①哲学的な夢オチ
②哲学的な暴露話で完結
③歴史は曲げられないという完結
④進路相談からのとある人と再会して進学するという完結
⑤倖せの在処ついての件で完結
⑥歩いて帰ろうというくだりがあっての完結
⑦主人公のテーマ曲、栄冠は君に輝くを交えての完結
の②です。
2歳。
「何故否定しないんだ」(五馬無動)に対しての元就の答え。
「否定したところで相手の主観を曲げる事はできないよ、
でも肯定もしない。
俺は間違ったと思っていないから。
けれど、こうやって考えている事も、教えてくれたのは君だったんだ、五馬」
明日という日が必ずしも訪れるとは限らない。
けれど、
それを望む事で今日から明日へと日付が変わるのなら、
望むよ、切望する、渇望する。
そうすれば今日が、明日を連れてきてくれるんだよね?
「おじいちゃんが好きだった、アヴェ・マリア。
おじいちゃんがおばあちゃんと練習していたピアノの曲、
乙女の祈りと、トルコ行進曲。
いつか大人になった時に飲みたいんだ、
おじいちゃんが唯一の特技としていた緑色のカクテル。
ノンアルコールだけど、いつか、20歳を過ぎたらでいいから、
一口でいいから飲んでみたいな」
(解説)
2歳ってのはマジで幼稚園入園体験という年の話で、五馬無動が初めて杵柄元就に話し掛けた腐れ縁の序盤の時、
本当に「何故否定しないんだ」と五馬無動は言っていたから、
その件は他の人のちょっとしたその年頃の子供にあるある的な行為をなすりつけられた元就に対しての無動君の一言だっただけ、
でも当時の元就には聴覚が働いていないとか、『普通じゃない』という設定があったから無動君のその問いかけにどうしても答えることができなかったという過去を、
ちょいと払拭させようという作者の意図。
でも2歳の子供がべらべら喋るような内容じゃないんだよなあ…。
今日が明日を連れて来てくれるんだよね?というのは、
現世未来で五馬無動が歌っていた、『あなたはあなた』という歌、
これはおかしなアニメ『loveロボ』の第9話で流れたverの泣けるような歌詞の歌、
主役のミナホ=道元とカナミ=マサカリのデュエットverだよという話があったやつ、
からの流れ。
その歌のラストにこの部分の歌詞があるので、
それがここで出ているだけ。
2歳の幼稚園体験入園の日にアヴェマリアを歌っていたとか、
乙女の祈りやトルコ行進曲を弾きこなしていたという普通じゃない元就君2歳、
の暴露話という完結。
祖父の頼成東信はバーテンダー、祖母頼成リュイはそのバーの片隅で当たらない占い師として有名だった人、
バーにはよくピアノがあったりするから、
祖父母が連弾をするようにしながら練習でもしてたんじゃないの、
という感じの。
それと、
いつか大人になったら飲みたいんだというくだりは、
確かに頼成東信の唯一の特技がノンアルコールのカクテル作りだけど、
そのカクテルの名前が「もっちゃん」という名前だということも作中であるけど、
そのいつか、
という時間は元就には既に無いんだよという意味があってのこれ。
だから、
20歳を過ぎたらでいいから、とか、
一口でいいから飲んでみたいな、という願望のような台詞、で締め。
それが元就には訪れない未来であるからという感じ。
…やばいよなー。