こんにちは。韓国語工房(한국어공방)です。今日は冬の雨ですね。ばたばたしており、記事の更新がだいぶ遅れました。

東京都稲城市の城山体験学習館(체험학습관)でMEさんと定期的に韓国語プライベートレッスンを行っていますが、この間の講座で出た内容です。

日本語の形容詞「暖かい」を名詞にする場合、「暖かさ」とすることが出来ます。日本語に動詞や形容詞を名詞化する方法がいくつかあると思いますが、韓国語にもいくつかの方法があります。その方法の一つですが、韓国語の動詞や形容詞の基本形から語尾-다を抜いて、받침(バッチム、パッチム)-ㅁを付けることで簡単に名詞になる言葉が多いです。

動詞비비다を辞書で探してみましょう。「混ぜ合わせる」と出るはずです。しかし、비비다は「混ぜ合わせる」の意味ではなく、本来「擦る」です。代表的には、韓国で「손을(手を) 비비다(擦る)」のように使います。비비다から-다を抜いて-ㅁを付けると、簡単に名詞비빔(擦り)になります。

これに밥(飯)を付けると비빔밥(ビビンバ、混ぜご飯)になります。しかし、「混ぜご飯」ではなく、「擦りご飯」であることが理解できます。ですからちゃんと具を互いに擦り合わせて食べるのが비빔밥の食べ方のコツになります。でも「擦りご飯」と話すことは言語通念上難しいので「混ぜご飯」になりますね。

비빔に국수(そうめん、素麺、ククス)を付けると비빔국수(ビビンククス、ビビングックス、ビビングッス、混ぜそうめん、混ぜ素麺)になります。비빔に면(麺)を付けると비빔면(ビビン麺、ビビンメン、混ぜ麺)になります。

これら以外にも비빔を使った言葉は結構多いし、どんどん作られていきます。原論的(원론적)には「擦り」の意味に過ぎないし、そこから派生して単に「混ぜ」も指すようになったと理解できます。「混ぜる」の韓国語単語は別にあります。

韓国語工房
https://koreakobo.com