今江君と仁科さんの休日 | 天明今生・鈴音詠唱

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オタクという名の崇拝者です、
そして愚痴などを呟き、叫び、
日々を生きる糧としたいです。

ステイタス確認

今江俊樹:恋愛スキル皆無(マイナスずっどーん)、センス命、霊感がめっちゃ強い、

     平和ボケは普通の時、水泳部部長となると鬼になる

     法学部に入れる素質抜群だけどやだ、何気にいろいろすごいことをやる

仁科瑠璃:今江俊樹にぞっこんすぎる、超不器用女子、過激思考が元就君に近い

     陸上自衛隊に憧れているので自分の正装ってのは戦闘服とモデルガン

     神保篤麻にはめっちゃ過保護

 

「あ、おはよー瑠璃ちゃん」

「ふっ、油断してたわね」

「え、えええええ!?」

「足元」

「ど、どわあっつ!!」

大島佐助君と泉そらに似てないか?

「あーもーやめてよ俺に時限爆弾なんか、はー」

と言いながら今江君、普通に解除してますからね。模擬のだから危なくないんだけど。

「で、…今日もやっぱモデルが」

ぐぐ、と今江君の顎下にモデルガンが。

「俊樹、今日はとてもいい天気ね」

「う、う、う、」

不器用なんだよるりこは!!

「ちょうどいいじゃない、この快晴の下、私と死闘を繰り広げてみましょう」

「お、俺は丸腰だ!!」

「あら、俊樹に武器は要らないわ」

「ええええええ」

「私からの銃弾に撃たれて死ぬがいい」

「ぎゃああああああああ」

 

一応、デートしてるんです。

 

「ああ俊樹、神保君は元気に生きて居るかしら」

「だから篤麻はすっごく元気だよ、強すぎるんだよ」

「神保君に何かあったら俊樹は死罪よ」

「あーもう、俺が何もしなく」

ぐぐ、と再び銃口が。

大丈夫、合法のモデルガンだからね!

「あ、あ、瑠璃ちゃん、俺、お腹減った!!」

「あら奇遇、私もよ」

水泳部っていう2人だからめっちゃ食います。

現役の時は今江君ってすっごく食べてたと思うよ!!

「(おずおず)」

るりこ、目の前の今江君にドッキドキです。

しかし今江君には恋愛スキル皆無なのでうまくいかないんです。

 

例えば横やり的にこの2人を入れてみよう。

「い、五馬、口を大きく開けるんだ!!」

「は?」

「さあ、さあ、口が裂ける程に!!」

「…あー」

「うおしっ、ずばば」

「む、むごお」

(元就君にとってのあーん、はこうなっちゃいますね)

「ちょ、…は、は、窒息死すっかと、」

「おいしかったね?」

「ああうん、うまかったよ」

これはこれですんなりーなお友達パワーなんですけどね。

 

でも、るりこはこういうのが普通に今江君としてみたい。

「と、俊樹」

「ん?」

「く、く、」

「え、何を笑ってるの」

「あ、い、や、」

「あいやー?」

ちょうど居合わせてるので、無動君からのサインが出てますよ、今江君。

 

「ん?口か?」

(口を大きくあけましょーう)

「んあー」

今江君は相手が言う事にすんなり応じてしまう素直さがあります。

「うおっしゃああああああ!!」

「はぐううあああ」

 

「…仁科もなんつー…」

「い、五馬、さあ口を大きく開けるんだ!裂けるが如く!」

「え、また?…あー」

「ふんどりゃあ」

「うぐうあ」

分かってるのにちゃんと応じてるね、無動君。

 

無動君、起立。

「よお仁科、こんな所で奇遇だな」

「い、五馬、いつの間に、」

「さっきから隣の席に居たのに気がつかんとは、あーあーそれ程余裕無しかい」

「うぐ、」

「仁科、ちょっと」

「何」

「本日の」

「…俊樹、ちょっとその場で待機よ」

「おう~」

 

「あのさ、今江にこう言えって台詞ド忘れしてんか」

「俊樹は私が全力で守り切ってみせる」

「そうだ、それ」

「何故なの」

「今江がな、仁科を敵だと思ってるからだっつーの、味方だ、自分は何者からもお前を守り切ってみせる、信じろ、と言えっつーの」

「分かったわ」

「絶対に他のうじゃうじゃ詰め込むなよ、マジで今の台詞をまんまだぞ」

 

「五馬、さあ、大きく口を開けるんだ!!裂けてしまえ!!」

「…あー」

「どおりゃああ」

「うぐう」

 

「と、俊樹」

「あ、瑠璃ちゃんおかえり」

「わ、私は、」

「うん?」

「わ、私はと、俊樹の、み、味方、よ」

「…え」

「じ、自分は何者、か」

つっかえたー!!!!!

「え、ああ、そっか…自分は何者か、か」

 

「(馬鹿か仁科ー!!!!!)」

「五馬、さあ、大きく大きく口を開けるんだ!!」

「…楽しいんか」

「楽しいよ」

「じゃああんま奥まで突っ込まんで」

「…え」

「喉だよ喉!!保健体育思考から離れろ、あんま喉の奥をがががってやられると吐くからやだ」

「ああ、そうか、じゃあ入り口にそっとにするよ」

「最初からそうしてくれないかね」

 

「瑠璃ちゃんも自分の事を深く考えるんだね、へえ」

「か、い、…(がっくし)」

「あ、瑠璃ちゃん」

「え?」

今江君が!!るりこの!!!がっくしってなった時についたソースを!!

「ソース、ついてた」

「(うぎゃあああああああああああああああ)」

「そういやソースってもはや五馬だな、れろっ」

普通に舐めたぞ指を!!今江君が!!

「ぎゃふん」

 

「(…仁科が死んだ)」

「五馬、五馬、そそそそっと舌を出すんだ」

「え、舌?」

「そそそそ」

「んべー」

「そっ…」

「…何が楽しいのか全然分かりません」

 

続く!!