米国のベン・ローズ大統領副補佐官(戦略広報担当)は22日の記者会見で、異常接近を「深く憂慮すべき挑発行為だ」と非難し、中国政府に抗議したことを明らかにした。

 米政府は繰り返される中国軍の挑発行為を組織的行動と見て、いらだちを募らせており、衝突の可能性に懸念を強めている。

 米国防総省によると、海南島東方の南シナ海上空で今月19日、J(殲)11が通常の監視活動中だった米軍のP8哨戒機に約6メートルの距離まで接近。P8の下方を通過後、機体下部のミサイルを見せつけるようにP8の正面を横切り、威嚇した。

 米政府は、2001年に海南島沖合の南シナ海で米中軍用機による接触が起き、中国軍機が墜落したことを引き合いに、「今回の事件はそれ以来で最も危険な迎撃行為だ」(国防総省当局者)と懸念を深めている。





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広島市で20日未明に発生した土砂災害では、安全と信じて避難した地元集会所が土石流にのまれ、犠牲となった住民もいた。この集会所は、広島県のホームページに「避難所・避難場所」として掲載されていたが、実際は避難場所の「候補施設」に過ぎず、土砂災害時の避難には適していなかったという。
 同市安佐北区可部町の無職中川喜代子さん(86)は20日午前4時ごろ、息子(68)とともに自宅近くの「山田自治会集会所」へ避難した。親族によると、息子が近所に避難を呼び掛けている間、中川さんが集会所の外階段に腰掛けていたところ、突然裏山から土石流が押し寄せてきたという。
 木造平屋建ての集会所は跡形もなく押しつぶされ、中川さんは翌日遺体で見つかった。親族の男性(46)は「元気なおばあちゃんだった。集会所の裏には竹林もあるので安全だと信じていたが、こんなことになるとは」と声を詰まらせた。
 市によると、この集会所は高潮や洪水の際に避難できる「避難場所候補施設」に当たり、土砂災害や地震時の緊急避難には原則として利用できないことになっていた。しかし、県危機管理課が運営する「広島県防災Web」では「避難所・避難場所」としてひとまとめに紹介されていた。
 同課は「サイトの避難所情報は各市の担当者が入力したもの」とした上で、「市民になるべく多くの避難所を周知したいという目的だったのではないか」と説明。広島市消防局の担当者は「緊急時にどこに避難すべきなのか、周知の方法に足りない部分があったかもしれない」と話した。 



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ロシア外務省は22日、ウクライナ危機をめぐる日本の対ロシア制裁への報復措置を発表した。声明によると、モルグロフ外務次官が原田親仁・駐ロシア大使を呼び、日本人のロシア入国禁止対象者リストを手渡した。両者は日ロ関係についても協議した。ロシアの対日制裁は初めてで、リストは非公表。
 日本政府が4月以降、ロシア政府関係者らへの日本入国査証(ビザ)発給停止や資産凍結、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島産品の輸入停止など一連の制裁を発動したことへの報復措置となる。日ロ関係の冷却化が顕著になった形で、懸案の北方領土交渉は一段と停滞しそうだ。 





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宮内庁は21日、広島県で発生した土砂災害で多くの犠牲者が出ていることを受け、天皇、皇后両陛下が22~29日に予定していた長野、群馬両県での静養について、全日程を取りやめられると発表した。

 宮内庁によると、両陛下は、被害状況を心配し、行方不明者の安否を気遣われているという。

 両陛下は27日まで長野・軽井沢に滞在、群馬県草津町に移り、29日に帰京される予定だった。宮内庁は20日、軽井沢での予定の一部取りやめを発表していたが、被害が拡大していることから全日程を取りやめられた。





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朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国が、孤立化の懸念を強めている。日本と北朝鮮が接近しているのに続き、中国が日本に柔軟姿勢を示し始めたからだ。焦りを募らせた朴政権は北朝鮮への強硬姿勢を転換し、見切り発車で、南北高官級協議を提案した。ただ、これが奏功する確証はなく、肝心の同盟国・米国でも韓国を見限る意見が噴出している。唯我独尊で反日外交を展開してきた韓国は、世界の孤児になりかねない。

