す障がい者雇用で勤務を始め、

僅か4日にて退職となった。


同じ派遣会社の先輩がいた。

最終的に、

直接雇用となるらしく、

その先輩もまた、障がい者雇用から始まり、準社員になっている。


しかし、その方に私のメンタルは潰されることとなり、

その方は知的障がいの方、

私は精神障がい、

担当さんは看護師、

他に通常の派遣の方、

つまりは四名体制で、

稼働するのは三名。


私は知らなかった。

知的障がいを持つ方の特性を。


初日、ある程度の事務的な話が終わり、担当看護師に言われたことは、

その知的障がいを持つ先輩に付き、

一週間はまず見学を、

ということだった。

何かあればすぐに言ってくれ、

とも言われた。


その先輩の不可思議さに初めから気が付いていた。

会話内容に矛盾点が多すぎる。

つまり、

完全に虚言ばかりを言う方だった。

他の派遣の会社に今まで自分がこなしていた仕事をとられたとなる事実は真実だが、

そこでの会話内容がおかしかった。


今現在は他の会社の人がやっているがあれは元々私がやっていた、

その会社の人が問題を起こしたので私が異動になり清掃班に回された。

(清掃が私たちの仕事内容)


真実、

問題を起こしたのはその先輩だ。

だからその先輩は外され、その受付という仕事から清掃班へと回るように言われてしまった。


自分から堂々と自分の問題点を暴露してくるとは驚きだ。


見学を、だったはずが、

「身体で覚えなければ、清掃は」

にすぐに変わり、

今週、月曜から金曜までで、

その先輩が担当している部署の清掃を覚えなければならなくなった。

実践あるのみ、

これは担当看護師からの指示である。


先輩は言う。


「私は勝手に体が動いてしまうくらいだから逆に仕事の説明が口では言えない。だから今から言う通りに仕事をやってくれ。分からなければ担当看護師に聞いてくれ」


説明出来るわな。

指示出し、命令は出来るわけだから。

いやー細かい細かい指示ばかり。

そして初日ながらに、

私はついにその先輩の担当部署の清掃を完璧に覚えてしまった。

しかし、

それが原因でその先輩のヤバさに火をつけてしまった。


二日目ともなるとゲンナリだった。

虚言の嵐に辟易するばかりではなく、

ビジネスマナーも無し、

出来もしないことを願望としているのも頭が痛くなる。


何かにつけて休憩休憩と言い、その休憩場所でスマホ、大好きなYouTubeを見ている。

休憩以外となっても見ている。

時間の確認ならば時計が各所にあるのだし、

というかこの会社は勤務中にスマホ閲覧可能、持ち歩き可能かよ、

ともなる。

先輩は同じく障がい者雇用で私と同じ派遣会社出身、直接雇用となるのが最終目標となる派遣内容だから、

既に準社員に昇格している。


ダブルワーク希望があるのにここは出来ないんだ。


待てよ?フルタイムとはいえ、

7時間40分勤務だし、

準社員になってるわけだから、

ダブルワークなんぞ無理だわ。


しかも?五時間も他でやりたい?いやいやそんな体力があなたには無いわい。

水曜日から金曜日には既に体力の限界を迎えて早退とかをしてしまう方らしいよな?

担当看護師が言ってたもんな?

12時間労働はマジで無理だわな?

ダブルワーク、なめてんじゃねえぞ。


見ててやるからやってみそ、

と私の仕事を見学、いや監督となった先輩は何をしてますかね?

そら楽ですわね、

私が全部、あなたの担当部署を清掃してしまいますから。

またスマホですか?監督。


曜日毎にやる仕事があり、もちっとこうしたら早く簡単に終わるだろうなと思いながら、

監督の命令とは別の事は出来ない。

罵倒文句が飛んで来るからだ。


「私が教えたことを何一つやれていないな」


命令されたことは完璧にこなしていますがね?


口調がだんだんと劣悪になっていくのは知的障がい者ならでは、となるのか。

相手が傷つく様な言い方しかしてこないわけだから、

精神障がいの私には相性最悪だ。


担当看護師に相談とするも、


「とりま、復習を。私は○○さんに話があるから戻ってくれ。時間が来たら帰っていいから」


と私は仕事内容復習にと帰され、残った監督はかなり、過保護的扱いを担当看護師から受けていた。


三日目ともなれば確信した。

担当看護師はとかく、監督ばかりを心配する。

「指導を任せても大丈夫?疲れてない?無理はしてない?もう今日は水曜日だからね」


監督は答えている。


「何とか大丈夫です、でも今週はどうしようかと…木曜、金曜と2日休んでも?」


監督は何の仕事をして疲れてますかね…。

命令出しだけでもはや限界ですか。

ほー。

今週はってことは、先週とかもそう来てたわけですね、ふーん。


逆に私はだんだんと手持ち無沙汰になっていった。

え、また休憩?

もちっと監督動きませんかね?

すっくねー仕事量なんでマジで午前中勤務可能なわけですから。

ダブルワークも夢じゃないっすよ監督?


だリィ、何だこの監督との不毛な会話。

休憩休憩と何かにつけて休憩、

その間にべらべらと虚言の嵐、私に対する罵詈雑言、

障害年金申請中ってこれ何度目の暴露ですかね?昨日電話かけないとってかけた電話で、社労士さんから今回も申請駄目でしたって言われたとかでガックシしてたのド忘れですね。

あーもー何この監督。

私は致し方なく、

私に対する監督の評価について感想を述べた。


通じなかった。

当たり前か。

わざと理解出来ない単語羅列でくっそ丁寧に対応したのだから。


至らぬ点があると存じますが、何卒、御指導御鞭撻の程を適宜よろしくお願い致します。


すげえ。

「日本語で話してくれない?」

ですからね…。


時々吐血するから貧血になるってのも、内心爆笑。

消化器系統にも症状が出てしまうのかと指摘みたいな台詞を言えば、


「火は消しませんが」


消化器を消火器だと思ってんのかい。工場内にたくさん置いてあるあれな?


