」

須賀「半分…」

五馬「…悲しい事、辛い事、1人だと、1人分、…でも、2人だと、半分になります」

須賀「…そうけ」

五馬「…10割が、5割になれば、…充分俺なら、それだけで倖せ…と」

須賀「そうけ…」

 

その後の市民農園にて。

須賀「五馬君、肥料には相性があるで、でもまずはこっち」

五馬「…」

須賀「こうして別な花を一緒に植えておくだけ、それで虫除けになる」

五馬「…」

須賀「肥料もな、時期が問題だ、配合率も間違えると好機を逃すが、もうじき冬だ、だ

   から越冬の為にはこれとこれ、7割と3割」

五馬「…詳しいですね、…庭師として誰よりも、…腕が良かったと誇れますね」

須賀「…」

五馬「須賀さんは、世界一の庭師です」

須賀「…」

 

②六道早苗と五馬無動

六道「心してお聞きなさい!じゃじゃ!」

仲間「またじゃ、また森のくまさんじゃ」

六道「あるーひー!もりのなーかー!!」

仲間「どえらい音痴、十八番なくまさん、耳がいてえ」

五馬「…」

仲間「聞いてられねえ、喉乾いたしよ、朝ごはんまだかいな」

六道早苗の熱唱後。

五馬無動のみが単独で拍手。顔は真顔だけど拍手。

六道「…あんた、聞いててくれたんか、新入りだ」

五馬「上手、ですね」

六道「そ、そらなあ、あたいは元保母、歌が上手いと有名人だったし」

五馬「…すごく、…熱意が伝わってきました…」

六道「熱意?」

五馬「お子さんが好き、とか…優しい、…保母さんというか、…」

六道「…」

五馬「現役、…続行とか、可能じゃないですか…」

六道「あ、あんさんは、名前、」

五馬「…、…五馬無動です…」(ネームバンド見た)

六道「あんさん…わけえのに、名前、分からんか…」

五馬「…」

六道「実は私もよ、時々名前が飛ぶさ、今はそれはない、ただ歌は覚えてる」

五馬「…上手ですからね…」

六道「めんこい子がすやすや寝るんだよ、六道先生の歌はとかで」

五馬「…六道さん、…世界一の保母さん…じゃないですか…現役続行…大丈夫です」

六道「何でだい、皆、ああやって逃げるばかりだ」

五馬「俺、眠くなりました、…あまり、寝られないのに…ありがとう、ございます…」

六道「お、おおい、おおい!!やばい、…ね、寝てるだけか」

五馬「ZZZ」(マジで寝てる)

六道「め、めんこい子じゃ」

 

次の歌という時。

六道「五馬少年」

五馬「…六道さん…今日も上手な歌、…聞かせて下さい…」

六道「五馬少年は歌は歌わないのか」

五馬「…音痴、…なので」

六道「そうか…なら歌ってやるさ、聞いてな」

森のくまさんが20回は響いた。

拍手が再び。

五馬「…さすがです、…俺もやっと、また、眠れる…」

六道「そうかい、歌ってやるさ何度でも」

 

次の歌という時。ちょっと五馬無動は元気になっている。

五馬「今日も絶好調ですね六道さん、現役続行とか引手数多ですよ」

六道「随分と元気になったじゃないか五馬少年」

五馬「六道さんがいつも寝かせてくれたからですよ、ありがとうございます」

六道「五馬少年も音痴でいいんだ、何か1曲、聞かせてくれないかね」

五馬「…でも」(めっちゃ悩んでいる)

六道「最近の若い子はどんな歌とかを好むんか、知りたいんだよ」

ここへあの須賀源蔵が来ます。

須賀「儂も五馬君の歌とか聞いてみたいのう」

五馬「…じゃあ、1曲だけ」(365日でいいか、…1年365日)

 

五馬無動歌唱で、『365日』の熱唱。

選曲理由は、ゆっくりなバラード調、言葉が分かり易いかも、あまり皆さんを刺激しないかも、という感じ。

 

須賀「…」

六道「…」

五馬「…すみません、音痴だから、耳汚しでしたね、皆さんには敵わない」

 

食事という時。

須賀「五馬君は市民農園でもよく倒れる」

六道「五馬少年は寝ていないと言っておったんだが、そういう事かい」

仲間「先生がうちらと別と聞いたぞ」

仲間「こんなわけえのに」

仲間「私、肥料持ってもらった、腰が痛いって覚えててくれた」

須賀「そないことさせたら」

仲間「…私の為にすぐ倒れた…」

仲間「心が痛いと言っておったが」

仲間「馬鹿にしてしもた、馬鹿にしてしもた」

ここで、五馬無動が嘔吐。

六道「やばい、先生呼ばんと!」

須賀「五馬君の先生は五馬君のお父上じゃ、」

 

という感じでした~

 

青砥「皆さんのおかげで息子が助かりました、ありがとうございます」

仲間「ええ子持ったなあ先生~!!」

青砥「え?」

六道「歌が、上手じゃ…!!でも私を世界一の保母だ言ってくれた!引手数多だと!」

須賀「儂に五馬君をくれんか!!先生!!」

青砥「…え」

須賀「弟子にしたい。」

 

続くよ!!