 韓国政府は11日、南北離散家族再会などを話し合う高官級協議を、軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)で19日に開催するよう北側に提案した。実現すれば今年2月以来だが、韓国側から協議を持ちかけたのは朴政権発足以来初めての異例事態だ。

 「今回の提案は、南北間の懸案を包括的に協議するという趣旨によるものだ。北朝鮮側が応じるならば、統一準備委員会や(南北統一に向けた)ドレスデン構想などについても説明する機会になるだろう」

 韓国の柳吉在(リュ・ギルジェ)統一相は同日の記者懇談で、協議の意義をこう強調した。だが、18日からの米韓合同軍事演習に対し、北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は「わが方の先制攻撃は、いつでも無慈悲に開始される」と警告する声明を発表しており、すんなり協議が実現するとは考えにくい。まさに“最悪のタイミング”で協議を提案したことになる。

 韓国政府が焦りを強めている背景について、韓国紙・朝鮮日報(日本語電子版)は12日、「近ごろ日朝が日本人拉致問題をめぐり対話を重ね、急速に接近していることを受け、南北対話を通じて韓(朝鮮)半島問題に対する政府の主導権と掌握力を維持すべきとの判断も働いたようだ」と分析した。

 韓国の懸念対象は、日朝関係だけではない。

 今月9日、安倍政権が発足して初めて、岸田文雄外相と王毅外相による日中外相会談が行われたことも、韓国に衝撃を与えた。中央日報は11日、「韓国、失敗すれば北東アジアで孤立する」と題した社説を掲載し、朴政権に警告を発した。

 これまで朴政権は露骨な「対中すり寄り外交」を続けてきただけに、日中接近は悪夢に他ならない。

 朴振(パク・ジン)元国会外交通商統一委員長は13日、米ワシントンでの講演で「韓日首脳会談が日中首脳会談より先に行われるのが望ましい」と強調。元外務次官の金聖翰(キム・ソンハン)高麗大教授は「私たちが受動的な立場から脱却できなければ、韓国の知らない間に韓半島の運命が決定される」と、中央日報で指摘した。

 つい最近まで、韓国メディアは「日本が孤立している」と騒ぎ立てていた。それがいつの間にか、韓国が孤立することへの恐怖感が韓国社会を覆っているようだ。

 新著『ディス・イズ・コリア』(産経新聞出版)がベストセラーとなっているジャーナリストの室谷克実氏は「ようやく現実に気付いたのだろう。韓国人は伝統的に、孤立することを異常なほど嫌がる。現在の日本の対韓外交は『無視外交』と言ってもいいが、これがものすごく効いている」と指摘する。

 そんな韓国にとって最後の頼みの綱は、同盟国・米国といえる。しかし、カーター政権以降、浮かんでは消える在韓米軍撤退論は根強くくすぶり続けている。これを再活性化させているのが、朴政権の対中すり寄り外交だ。

 米保守系シンクタンク「ケイトー研究所」のダグ・バンドウ上級研究員は先月28日、外交誌『ナショナル・インタレスト』(電子版)で「韓国は、米国の利益のために中国を敵に回すことはあり得ない」と厳しく指摘した。

 バンドウ氏はまた、米軍が保持する朝鮮半島有事の際の戦時作戦統制権を即座に韓国軍に返還するよう主張。そして「米軍は(朝鮮半島から)撤退するべきだ」とし、現行の米韓相互防衛条約を破棄するよう求めた。こうした米韓同盟見直し論は「保守派を中心に広がりつつある」(日米外交筋)という。

 日朝協議が進み、日中関係が改善し、米国が韓国を見捨てる-。孤立化する韓国が事態を打開する道はあるのか。

 中央日報社説は、朴政権に対し、「情勢に押されて追われるように周辺国との関係改善に乗り出せば、名分も実利も失う」と提案している。しかし、朴政権が取った行動は、拙速な南北協議の提案だった。パニックに陥った朴大統領の耳にアドバイスは届いていないようだ。





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