つか、吐血の原因がさ、

「疲れたからだよ」

ってそらもうないわ。

疲れて吐血って私は知らんわ。

消化器に迄影響が出るんか、循環器系統にもだから、

ならば、心療内科が妥当だわね。

しかも漢方薬しか飲んでないらしいんだが、

私の主治医と同じ主治医だと判明した時にまじでこいつは虚言の塊だと分かった。

私の主治医が漢方薬を処方することは絶対に無い。

以前私も漢方薬の話をしたことがあるが、

自分は漢方薬に詳しくないから出せない、と何度も言われていたからだ。

ならばと突っ込んでみれば、

今はホルモンバランスの注射をしている、

貧血だから、

ピルが合わない、

と来た。

…あの~監督?精神科には行ってなくて、産婦人科に行ってますよね?

雨が降ると頭が割れるように痛いって、薬飲まないとってのも嘘ですね?雨降ってますよ外。

痛み止めが弱いとかで一時間ももたないから大変なわけなら、

早く飲まれては?

YouTube見てる暇はないですよ。


メモを取る私。

あーだこーだと仕事内容の復習をしている私。

なんつー簡単な仕事かいなと思いながらカキカキ。

それを見ていた監督には、

私の書いている文字は何語に見えたんだかね…

漢字なんですがね…


その日、担当看護師不在となった。

登山が趣味、生き甲斐なんだそうで、

ネパールなんかも行くらしい。

ならばあの田中陽希さんも御存知だろうと聞いてみたら、


「誰それ」


まじかいな看護師さんよ。

登山てなったらあの方、登山家じゃないけどもはや神みたいな方として超有名じゃないですかね。

グレートトラバースで私は知りましたがね。


てかネパール?

うわ、医務室常駐の看護師が普通に2週間くらい休んじゃうとか、

登山目的でってのは…

どうなん?

一人しかいないじゃん看護師。

産業医任せなわけですか。

近くに整形外科ありますからね、そこの先生が産業医だから、

外科も内科もアリだからね…

監督はその産業医にも世話になってるらしい。

「××先生は精神科の先生だからよくみてもらうんだ」

…言葉がない。

××先生は精神科医じゃないぜ。

整形外科、外科、内科、な先生だからね?


来週も監督についてくれ、

となったのが木曜日。

監督から報告が来たそうだ。

私が何一つ覚えられないから、と。


なので、限界が来た。

怒りではなく、メンタルフルボッコの方で。


派遣担当のおじさんが超いい人で、

すげえな、仕事に誠実、

障がい者雇用の担当を任されるくらいだからこんなに温和なのか、

電話対応も、

今大丈夫ですか?今日は体調どうですか?

と初めに切り出す方。

私が精神障がいだから時間も考えての電話だから、

その方の顔に泥を塗るような事はしたくなかったのだが、


メガネじじい、


と監督はその担当さんを呼び、

冷たい対応しかできねえじじい、

仕事をなめてるじじい、

だから分からせてやったんだよ、

と言っていたから、

うわ…となっていたが、


自己都合退職希望を告げた。

具体的な事実がないと、

と言われたので話した。

担当さんは、

「何故あの人を指導役に采配…?」

と呟いていたから、

何がですかねと聞いてみれば、

「あの方は相手の気持ちを汲み取れずに発言を繰り返してしまうので、精神障がい者としてのあなたの指導役としては相応しくないと担当看護師なら分かっているかと」

という流れだった。


でも、今回のことで、派遣会社としても手を引くかどうかを判断したいからと、私の退職が決まった。


金曜日。

担当看護師に、朝イチで話がある、と私はロッカー整理完了後に話しかけた。

就業前だったから、

もう奴に顔を合わせることもないだろうと、看護師が出勤してくるのを待っていた。


「今回はご縁がなかったとなりますね、残念です」


何だそれ。


直属の上司とやらの男性も医務室に来てくれて、


申し訳なかったと頭を下げてくれた。私は貸与されていた作業着一式を渡しながら、ロッカーは掃除してある、私物も撤去済みだと伝え、


「これから病院に行かないとまずいので失礼します」


と言った。


「また別な仕事にチャレンジ、応援しています」

看護師はそう言って笑っていたので、駄目だこんな看護師じゃ、

となり、


「今年は仕事、もう絶対に無理です。来年も分かりません。入院しちゃうかも知れないので」


と言ってみた。

上司男性には伝わっていたみたいだが、看護師には駄目だろう。


私も看護師を目指していたから分かることがある。

看護師は、サバサバ、ざっくり精神をしていないとなかなかなれない職業だ。

虚言の嵐という輩をやたら庇護していた看護師だから、

相手の本質を見抜けない大馬鹿者となる。

何回か看護学校に入り直してきやがれ、と思った。


ご縁がなかった?

そらないわ、

こんな会社に何の縁もないわ、

みんなは金の為に来ているわけだからね。


多分、派遣会社は手を引くだろう。

そして別な派遣会社が入る。

例えば、受付を新規獲得した会社でも。

そうなれば、清掃班にその会社から派遣が入るとなれば、

監督は殺されるだろう。

一般派遣の強気な方でも加入となれば、

簡単に攻略出来る相手だから、

虚言の嵐も風前の灯火となり、

指でつまんで消されるようにまじで消されるぞ。


だが勉強になった。

知的障がいを持つ方はあのような感じなのか、と。


無自覚で相手を傷つけるのは、

相当にやばいぜ。