ちょい、今日の昼間に、ギヴンのシズの話とか、

86のグッズが届いたということもあって、

母親に見せてみろと言われたので、

これがレーナでこれがライデンで、

とかシズがさ~とか、

ちょいとつらつらと話をしたわけだ。

やっぱり好きなグッズを手にしたというばかりで、

気持ちがうっきうきだったからだろう。

 

「でさー」

「もういいわ、全部同じだし顔が」

 

は?となった。

シズは男子高校生だし、

86のレーナは超美人な女性だ、

太宰治の台詞付というグッズ、

全部同じ、顔?

 

「じゃあ玉(私は恋心は玉の如きのことを玉と呼んでいる)に出て来る人も全員同じだな」

私はキレていた。

「あれは全員違う」

「どこが違うんだよ」

「性別、国柄、家柄、侯爵と十一娘、他にもいろいろ、全員が同じとはバカバカしい」

「興味があるものには理解ができたと豪語してはいるが、

 ただそれはそのドラマの設定資料集でも読み込んだくらいのレベルの理解だろ」

「設定資料集なんか持っていない、録画したものをもう6回も見ているから完全に理解したんだよ」

「たかだか6回ごときで全部理解したって?

 スベクヒャンの時もかなり見返したらしいけれど、

 トルデの絶叫シーンとかも理解したってのか」

「スベクヒャンはもう飽きたから忘れたよ」

「ああそうかい、ならそこにあるレンタル落ちのDVD全巻売り飛ばしていいかな」

「それは困る」

「飽きたなら売らなくても捨ててもいいんじゃないのかね、

 ゴミと同じだろ」

「また見るかも知れない」

「DVDも見る機械がないのにどうやって見ると言うんだ」

「部屋にあるやつ後で貸して」

「嫌だね、壊されたらどうすんだよ」

「大丈夫だよ、私は操作ができないからリモコンででも使って見せてくれればいい」

 

何だこれ。

 

何かもう、疲れてんのかな。

 

食事も少し時間が遅れるとすげえ文句言われる。

用意してもらっている身なので文句は言えないが、

食べる順番まで指摘されてもう味がどうなのかが分からない。

 

元々味ももう分かってないからいいんだが、

私の命を繋ぎとめているグッズを見せてみろって言うから、

これはこれはと説明していたら、

全部同じ顔で分からんとか、

もういいとか、

 

だったら玉も全員同じなんだろ?

 

そうだよな、私は家族ではない赤の他人だからな。

戸籍上では親族だよ一応ねという存在だから、

何を言っても何をしてもどうとも思わないという存在なんだろう。

 

でも毎日がそういう些細なことで神経がぶち切れそうなんだよ。

もう駄目かもしれん、

 

液体洗剤も5本欲しいって言われたから私も3本頼んでいたやつ、

あれが今日届いたというのに、

 

「返品できない?」

 

買うっていう時に返品はできない商品だと説明したはずだ。

え?認知症かな?

 

返品できないんだよ、

3本でいいんじゃないかって言ったよ、

3本から割引価格になるから3本でいいんじゃないかって、

でも安いなら多い方がっていうから、

5本だっていうから5本買ったんだよ、

5800円だよ、

返品できない?っていうのは何、

またそういうお金を支払わないという気かね。

 

いいよ別に、私が将来使うかもしれんから。

 

でも何でもかんでも自分が中心みたいな言い方とかされると血管がぶち切れる。

人間として駄目じゃない?

精神を患っているという相手に、

もちっと気遣うということとかできんかい?

殺意がめきめきと出て来るのは、

私のせいなんだろう、

でも私が話の途中というところでタブレットをつけるとか、

スマホをいじりだすとかってのは、

もう聞きたくないうるさい黙れってことなんだろうな。

 

ほんっとうに頭に来る、

なんなんだこの家の人は?

 

スカサハとラクチェに切り刻んで欲しい。